『ウィザード・エンタティンメント』
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サン・ディエゴ・コミック・コン(SDCC)
映画『300』のパネル
グラフィック・ノベルの翻案映画の監督と出演者がSDCCで語る


マイク・コットン
2006年7月22日午後4時40分投稿

ザック・スナイダーがフランク・ミラーのグラフィック・ノベル『300』の翻案に取り組み始めた時、もっと「ハリウッド的に」すべきだと言った者もいる し、あまりにも血みどろで暴力的だと言う者もいたーースナイダーはただ1言答えた:否。

「『300』に関する全てのことは、映画を作る話をしていた時、あれをやろうと言ったことだ、本にあることをやろうじゃないかってね」とスナイダーは、映 画を売り込むために土曜日のサン・ディエゴでのパネルで述べた。「こう言ったんだ、ハリウッド式のひどいものにはするまいって」

スターのジェラード・バトラー、 ディヴィッド・ウェンナム、[作者の] ミラーと共にステージ上で、スナイダーは血みどろで、暴力的で、断固たる様式を持ち、視覚的にすばらしい映画の初のお披露目をした。クリップは歓迎され、 観衆はすぐさまもう1度見せてくれと頼んだ。

「ご覧の通り、我々は暖かくふわふわとしたものを目指していたんだ」とスナイダーは、もう1度クリップを上映する前に冗談を言った。「家族向けだよ」

300人のスパルタ人がペルシャの侵略軍を撃退した話は、かつて語られた中でも最も偉大で英雄的な物語の1つであると広くみなされていて、ミラーのグラ フィック・ノベルは、ダーク・ホースコミックスのミニ・シリーズとして初めて出版された時、歴史ファンやマニアにははずせないコミックとなった。

ミラーはロバート・ロドリゲスと『シン・シティ』の映画で共同監督したが、彼はこの翻案は純粋に1人の監督の手になるものだと言った。

「これはザックの映画だ」とミラーは認めている。「これは全て彼のものだ。この映画の初期のカットを見て、これがまるで現代の話のように感じられて感銘を 受けた。ザックはすごい仕事をした」

スパルタ王を演じるバトラーは、撮影が終わって6ヶ月経っても、配役たちがスパルタ兵の姿になるためにくぐり抜けた筋金入りのトレーニングから回復途中だ と言う。

「ぼくはまだこの映画の訓練から回復中なんだ」とバトラーは言う。「終わった時はかなりの廃人だったよ。撮影が終わってからはジムには戻っていない」

「初めは肉体的に消耗したけど、じきにそれに慣れて、次は精神的に消耗した」とウェンナムは付け加えた。彼は王の親友で、最後の戦いの語り部を演じる。

『スーパーマン・リターンズ』や『バットマン・ビギンズ』などの超大作が支配する時代に、彼らが『300』で目指したのはそういうものではないとスナイ ダーは言う。代わりに、ただ観る人を血みどろの凄まじい世界に沈潜させる物語が欲しかったのだ。

「『スーパーマン』や『バットマン』や『ファンタスティック・フォー』を作ろうとしていたんじゃない」とスナイダーは言う。「我々はグラフィック・ノベル のいかす所を見、それをスクリーンに持って行きたかった。これはR指定の映画だから、ハードコアだ。小綺麗なものじゃない」

映画ははっきりと残酷な激しさを持った男性向きだが、パネルはバトラーの女性ファンでぎゅう詰めで、彼女たちは彼のわずかな下帯(コッドピース)がろくに 想像の余地を残していないことを認めている。

「あれを着けなくてはならなくなった時ほどばかばかしく感じたことはないね・・・何て言うんだっけ・・・革ひも?」と俳優は冗談を言った。「いや、革の コッドピースだ・・・2日もしたら慣れるけどね。特に、他に60人の男たちが回りにいたらさ」

コミックやグラフィック・ノベルがハリウッドでもっと尊敬を得るかと尋ねられて、スナイダーはこう言って締めくくった。「ハリウッドはグラフィック・ノベ ルがきちんと定まったものになる必要は認めていなくて、ただ映画になればいいんだと思う」


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