ジェリーとのファン・サイト電話会談
『ニムの島』インタヴュー
2008年3月15日
Fox Walden の好意により実現しました
ジェリーはハワイから電話しています
会談の書き起こし原稿は、こ ちらから(PDFです)
音声を確認しながら訳してあります


出席者:Agos (Celtic Hearts), Sue (GB.Net), Linda (GB Angels), Ashley (The Butler Did It), Kim (GB USA), Dayna (GB GALS), Fox Walden Rep. そして、ジェラード・バトラー

GBもしもし?
(全員がジェリーに挨拶する――声が重なっている)
GB君たちみんなに同時に話しているのかな?
(声が重なる)
Agos:そうですね。
GBなんてこった。さあ、緊張するな。
?:だいじょうぶですよ。
(ジェリーがくすくす笑う)
?:あんまりきつく噛み付きませんから。
GBオーケー。 だれが――あ〜、みん なぱっぱっと名前を言わない? つまり、ぼくはわかっているけど、言った方が良いと思うんだ。
Agos:ハイ、アゴスです。
GBアゴス?
Agos:そう。
GBオーケー。 ハロー、アゴス。
Agos:ハロー。
Sue:ハイ、ジェリー。スーです。メリーランドのバルティモアから電話しています。
GBオーケイ。 やあ、スー。
Linda:アロハ、ジェリー。GBエンジェルのリンダです。
GBヘイ。
Kim:ハイ、キムです。(ジェリーと重なる)
GBごきげんよ う。
キム:
GB USAのキムです。
GBハロー、キ ム。
Nicole:ハロー、ジェリー。GB Network のニコルです。
GBわあ。(く すくす笑う)これ気に入ったよ。エンジェルにハートにGALSにネットワークか。(全員笑う)他にも何か考えなくちゃね――他にどんな 名前をつけられるか な? GBストロベリー・パイ。GB冷蔵庫。(全員くすくす笑う)ごめん。続けよう。
Dayana:GALSのデイナです。
GB誰だって?
Dayna:GALSのデイナです。
GBデイナ。
Dayna:そう!
GBだけど、だ けど――デイナ・リ ントンて人がいるよ。
Dayna:オーケー。GALSの
デイナ・リントンです。
GBああ、 「GALSのデイナ」って言ったのか。
Dayna:ええ、そう、GALSの
デイナ・リントンです。(笑い)
GBああ、ごめ ん。それが君の姓みたいに聞こえたんだ――っていう か、「デイナ・ウィズギャル」とかなんとか言っているんだと思った。
Dayna:
ええ。
GBヘイ、デイ ナ! 元気?
Dayna:とってもいいですよ! 調子はいかがですか?
GBいいよ!  いい。また話ができて嬉しいよ。
Dayna:わたしも。
?:(Sueと言葉が重なって不明)
Sue:ジェリー、わたしの所属を言わなかったわ。GB.Netのスーです。
GB誰だって?
Sue:スーです。
GBあ あ、スーね。
Sue:そう。
GBオーケー。 かまわないよ。(全員笑う)いや、冗談だ。[ジェリーが「かまわない よ」'I don't give a shit' と言ってみんなが笑い、冗談だと言ったのは、'shit' という悪態語を使っていたため] で、アシュレイという人はいるのかな?
Ashley:ええ、
The Butler Did It のです。
GBオーケー。The Butler Did It(バトラーはやった)ね。すごいな。すごい。スー、気分を害さないで欲しいんだけど、いいかい、こういうことを冗談で言って、次の瞬間には[不明]、「彼があんなこと言ったなんて信じられないわ! そ れって、彼はGB.Netは好きじゃなくて、エンジェルの方がもっと好きってことよ――
Sue:そんなことはありません。(全員笑う)わたしには息子が2人います――ですから。
GB(くすくす 笑う)オーケー。オーケー。とにかく、みんな、ようこそ! ハロー!
全員:ありがとう。

