Men's Health

Gerard Butler Gets in Shape for "300"
ジェリーが『300』のために行なった訓練を8ヶ月ぶりに再開しました。
その様子を撮影したヴィデオです。2分半です。
2007年2月8日掲載



スクリーン下の右から3つ目のボタンでフルスクリーンでご覧になれま す。同じボタンでやめることもできます。
フラッシュプレイヤー9が必要ですが、入っていなければこのボタンでダウンロードできます。


<こうした訓練の成果>
2005年9月5日にはこんなでした。
なんですか、このお腹は!
そして、9月14日頃にはこうなっていました。10日で、こんなに引き 締まる?!
で、そのちょっとあとにはこんなです。凄い上腕ですねえ。でも今はもっ とありそう。

plumpGerry

イタリアで見知らぬ人2人と、女の子に笑われたというお腹です。もしかして、来日をキャンセルしなかったら、こんなお腹で来てたので しょうか?!

Toronto
300

300_Leo103


よく発達した腹筋を英語で six-pack と言うのですが、この写真では8つに割れているように見えませんか?
で、上のヴィデオ撮影の時はこうです。
下は4枚とも Men's Health 誌 2007年3月号より抜粋
下の両端の各写真は、クリックすると大きくなります。
Men'sHealth1
Men'sHealth2
Men'sHealth3 Men'sHealth4

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<Men's Health 誌の本文>
2007年3月号

キャラクター・ビルダー

Men'sHealth-3-2007
 王にふさわしくなるために、 『300』のスター、ジェラード・バトラーは4ヶ月間立て続けに大抵の運動選手よりもキツイ訓練を行なった。しかし、彼の最大の挑戦はカメラが止まってか ら訪れた。


 ジェラード・バトラーはホテルのロビーに駆け込んでくると、いくらかまごついているようだった。多分ニューヨーク市を襲った冷たい風のせいかもしれな い。しかし、もっとおそらくは、ちょうど終わったばかりの、レーザー光線で灰色の脳細胞のシナプシスを熱するといったたぐいの眼球運動脱感作および再処理 療法の影響が残っているのかもしれない。「普通はこれはトラウマ後のストレスによる不調を治療するのに使われるんだ」と37歳の俳優は言う。しかし、彼が 望んでいるのはこれが彼の脳の分析創造葉の調整に役だって、もっとうまく生活をしていけるようにすることなのである。

恐らく彼は取り戻すことを求めるべきだろう。わたしたちのインタヴューに45分遅れただけではなく、彼の子犬が発情しているので始末するのにさらに5分く れと求め、それから彼の部屋の鍵で扉が開かなくてまた10分。中に入ると、すぐさまパンフレットやタイルのサンプルが散らばっていることを詫びた。それ は、2004年の初めに買ったのだがまだ住んでいない彼のマンハッタンのマンションの改装が遅れているせいなのだそうだ。

こうしたことでバトラーがレーザー光線療法をやってみるほどにフラストレーションを感じている一方で、少なくともまとまりのない私生活を職業上の危険要素 として正当化することもできる。結局の所、彼の俳優としての成功は他の人間の心に住み着き、何ヶ月かの間役になりきっている能力にかかっているのだ。『ド ラキュラ2000』『アッチラ』そして新たに公開される『300』ーーこれではスパルタのレオニダス王を演じている(*1)ーーといった現代の叙事詩での等身大以上の彼の役を考 えてみたなら、どうして彼が約束の時間に遅れて駆けてきたり、住まいを改装するのに3年もかかっているのか理解するだろう。吸血鬼が締切りを気に懸けるだ ろうか? 王がスワッチを較べたりするだろうか?

