ハリウッド・スターのジェラード・バトラーが、長いこと待ちぼうけになっているロバート・バーンズの映画を作 ることについて、密かにニュー・ヨークでトップ会談を設定した。
詩人の生涯を映画化するために長年あれこれ考え、いくつかの惨憺たる努力の後で、『300』のスターは監督のヴァディム・ジーンと企画について話し合うために、タイムズ・スクエアのきらびやか なパラマウント・ホテルで会った。
昨晩ジーンは、二人がバーンズの映画のための計画に最終的な仕上げをしていたことを確認した。
彼はこう述べた。「我々は大の仲良しで、たまたまばったり遇って、聞いたんだ。バーンズはまだ計画にあるし、 我々は一諸に仕事をすることについて話した」
ジーンがペイズリー生まれのバトラーを、『リムジン』という映画で『フレイザー』の俳優ケルシー・グラマーと 共演するよう契約したがっていると報じられている。
しかし、ジーンはこう述べた。「ケルシー・グラマーとは『リムジン』をやっているともーー会話を耳にしたのが 誰であれ、まるっきり間違えているね。ジェリーはあれには関わっていない。
「多分我々のバーンズについての会話を耳にした人たちは、あちこち繋ぎあわせて変に解釈したんだろう」
“Leon The Pig Farmer” と『ワン・モア・キス』――これにはバトラーも主演したーーの背後にいる男ジーンは述べた。「バーンズの言葉がこの映画の真髄だ。
「もし『やさしいキス』のような詩を読んだら、低地スコットランド語を知っていようといなかろうと、一語一語
理解できる。
「映画は言うまでもなく詩を変えずに使うし、会話は詩にふさわしく感じるだろう。
「我々はできるだけ多くの人にバーンズについて知って欲しいし、言うまでもなく詩を変えるわけにはいかな いーーでも、我々は幅広い観客に何が起きているのか知って欲しいんだ。
「字幕を付けたくはないから、すべての言葉を低地スコットランド語で書くのは気違い沙汰だ。それは、とても受 け入れられないだろう。
「でも、言葉は詩にふさわしいものになる。
「俳優たちができないなら、あの訛りをやれというつもりはないので、詩の感触と価値を保ちながら、理解できる ものにしたい。
「世界でバーンズについて知る人は十分とは言えないので、これは彼を紹介する良い機会なんだ」
スコットランドの「恋するシェイクスピア」(シェイクスピア・イン・ラヴ)と称されるだけに、映画は妻のジー ン・アーマーとエジンバラ社交界の女主人アグネス・マクルホーズとの間で引き裂かれるロビー* の恋愛生活に焦点を当てる。
*ロバートの愛称
この映画は41歳のバトラーの会社イーヴィル・ツゥイ ンズとモブ・フィルム・カンパニーにより製作される。
スコットランド政府は資金集めのディナーにより資金面で援助してくれるはずだったが、キャンセルされた。しか し、スコティッシュ・スクリーンの後継者クリエイティブ・スコットランドが関わるだろう。
ジーンは付け加えた。「ジェリーもわたしも、すっかりこの映画にのめり込んでいる。脚本がちゃんとしていれ ば、金はあることはわかっている。人びとは資金を出したがるのさ」