Joy:結構です
[不明]、 質問を始めたいでしょう。最初の質問は何ですか?
GBうるさい よ、ジョイ。(笑い)
Dayna:彼女はあなたが脇にそれないようにしてくれるの よ。
GBオーケー。 アゴス。
Agos:はい、わたしです。
GBうん、アゴ ス。
Agos:わたしは、アルゼンチンからケルティック・ハーツ の代理として電話しています。それで・・・。
GBわお!
Agos:わおって、何が?
GBうん、いつ も思っているんだよ――いつも想像 するんだけど、ケルト的っていうのはもっと――もっとス コットランド的、アイルランド的な感じがするって、だからアルゼ ンチンからっていうのはすごいな。
Agos:あちこちからの人たちがいますよ、アルゼンチン、 スペイン、イタリア、スイス、フランス、あらゆる所。
GBそりゃすご い。
Agos:ええ、すごいです。(笑う)
GB(笑う)

Agos:シンシアからの質問です。あなたが映画で2人の別々のキャラクター、
アレック ス・ローヴァーとお父さんを演じるのはこれが初めてです。2人を演じ分けるのは難しかったですか、どちら があなたのお気に入りですか、その理由は?

GBああ、オー ケー。これは3つの質問みたいだな、1つじゃなくて、でも・・・(笑い)全部まとめてきたね。(くすくす笑う)
Agos:オーケー。
GBわれわれ は、ぼくが両方のキャラクターを別々の時に演じるように気をつけたんだ、あんまり、そのまあ、うぬぼれた役者みたいに聞こえて欲しくないからね。でも、1 つのキャラクターから別のキャラクターへと同じ日に急に変わると本当に変だったよ、特にああいうすごい話が展開している時にはね。それで、それは避けるよ うにした。それから、メイクの問題もあったし。つまり、2人のヒゲの長さが違うし、それにまたちょっとーー時間が互いに接しているとヒゲを取り替えるのは ちょっと苦痛だったんだ。でも、そういう時もあって、アレック ス・ローヴァーからジャックへ、ジャックからアレックス・ローヴァーへと急に変わらなくてはならない日もあった。ちょっと変な気がした けど、まあなんとかやってのけた。そしてこう思うんだよ「いいか? 実際の所どのくらいの違いなんだ?」って。そう、ぼくはそれについてうるさいのかもし れないけど、そんなに悪いことじゃない。それと、そういうせっぱつまった状況にいるのは、実際簡単過ぎるのよりも将来のためになる経験だって思うんだ。

ぼくの気に入っているキャラクター? それは難しいな
――難しいよ、 だってどっちも本当に楽しんだんだから。ジョデイー・フォスターとバカバカしい場面 を撮影して、2人ともすごく楽しんだし、本当に2人の場面が好きだった。ぼくが本当に気に入っている場面だったからね――誰かさんと 関わったり、誰かさん を押したりしなくてはならなかった、それもとても滑稽にね。それにまあ、誰かさんからくそ忌々しいものをむしり取って、くそ忌々しいなんて言ってはいけな いんだな・・・誰かさんから何かをむしり取るんだ。あれは楽しかった。でもそれからまた、アビゲイルとの場面がある。その半分は最高にいかすセットやハン チンブルック島の上で、実に楽しくて美しくロマンティックで素敵だった。だから、それも楽しんだよ。でも、実はジャックのは、半分は水の中で過ごしたん だ。それと、海に出ていることになっているし、夏じゃなかったんで、半分の時間はぐしょ濡れで凍えて、すごく惨めだった。だから、たぶんアレックスだって 言うだろうね。

Agos:オーケー、ありがとうございます。
GB――そうい う訳なんだ。ありがとう。ハロー、アルゼンチン。
Agos:ありがとう。
(笑い)ハロー、 ジェリー。
GBハロー。
Agos:はい。(間)
GBぼくが質問 しているの、それとも君がぼくに質問しているのかな?
Agos:いいえ、わたしは済みました。(笑い)よろしければ、話を続けますよ。
GBいや、ぼく が聞いたのは――君が「ハ ロー、ジェリー」って言ったと思ったんで、次の人かと思ったんだ!
Agos:まあ、違います。あなたが「ハロー、ア ルゼンチン」と言ったので、ハローって返したんですよ。
GBああ、なん だ、そうか! わかった。じゃあ、さようなら。(笑い)話ができて嬉しかった。
Agos:オーケー、わたしもです。
GBオーケー、 バイバイ。

Sue:ハイ、ジェリー。スーです。最近多くのインタヴューで、『300』以来たくさんの良い脚本を得ているとおっしゃってますね。この『ニムの島」の脚 本を読んで、どうして「これをやりたい」と言ったのですか?