自分でも認めているが、『300』の主役を打診された時とても理想的とは言えない体型だったため、バトラーはレオニダス王になるために肉体と精神の両方を 造り変えるのに4ヶ月かけた。早くから、それは大変に激しい課題となった。美学的にも機能的にも戦士の体形を造るのに必要な激しいトレーニングが、同時に 戦士の精神構造をも育んだからである。あるいは、その逆か。

いずれにしても、そういうわけでバトラーはマーク・トゥワイトの協力を求めた。彼は有名な超一流の登山家で、個人的経験に基づいて、まるでそれに命が懸 かっているかのようにトレーニングを信じている。実際トゥワイトは、良いワークアウトはこれから何をやるのか聞いただけで吐き気を覚えるようにさせるもの だと論じることだろう。たとえば、バトラーの精神と肉体の改造を速めるために、「300レップ・スパルタ式ワークアウト」と彼が呼ぶものを作り出した。 (100レップだってかなりハードだ)(*2)こん な風だ。各エクササイズの間の休みなしでバトラーは25回の懸垂、135ポンド[約61キロ]で50回のデッドリフト[バー ベルを床から大腿部上部まで一 気に持ち上げる補強運動]、50回の腕立て伏せ、24インチ[約61センチ]の箱に50回跳び乗る、50 回のフロアー・ワイパー(*3)、36ポンド[約 16キロ強]のケトル・ベルを用いて の50回の片腕クリーン・アンド・プレス、そしてさらに25回の腕立て伏せ。タイヤをひっくり返したり、体操式のつり輪のトレーニングといった他の型破り だが同じように負担のかかるトレーニング法に加えて、これ全てをやるのだ。地獄みたいだって? その通り。実際スパルタ式ワークアウトの突撃命令を受け 取ったとたんに、バトラーの共演者の1人がトゥワイトに言った。「あんたが俺の犬を殺したばかりだって感じだな」

カメラが回り始める5週間前に、バトラーはフランコ・リカストロというヴェネズエラ人のボディビルダーと彼が求める肉体を際立たせるためにさらに訓練し た。「本当に強く見えるようにしたかったんだ。多くの役者がこうした役を演じるのを見てきたけれど、こうした装備が大きな腹や痩せこけた腕に乗っているだ ろう」とバトラーは言う。それはいくつもの点で効果があった。スクリーン上では、髭をはやしたこの俳優は、300人の部下に自分たちの命を投げ打つことを 命じるに必要と思われる鋼鉄のような眼差しと丸石のような腹筋、幅の広いがっちりとした肩を持ち、男性ホルモンの権化のように戦場に君臨している。

「頭から滴り落ちる汗の一滴、1回毎に持ち上げたバーベルーーその歴史がすべてあなた方の目に映っているんだよ」とバトラーは自分の専念したことについて 言う。「あれは凄いことだった。あのマントを着て、兜を被り、畜生、もっとトレーニングするんだった、って思う必要がないんだもの。代わりに、ライオンの ように感じて立っていたんだ」

もちろん、極端な変身にはそれなりのマイナス面もあるーー極端であることだ。適例をあげると、撮影の間バトラーはしばしばトゥワイトと訓練し、リカストロ と訓練し、それから続けて何時間も剣戟の練習をしたものだった。その結果、彼の6フィート2インチ[188センチ]の体の あらゆる関節が、彼が最後に楯を 置く時までには傷んでいた。また、その途中のある時点で、トレーニングをし過ぎになり、トレーニングのストレスが彼の体の回復力を上回る状態になってし まった。(*4)  その結果、撮影が終わると、バトラーは始めた時と同じようにいきなりワークアウトをやめてしまった。もっともなことだが、彼の体ーーそれに精神ーーは休息 を必要としていた。しかし、その結末は彼の徹底的なトレーニングの修練が同じくらいに断ち切りがたい活動休止期間となり、8ヶ月続くことになった。どちら のやり方も、長い目で見れば健康的とは言えない。

バトラーによれば、全ては彼の度を越した性格によるもので、それは長所であると同時に短所でもある。大抵のA型の人がそうであるように、否定的な面が彼を おかしくするのを避けつつ、肯定的な面を進めて行くことを学ぶのはまだこれからだ。たとえば、彼が俳優になる前、バトラーは非常に分析的な精神によって生 まれ故郷のスコットランドで法学部へ進み、そこを優等で卒業し、グラスゴー大学法学会の会長になった。しかし、その職はたちまち二の次になり、長期にわ たってアメリカに旅行し、そこでは、酔っぱらったり風紀紊乱で逮捕されていない時には、本当に片手間仕事(シーワールドでガイドツアーの案内をしたり、元 詐欺師たちだらけの移動遊園地と旅をしたり)をしていた。

