Gauteng Film Commission South
Africa
2010
年8月25日
ま
たもハリウッドの大作がゴーテングに
アンディ・ステッド
『第9地帯』や『輝く夜明けに向かって』『ホテル・ルワンダ』などに加わる新作映画『マシーン・ガン・プリーチャー』は、またもや
ゴーテングで撮影される
ハリウッドの大作だ。タイトル・ロールとエグゼクティブ・プロデューサーの座を、『バウンティ・ハンター』『ロックンローラ』
『300<スリーハンドレッ
ド>』のジェラード・バトラーが占め、この映画は現在撮影中で、2011年9月に米国市場で公開予定である。
『マシーン・ガン・プリーチャー』は、ちょっとありふれたウエスタンのように聞こえる――牧師の服を着たテキサス人が、愛用のマシー
ン・ガンで武装して日
没
に町に乗り込み、住人の無法者の一団と戦うの想像するのはたやすい――しかし、まるで違う。代わりに、1992年に神に人生を捧げ、
戦闘地のアフリカの国
スーダンに赴いて、主の抵抗軍(LRA)の暴力から子供たちを救う元乱暴なバイク乗りを思い描いてみてくれ。
サム・チルダーズと妻のリンは、スーダンのニムレに「東アフリカの天使、子供の村孤児院」を設立し運営している。そこでは現在300
人以上の子供たちが、
彼らの世話になっている。
チルダーズはスーダンでの経験を著書『アナザー・マンズ・ウォー』(別人の戦い)に記し、『マシーン・ガン・プリーチャー』のストー
リー・ラインはこの本
に基づいている。
その本は、乱暴で麻薬中毒のバイク乗りから、スーダンの孤児や児童兵士を救うためにあらゆる危険を冒そうという男へのチルダーズの変
貌の道のりをたどって
いる。「生まれたときからずっと、おれの人生は戦いだった。しかも、いつも他人の戦いみたいに思えた」と彼は言う。
「いつも誰かのために戦っていたみたいだった。だが、いつだっておれに返って来た。聖書は、我々は罪の中に生まれ、罪は常に戦いへと
戻る、と述べている」
チルダーズは常に闘士だ。乱暴な父と信心深い母との間に生まれ、彼の人生は矛盾したものだった。麻薬と女への強い好みを持った怒れる
若者は、麻薬を商うバ
イク乗りとなった。
今日チルダーズは、彼が雇ったスーダン人の兵士と並んで、スーダンやウガンダの最も危険な地域で、戦争の幼い犠牲者や、孤児、児童兵
士たちを救うことに時
間を費やしている。彼の使命は単純だ、子供たちを救え、どれだけの犠牲を払おうとも、ということだ。
チルダーズはいくらかの支持を得ている。俳優で監督の『イージー・ラーダー』のスター、ピーター・フォンダなどからだ。フォンダは、
『アナザー・マンズ・
ウォー』は「北ウガンダと南スーダンの20万人以上の子供たちに対する真のテロリズム」に関するものだ、と言う。
「サム・チルダーズは、闘士であり、牧師で(彼を欲得ずくと呼ぶものがいる!)、小さな市民軍を率いてジャングルに入り、1,000
対1で彼を上回る数の
物騒な軍と果敢にも戦っている。一人の男がとてつもない違いを生み出すことができるんだ。 サム・チルダーズは確かにやっている」
となると、その本がアクション映画に向いていても不思議ではないし、実際主要な次世代の映画会社ライオンズゲートが、この事実に基づ
いた、力強く、奮起さ
せるアクション・ドラマの北米での配給権を公式に手に入れた。主な撮影は、今年の7月にミシガン州デトロイトで始まり、それから南ア
フリカで行っている。
マーク・フォースター(『慰めの報酬』)による監督で、オスカーを獲得した『チョコレート』以来この映画は初の同社とフォースターと
の共同製作である。加
えて、『300』のスター、ジェラード・バトラーがチルダーズの役で、キャストにはミッシェル・モナハン(『MI3』)が彼の妻リ
ン・チルダーズに、オス
カー候補のマイケル・シャノン(『ザ・ランナウェイズ』、Jonah Hex)
がチルダーズの親友ドニーに、マデリン・キャロル(『ダブル・ミッション』)が彼の娘ペイジに、
キャシー・ベーカー(『新しい人生の始め方』)が彼の母デイジー・
チルダーズに、スレイマン・スイ・サヴァネ(『ダメージ』)がアフリカでのチルダーズの懐刀デングが含まれる。
脚本家はジェイソン・ケラー。フォースターは、コーシ・エンターテインメントのロビー・ブレナー、ゲイリー・サファディ、GG
フィルムズのデボラ・ギャラタナと並び、アパレイタス・プロダクションの下で製作する。
エグゼクティヴ・プロデューサは、マーリナ・エンターテインメントのマイルズ・ネステル、
アパレイタスのブラッド・シンプソン、ジェラード・バトラー、アラン・シーゲル、ルイーズ・ロスナーである。
ブレナーは言う。「サム・チルダーズのことを知った時、勝ち目などものともせず、ただ自分が何を信じるのかを語るのではなく、実際に
行動して違いを生み出
している男がいる、と思った。心をつかみ、語るにたり、しかも何かもっと大きなことに関する話を見つけることはめったにない。
作ってくれと頼んでいる映画がここにある。ジェイソン・ケラーが優れた脚本を書き、我が親友
マーク・フォースター以上にこのストーリーをみごとに描くことができる者を他に思いつかなかった」
助演の俳優や主演の役とエキストラの配役は、ロサンジェルス、ニュー・ヨーク、デトロイトで行われ、、ヨハネスブルグではウガンダの
シーンのキャストに
ムーニーン・リーとローズバンク組合が配役した。
「これらの場面には、地元南アフリカ人をたくさん配した」とリーは言う。「監督のマーク・フォースターは配役会議に出て来て、地元の
タレントにとても感銘
を与えた」
ゴーテングでの主要な撮影は8月23日に始まり、この地域を映画ではウガンダとして、撮影は5週間かかると見込まれる。
南アフリカの場面は35mm を交えた16mmのアナモルフィック*
で撮影され、現像はヨハネスブルグのフィルム・ラブで行われる。メタル・ムーンが売り込みと宣伝会社で、ムーンライティング・フィル
ム・プロダクション・
サーヴィスが当地での販促会社である。
*
標準の35mmフィルムをワイドスクリーン判に変換する映写機のレンズ