GBあのね、時 にはある脚本にはちょっとばかりの魔法があるんだよ。「こうだからやりたいとか、ああだからやりたい」とかって本当には言えないんだ。ただ何かを読んで、 それに本当に惹かれるんだよ。たぶん『300』への反動の最中だったんだと思う。つまり、どんなにあの映画を誇りに思っているか、どれほどぼくの期待を 超えていたかを抜きにしてではなくね。でもそれから、今のリスクが続くことになると思ったし、それはすごく心をそそられた。それに、たくさんのオファーが あって、やることがたくさんあった――『300』 と似たようなスタイルのや、アクション・ジャンルのがね。そして、それはただやりたくなかったんだ。それ でこの脚本を読んで、とても感動したし、すごく変わっていて楽しいと思った。

で、これが初めてぼくの所に来た時は、1つの役だけだったんだ。そこで、1つの役自体はたいして大きなものじゃないと言ったんだ、すると、提案したのは実 は、辞めたばっかりの前のエージェントのブランド・ジョエルなんだけどーーぼくが2役やったらどうだろうって。で、突然検討してみると「それは完璧に納得 がいく。なんてすばらしい!」って言ったんだ。それで時間の質が上がるんだ。だから、そうするって言ったのさ。で、そういうことになった。

それと、わかっていると思うけど
――愉快なこと は――いつでもだ けど−ージョディー・フォスターはとんでもなく尊敬されている、そして、ぼくがアビゲイ ルの名を出すたびに、みんなはすごく興奮するんだ! ぼくがアンジェリーナ・ジョリーと仕事をしたと言った時ほど興奮する訳じゃないにしてもね。「う わぁ、彼女大好きだ! 本当にすばらしい!」ってね。するとぼくはこんな感じだ。「すごいな。まただよ。ぼくについてよりも、ぼくが共演している人にもっ と興奮するんだな。」こういうことにはうんざりだ。

ほかにもうんざりしていることを教えてあげよう。「アカデミー賞を取っただれそれと、
アカデミー 賞にノミネートされただれそれと、ジェラード・バトラー」って聞くことさ。(大笑い)あるいは、今日読んだばかりなんだけど、それには「アカデミー 賞受賞者とアカデミー賞ノミネート者と胸がときめくジェラード・バトラー」とあった。そうなんだよ、 「胸がときめくで賞」を得たのさ――それはね――そうすれば 連中 は他に何か言うことがあるからさ。

Sue:ありがとうございま す。
GBありがと う。

Linda:アロハ、ジェリー。カリフォルニアのGBエン ジェルズのリンダです。
GBやあ、リン ダ。
Linda:元気ですか?
GB元気だよ。 君は?
Linda:またあなたにお話できて、とても嬉しいです。
GBやあ、 ぼくもだよ。
Linda:あなたのイーヴィル・ツインズ・プロダクション・カンパニーおめでとうございます。
GBおお、あり がとう、ありがとう。
Linda:あなたのために、とてもわくわくしていますし、映画の企画をどれも楽しみにしています。
GBいかしてい るよね、ぼくも楽しみだ。
Linda:あなたのエンジェルたちが知りたがっているのですが、この映画では子供と動物を相手に演じますね。アドリブをたくさんやらなくてはなりません でしたか、どちらが一緒に演技するのにもっと楽しくて大変でしたか?