活動的で、倦むことなく丹念に探る精神は、またすぐに気が散るものでもある。わたしはインタヴュー中にテープを替えている時にこのことを垣間見た。数秒 後、バトラーはいきなり話の途中で止め、わたしがB面からA面に裏返したのではないかと尋ねたーーもちろん、そんなことをしたらわたしたちの会話の前半は 消えてしまう。(それは新品のテープだった。)

それから、彼の喫煙がある。もう何年も吸っていて、タバコは剣と同じくらいに危険なものだとわかっていて、止めたいと猛烈に思っている。実際、彼を遅刻さ せた明滅光療法はまた癌を引き起こすタバコをきっぱりやめる手助けとする意図もある。(*5)  しかし、このインタヴューの最中でさえーー メンズ・ヘルスの特集なのにーーバトラーは最初の10分以内に火をつけた。役に立つかどうかはわからないが、彼はそのアイロニーからは逃れられない。

わたしたちは皆、日々の生活のつまらぬ仕事と、現実であれ想像のものであれ、より高い目的とのバランスを取ろうとしてあがいている。(売り上げ目標をかな えるようにしなくてはいけなかったり、脚本を書かなくてはならないのに、オイル交換や健康診断なんかにかかずらっていられようか)

だから、自分の経歴が、ある一定の期間別の人間になることにかかっている人にとって、それがどんなものだか想像してみよう。「ジェリー・バトラーにとって はもっとバランスのとれた生活がいいだろう。でも、色んなことに精を出す傾向がある
ぼくの取り憑かれたような妥協を許さないやり方は、自分には未来が無い ことを知っているレオニダスを演じるにはとてもうまくいった」とこの俳優は自分のキャラクターが自ら選んだ運命について述べる。「けれど、それはぼくの世 界で どう生きるかということの短期的な見方だね」

これが、バトラーがスクリーン上でいつまでも心に残る描写をしようとするのと同じくらいに、私生活のコントロールを取り戻そうと一生懸命に見える理由なの だ。ワークアウトを8ヶ月間せずにいた後で、バトラーは週に4回ジムに戻り、もっとバランスのとれたフィットネスに取り組んでいる。(*6) また彼は、人物像作り変えの間に身に付けた栄養の知識が抜けなくなり始めたことに気がついた。「ぼくの食事はそうありたいと望んでいたほど まだ予定通りに はいっていないけど、今は以前のようにバーガーやフライを食べる代わりに野菜や鳥肉を食べるようにしている」と彼は言う。腹筋がまた現われてきたことは新 たに見いだした鍛練が報われていることを示している。

俳優バトラーが採った目まぐるしい人生行路を滑らかにしながら、カメラが回っているときにこそ頂点に達する撮影の合間の人間バトラーは、恐らく彼の最 も困難な役なのであろう。

*1. 死ぬと言ってはならない

それは歴史の忠実なゴールラインスタンドである。300人のスパルタ戦士がギリシアをそしておそらくは民主主義の種子すらも救うために、紀元前480年に テルモピュライの戦いで100万のペルシャ軍をかわす。コミック・ブックの伝説的人物フランク・ミラー(『シン・シティ』)がその戦いをグラフィック・ノ ベルで描き、それに監督のザック・スナイダー(『ドーン・オブ・ザ・デッド』)が引っかかった。「これはまず第一にとてつもない物語だ」とバトラーは言 う。「でも、フランクがそれを採り上げ、見事な本にしたんだ。そしてザックがこの傑作に変えた」

*2. 勝利への手順

4から6の異なったエクササイズを用いてエクササイズ毎に10から25のレップを、100レップから始める。そこから休みなしで300レップできるように なるまで積み上げて行く。エクササイズをジャンピングジャックやダンベルカール、スイスボール腹筋運動などと自由に取り換えても良い、とバトラーの現在の トレーナーであるマンハッタンに本拠を置くC.S.C.S.** であるジョー・ドウデルは言う。
[** C.S.C.S. < Certified Strength and Conditioning Specialist]
http://www.nsca-cc.org/

