ジェラード・バトラー:『ドラゴ
ン』その他で大忙し
ビル・グッディークーンツ
アリゾナ・リパブリック
ジェラード・バトラーには今週公開の映画がある。他に何か目新しいこと
は?
バトラーは『300』
の成功以来多忙な男だ。ロマンティック・コメディ、アクション・コメディ、その他にも主演している。今回は『ヒックとドラゴン』という3月26日(金)公開のアニメ映画で、ヴァイキングのストイックの声をあてている。
バトラーは最近彼の映画、多忙なキャリアや自分と競っていることについ
て語ってくれたが、その間ずっと魅力的だった。この会話の半分がスコットランド訛でなされたことを想像してみれば、どんな感じかわかるだろう。
Q:声優をやるどの俳優も、メイクアップに煩わされないのはとてもいいと
言います。あなたの場合もそうでしたか?
A:毎日やるのがメイクアップだ。つけては落とす。衣装を変えるんだね。
しばしば、特にアクション映画をやるときには、たくさんの血や傷や打ち身をつけ、それからドスンバタンぶつかったり飛び跳ねたりして、本当にぶつかった
り、擦り傷や打ち身ができる。それをやらなくてすむんだ。果てしない衣装合わせをしなくてもいい。
でもまた、それはただの一陣の風だ。できることとは違う。ほかにいかし
ていることは、たくさんの時間、あるいはほとんどの時間を暗い中でやるってことだ。待ちもうけて、映画を見て、観客としてかなり参加できることはわくわく
するよ。自分のわずかな受け持ちをやっているんだ。何も見ない・・・(でき上がった)映画を見たとき、ほとんど何もかも初めて見たんだよ。
Q:で、どうでした?
A:ぶっとんだね。自分のキャリアの中でも信じられないくらい興奮する瞬
間の一つだった。それがアニメ映画
Q:どうしてアニメ映画だと悲しいのですか?
A:俳優としては、「よし、ぼくの肉体的な演技を、ぼくの感情的な演技を
見ることになる凄い映画を作りたい。ぼくの台詞を聞き、ぼくを見るんだ」って思うよ。だのにこれは、声だけだものね。
Q:アクション映画からロマンティック・コメディ、ブラック・コメディ、
さらにもっとと移っていますが、どうしてですか? またどのようにですか?
A:一つの理由は、ぼくが観客として(それらを)楽しんでいるからだ。ぼ
くはこのすべてのジャンルを見ている、それがブラック・コメディだろうと、ロマンティック・コメディだろうと、アクション・コメディだろうと、アクション
映画だろうと、アクション・アドヴェンチャーだろうと、ファンタジー映画だろうと、スリラーだろうと、ドラマだろうとね。それらを見る度に、そして子供の
時からこんな風だったんだけど、いつも思うんだ。「楽しめるんだったら、その中にいたい」ってね。「あれをやりたい、あの男になりたい」ってさ。今は幸い
なことに、そのチャンスがある。ぼくには、物事を新鮮に保ち、自分に挑戦し続ける機会なんだ。そしてまた、ぼくにとっては長くやれる可能性がある。もしア
クション映画を見る人たちが、突然もうアクション映画でのぼくにあまり興味がなくなったとしても、それでキャリアが終わりじゃない。まだドラマやスリ
ラー、コメディに出ている。
Q:そして、ある時点であなたはアクションには年を取りすぎますね。
A:そうだ。(シルベスター・)スタローンや(ブルース・)ウィリスなど
はかなりよく続けているけどね。たぶんぼくはあまりにも使い古されたら、州知事になるさ。次に何が起きるかなんて、だれにもわからないよ。
Q:多くの俳優が異なるジャンルをやりたがりますが、あなたは実際にそれ
をやってのけることができます。
A:たぶん、ぼくはそのすべてをやることができるある才能に運良く恵まれ
たんだ。でも実を言うと、他の俳優はあまりに安易に流れすぎているんじゃないかな。そして、そのことがわからないうちに、機会を逃しているんだ。たとえ
ば、ぼくにとって重要な時は『300』の後だった。ばかばかしい程のアクション映画、剣戟ものの映
画のオファーがあった。ぼくはお金をもらって逃げることもできたけど、やめて『P.S. アイ・
ラヴ・ユー』と『幸せの1ページ』と『ロックンローラ』をやった。これ以上異なる3本の映画を見つけられないだろう。それにぼくはアクション映画ではかな
りの勢いを失いそうだとわかっていたけど、うまくいけば『300』での成功を使って元気を出し、他
のジャンルで始めるつもりだったんだ。
Q:今週『ドラゴン』の公開ですね。先週は『バウンティー・ハンター』で
した。自分自身と競争しているのは、変な気分じゃありませんか?