GBそりゃあ、 絶対に動物を相手に演技する方が大変だよ。特に、動物――犬とかだっ たらもっと楽に仕事ができたんだろうけどーーあるいは、もっと飼いならされてたいてい 人間と仕事をしているのだったらね。アシカはすばらしいけど、絶対に予想がつかない。おまけに、巨大だ。だから、アビゲイルはなんて勇敢なんだろうとびっくりしたよ、だって、 ぼくは連中とはそんなに一緒に過ごさなかったからね。でも、いつでもちょっぴりーー「わあ、信じられない」といったほどの不安みたいなものがあった。だっ て、あいつらはこっちよりもずっと大きくて、歯は巨大で、すごく力がありそうでーーどんなに大きくて力が強いか知らなかったよ。ペリカンもでかいし、いか れてたよ! 手に負えないんだ! 一度ぼくの後ろに飛んで、ぼくはそのシーンをやろうとしていたけど、こいつがぼくの耳を引きちぎろうとしている所だとは 知らなかった。まるでぼくの背中に羽が生えたように見えたよ、(くすくす笑い)あの巨大な羽がぼくの後ろで形をなしていたんだ。

でも、アビゲイルのことはそんな風には考えられなかったね
――子供とやっ ている感じじゃなかったんだよ、彼女は実際に一緒に演技をするためのインスピレー ションだったんだ。彼女はとても――じつにすば らしい女優で、とても成長した子供だ、しかも最良のやり方でね。不快な風に成長しすぎているのではなくて、 ただプロとして成長しているんだけど、まだ可愛らしくて楽しいことが大好きだ。彼女と仕事をするのは大好きだった。ぼくは子供だったし、一緒に仕事をしに くいやつだったんだ。(笑う)

Linda:少なくとも、動物はあなたが悪態をつくたびに罰金を科したりしませんでしたね。(笑い)
GBしない。
Linda:ところで、結局いくら寄付したのですか?
GB教えてあげ ようか? 多過ぎだよ――わからない ん だ。最終的には50か60ドルかそのくらいだったと思う。それと、一度彼女にお金を上げたらお釣りをくれないんだ。そ こで、貸しにしておこうとした。「オーケー、いいかい、8ドル余計にあげるから、あと4回分の悪態だよ」ってね。そうしたら、「すみませんけど、そんな風 にはいかないの。このビジネスにはお釣りはないの。借金から始めなくてはならないの」だってさ。彼女は・・・彼女は手強い交渉相手だよ。
Linda:では、答えてくださってありがとうございました、ジェリー。あ、ハリウッドのプレミアでお目にかかれますか?
GBうん、出る よ。
Linda:わあ、すてき、ありがとう。
GBあそこで会 おう。
Linda:オーケー。

Ashley:ハイ、ジェリー。The Butler Did It のアシュレイです。
GBやあ、どう だい?
Ashley:良いですよ、良いです。私たちの英国のメンバーの一人、イングランドのサセックス州のクレアからの質問があります。
GBオーケー。
Asheley:彼女が知りたいのは、こうです。『ニムの島』での役の一つ、アレックス・ローヴァーはジョディー・フォースターのキャラクターであるアレ クサンドラが書いたフィクションの本からのキャラクターです。あなたのお気に入りの小説から1人文学上のキャラクターを演じることができるとしたら、それ はどれで、どうしてですか?

GBう〜 ん・・・現在実際にやろうとしているものが2つあるということを思い出させてくれたけど、漏らす訳にはいかないから、言えないよ。でも、う〜ん・・・、あ あ、なんて難しい質問だ。バーンズは誰もが知っているものだし、たくさんの小説に書かれているけど、小説化されているキャラクターとなると、それは・・・ ああ、困った、難しい質問だ。わからない、わからないな。

ファンを喜ばせるには何と言わなくてはいけないか知っている かい? あのジェイミーというキャラクターだ――これほど忌ま――悪 態をついたかな?――何回も多くの人から1つの小説を受け取ったことはない よ。いつも 女性が言うんだ、「『アウトランダー』のジェイミー をやらなくちゃだめよ」ってね。君たちのうちで聞いたことがあるかどうかは知らないけど。(みんなが 同意する)ある? 考えさせてくれ――今考える所だから。まじめな話、ぼくはインドから31時 間の飛行をして来て、頭が働かないんだよ。誰を演じた いか? フィクション小説の中で読んだもので? 虚構のって言ったっけ? それともただ――

Ashley:ええ、虚構のキャラクターです。
GB虚構のキャ ラクターか。あとで戻らせてくれ。今は文字通り頭が働かないんだ。

Kim:ハイ、ジェリー。GB USAのキムです。
GBやあ、キ ム。
Kim:サイトの子で1人、原作の本を読んだり予告編を見て、ジャックだけがずっと海に独りでいると言っています。すると、あなたは自分を相手に演じてい るようなものですね。ある場面を独りでやるのは
――他の役者を 相手に演じるよりも難しいですか?

