The
Vancouver Sun
ジェラード・バトラー、ドラゴンとの戦いでスコットランド訛りを強める
ボブ・トンプソン、キャンウエスト・ニュース・サーヴィス
ロサンジェルス発――ジェラード・バトラーは堂々たる怒鳴り方を知って
いる。実写のアドヴェンチャー・ヒット『300』でスパルタ王レオニダスとして大ブームになった。
そして彼は、金曜に公開になった3Dア
ニメ映画『ヒックとドラゴン』で、ヴァイキングの族長ストイック・ザ・ヴァーストの声として、レオニダスから離れてわめきまくっている。
クレシダ・コウェルの児童本に大まかに基づくコメディは、バーク島に焦
点を当てている。そこでは、ヴァイキングとドラゴンたちは敵対している。おそらく、ドラゴンが機会があればいつでもヴァイキングをさらって行くからだろ
う。
当然ながら、ヴァイキングの族長は部族を守る責任があるが、息子のヒッ
ク(ジェイ・バルチェル)が戦士に不向きだということで、彼の評判は傷ついている。
このことは父を困らせ、ヒックのドラゴン殺しの教師(クレイグ・ファー
ガソン)や他の訓練生、特にでき過ぎのアストリッド(アメリカ・フェレーラ)といじめっ子のスノットラウト(ジョナ・ヒル)をがっかりさせている。もちろ
ん、ヒックが怪我をしたドラゴンと仲良くなると、事態はやっかいになる。
終始ヴァイキングの族長は堂々たる存在感がある。主に、バトラーのR音の強いスコットランド訛りのお陰である。だが待てよ? ケルト訛りだって?
ドラゴンの共同脚本家で監督のディーン・デブロイスとクリス・サンダー
スは気にかけなかった。実際、彼らは頓挫した企画を2008年に引き継ぐにあたって、彼の台詞を
もっと強いスコットランド訛りで書き換えて、バトラーを招き返した。
その選択は40歳
のバトラーにとって理にかなったことで、彼は危険を冒すことを楽しみ、彼の経歴において絶えずできる限りの所までやることでそれを証明してきた。
マッチョな俳優で、あえて怪人役のオーディションを受けようというもの
は多くはいない。その役を得たのみか、『オペラ座の怪人』の2004年の映画化での主役でファンを
獲得し、多くの論評で讃辞を得た。
大ヒットした『300』
の後も、バトラーは経歴の点からではなく興味に従って役を選んだ。
ロマンティック・コメディー『P.S.
アイ・ラブ・ユー』ではヒラリー・スワンクと感傷旅行をした。子供映画『幸せの1ページ』では冒険家であり、ロンドン訛りをまねた犯罪映画
『ロックンローラ』では悪賢い悪党を演じた。
昨年は、キャサリン・ハイグルと『男と女の不都合な真実』をやった。ア
クション映画
Gamer が
あるし、ジェイミー・フォックスの相手役をした復讐映画 Law Abiding
Citizen がある。
『ヒックとドラゴン』の他に、2、3週間前に公開された『バウン
ティー・ハンター』でジェニファー・アニストンと共演している。
最近ロスでもてはやされた元弁護士なりそこないでパンク・ロック歌手
は、彼独特の厚かましく不遜で無邪気なやり方で、他にも言うことがあった。
Q:では行きましょうか。どうしてあなたのキャラクターにあんなに強いス
コットランド訛りで声を当てたのですか?
A:君がそういうとは面白いね。というのも、自分がやった映画を初めて見
たあとで、ぼくの訛りは充分にスコットランド訛りになっていないと気がついたのは、これだけなんだよ。
Q:そうですか?
A:そこでやり直したんだ。ケルト訛りが戦士として育ったヴァイキングら
しさに繋がると感じたからなんだ。『300』でも同じだった。
Q:あなたもお父さんに敬意を払っていましたか?
A:ぼくの父は16歳
までいなかったんだ。一度も会ったことがなかったから、そういうことは全然なかったと思う。
Q:声をあてたのは初めてですが、気に入りましたか?
A:一番良いのは、それを見る楽しみが一緒にあるってことだね。本当の天
才はあれを書いた人たち、監督した人たちだよ。それと、あれを創り出したアニメーターたちだ。だって、あれを見たら「わお。これがぼくたちが入り込んでい
た、不思議で目を見張るすごい世界だったとは知らなかった」ってなるよ。
Q:声優は難しかったですか?
A:解放的だね。付け髭や着心地の悪い衣装に束縛されずに、やりたいこと
をやれるんだ。それに、「一体何のことを話しているんだ?」とか「下着をつけた馬鹿野郎みたいだ」って思いながら坐っているのがわかっている150人のエキストラを見なくてもすむしね。
Q:それは『300』
のことですか?
A:『幸せの1ページ』だよ。
Q:とにかく、あなたの履歴書にアニメ映画を書くことができますね。する
と、あなたはアクション、ロマンス、そして今やアニメのジャンルもやったわけです。
A:ところで、ぼくはミュージカル、アニメ、ロマンティック・コメディ、
アクション・コメディ、スリラー、ドラマ、そしてアクションをやった。6つ[ママ]だ。でも、自慢する気はないね。
Q:気に入っているのは?
A:ぼくの気に入っているのは、そうだな、アニメになるかな。
Q:本当に?
A:でも、先週『バウンティー・ハンター』の(インタヴュー)をやったと
きは、絶対にアクション・コメディだった。正直言って、それぞれの作品から得るものがたくさんあるし、それぞれに頭がおかしくなるようなものがたくさんあ
るんだ。
Q:あなたの気が狂いそうなリストに次に載っているのは何ですか?
A:次はレイフ・ファインズとのシェイクスピアだよ。彼の(監督)デ
ビュー作なんだ。『コリオレイナス』っていう。セルビアで撮影する。それから、マーク・フォースターとやることになっている。彼は『チョコレート』と『ネ
バーランド』とこの前のボンド映画(『007/ 慰めの報酬』)をやったね。
Q:その映画は?
A:Machine
Gun Preacher [マシンガン説教師]だ。これは、元麻薬の売人で今は南スーダン人民解放軍と共に戦っていて、説教師になった人についての実話な
んだ。彼は南スーダンでやっている孤児院のためにお金を集め、文字通りマシンガンを使って、反乱軍と戦っている。