Los Angels Times
2009
年9月23日
ジェラード・バトラーは 'Law Abiding
Citizen'(『法を遵守する市民』)に首ったけ:
「これはハンニバル・レクター的な役だ」
ジェラード・バトラーは毎月映画を作っているのだろうか、それとも単にそう感じるだけな
のだろうか? 「ロサンゼルス・タイムズ・カレンダー」の書き手レ
イチェル・アボラモウィッツは少し前に彼と"The Awful Truth"*と
"Gamer" のことで話をし、バトラーの復讐譚 "Law Abaiding Citizen"
についてちょっとした話を仕入れた。以下がそうである。ーージェフ・バウチャー
*訳注:"The Awful Truth" は "The UGLY Truth" の間違いでしょう。
ジェラード・バトラーは復讐スリラー "Law
Abaiding Citizen"
で、狂気じみた面をこなし、英雄的な人格をあっさりと棄てた。F・ゲイリー・グレイ監督の映画はACLU[米市民的自由連盟(市民権擁護団体)]をぞっと
させる一方で、試写会の観客はバトラーの精神病的なアンチ・ヒーローに何度となく、やれ〜、やれ〜と声を上げている。
「これはハンニバル・レクター的な役なんだ。『セブン』のケヴィン・スペイシーなのさ」と『300』のレオニダス王を演じていることで一番知られているス
コットランド人の役者、バトラーは述べている。
も
ちろん、バトラーのキャラクターが怒りまくるには訳がある。誰だって、妻と家族が家に押し入って来た者に残酷な殺し方をされ、法廷のシステムが軽い罰で殺
人者の一人を放免するなら、怒りまくるだろう。だが、バトラー演じる男は、単に目には目を求めているのではない。彼は狂った制裁者で、法体系全体をぶちこ
わそうと決心している。
これはバトラーの製作への進出第1作で、カート・ウィマーの脚本に取り組んだのみか、この映画を作るために、最初に演じようと思っていた役を自ら棄てるこ
ともした。
「その役の役者を探すのに苦労したんだ」と彼は言った。ジェイミー・フォックスは関心を持っていたが、それは地方検事の役にだけだった。
「『ぼくが替わろう』」とバトラーが言った。「彼は『そうだな』と言ったんだ。その時点でぼくは『ああ・・・言うんじゃなかった』と思ったよ」
バトラーは初めて映画で演技指導を受けるハメになり、今では精神病質者役に転換したことを嬉しく思っているようだ。「誇らしく思っているよ」
ーーレイチェル・アボラモウィッツ記