*3. 新しい動きを覚える

トゥワイトは言う。「135ポ ンドのバーを真っ直ぐに頭上に上げて床に横になる。脚を真っ直ぐに保ち、バトラーは両足を片方のプレートに触れ、脚を床まで真ん中に下ろし、それからまた 上げてもう一方のプレートに触れる」これで1回の反復運動である。自分でやってみるといい、ただし、まずは何も付いていないバーで、(触れるプレートがな いので)脚をバーから8インチほど離れた所まで上げる。

*4. より早い回復

やりすぎかどうかを見極めるには、起きがけの脈拍を計ることから始める。脈が普段より3から5多ければ、回復力はまあまあだ、とP.T., C.S.C.S. のビル・ハートマンは言う。トレーニングを減らしなさいーーそうしてもっと眠るーー脈拍が正常に戻るまで。

*5. 禁煙する

肺を痛めるタバコを止めるために明滅光を目の玉に光らせるよりは、止める日の2週間前からニコチン・パッチをつけ始めるべきだーーある研究によると、これ で成功率はかなり上がる。吸収を良くするには、背中や腹よりもパッチを腕につけなさい。

*6. バランスをとる

バトラーのドウデルとの現在のワークアウトを見るにはこ こをクリック。(ヴィデオ・ジャーナル#3)
[これは「300」撮影中の訓練で、ジェリーは出てきません。現在のジェリーは上に貼ったヴィデオでご覧になれます]

___________________

また、
Sunday Mail.co.uk にはこんな記事がありました。ジェリーが、この訓練のだけでなく、 撮影中もその後も苦しい目に遭っている様子が窺われます。

Sunday Mail.co.uk
2007 年2月11日

ジェラードのスパート・アッタク

血みどろの叙事詩の撮影はスコットランド人のスターに苦しみを残した

フロナ・ヤング独占

スコットランド人のスター、ジェラード・バトラーは新しい映画『300』のために生涯で一番素晴らしい体型になったーーしかし、たいへんな犠牲を体に強い たことが明らかになった。

37歳の男は歴史的叙事詩の壮観な戦闘場面の撮影で、無数の怪我をした。

ジェラードは述べる。「脚の付け根を引っぱったら、下垂足*になって、6日間片足をドテドテと引き摺って歩いていたんだ。
[* つま先が持ち上がらなくなって、地面を引き摺るように歩く}

「やり過ぎて片方の肩を傷めるし、擦りむくしーー腿は太過ぎた。あんなにやるべきじゃなかったんだ」

『トゥーム・レイダー』と『オペラ座の怪人』のスター、ジェラードはレオニダス王を演じている。彼は紀元前480年に100万のペルシャ人に向かってテル モピュライでの血腥(ちなまぐさ)い戦いに300人の強力なスパルタ軍を率いて行く。

映画にはヴィンセント・レーガンとレナ・ヒーディも出演し、フランク・ミラーのグラフィック・ノベルに基づいている。彼の『シン・シティ』も映画になって いる。これまでで最高に暴力的な映画だと喧伝され、ジェラードは戦闘スタイルと武器をマスターするために何ヶ月も訓練した。

彼は言う。「映画が始まる前に、2人の別々の人と訓練していた。とても気に入っていたが、激しいものだった。ボディビルディングを山ほどやり、剣と槍では もっとエアロビック的な面があった。

「それが何ヶ月も続いて、撮影の合間にもやっていた。でも、すごく楽しかったよ、特に始めのうちは、ぼくらはみんなかなり熱中したからね。

「ぼくは止めてからはジムに行っていないんだ。しばらくやりたいとも思わない。撮影の後4ヶ月間マッサージ・テーブルの上で過ごしたんだ」

『300』は『シン・シティ』と同じくコミック的な白黒で撮影され、大半は異国風な野外撮影よりも、ブルー・スクリーンの前でなされた。

ジェラードは言う。「モロッコかどこかに休暇に行こうかと思った」


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