GBそうだ。明 らかに、自分の精神の過程を声に出してはっきりと説明しなくてはならないからね。しかも、そのあとは、もっと自然にやるのがますます難しくなる。だか ら、独りの方だ、演じる相手がいないから、自分のレベルを調整して、オーケー、ここで何に反応しているんだろう、状況の中で自分自身に反応しているだけな んだ、と考える。だから、いささか奇妙だけど、慣れるものだよ。そして、言ったように、ぼくはいつもこうしたおかしな状況にトライし、判断する。『オペラ 座の怪人』で歌ったり、『300』でブルースクリーンだけで演じたり、これとか、ただ自分に対処し、ぼくのためになる。やってみてそこから学ぼうとする んだ。たぶん映画を見て、「うへぇ、最低だ」ってな感じだろうけど、こうして次の時にはもっとうまくやれるのさ。

Kim:ありがとうございました。
GBありがと う。

Dayna:オーケー、デイナです。
GBハロー。
Dayna:ハワイはいかがですか?
GB何がいか がかって?
Dayna:ハワイです。
GBああ、すば らしいよ。ここは初めてなんだ。ホテルに泊まっていて、まっすぐここに来た。そして、インドから31時間の旅をして来たんで、ええっと――ちょっとば かり 時差ぼけなんだよ、だから――
Dayna:ああ、そうでしょうね。
GBこれまでの ところ、時差ぼけの眼で見ているんだよ。

Dayna:
(笑い)さて、とてもたくさんの質問があって、すでに質問されたものもありますが、これは ちょっと 違ったひねりがあると思います。そしてこれは、'Good Girl Wild Streak' [「荒々しいところがちょこちょこあるいい子」といった感じ] からのものです。こう言っています。「あなたはしばしば演じる役との感情的な繋がりに気がつくようですし、自分のことを『心根の良い悪い 奴』と言っているのを聞いたことがあります。悪い奴で社交的な冒険家のアレックス・ローヴァーと悲しみにくれている愛する父親で科学者で孤独を愛する ジャックとの2役に、何かあなたが同一視するものがあって、この企画に参加したのですか?」

GBうん、そう だ。その通り。彼らは、2人はコインの両面みたいなところがある。それからまた、ただ全体的にもね。2人を一緒にしたなら、一種の――彼らの合成 物ができ る。彼らが一緒になると、まるで1人の人間みたいだ、すべてが続いて行ってね。それは、ただアレックスが悪い奴で、ジャックが苦しみに満ちているというよ うなことじゃない。彼らは、2人とも、たくさんの――ぼくが彼ら を演じて気がついたのは、彼らが実際に続いて行く類似点がたくさんあるということだった。 つまり、2人ともとても愉快なんだよ。2人とも、自分を笑いとばす能力がある。2人とも、本物の英雄で、勤勉で、勇敢なんだ。だから、ジャックはもっと普 通の意味では落ち込むけれども、たとえそうだとしても、「待てよ。2回世界中を航海して、それから娘とどこともしれない海のまっただ中の小さな島にたど り着いた科学者の『普通』ってなんだろう?」って思うだろうね。つま り、2人ともかなりいかれた人生を送っているんだけど、――そう、間違 いなく、ジャックはより情緒的――一種の――物差しの情 緒的な側の端だ、絶対にそこ にいくらか悲しみを溜め込んでね。それでね、アレックスは、アレックスはそんなことを思ったりはしないと感じているかもしれない。でも、彼らを1つに寄せ 集めたら、特に他の キャラクターにぼくが自分を重ねる部分があるだろうね。だから、それは――その感情を 表しそういっ た発見をするのは面白いし、すてきなんだ。また、そこからなにか出てくるとしたら、それは「誰の中にも『黒と白』なんてないんだ。『悪い』やつなんてい ないし、『良い』やつもいないんだ。ぼくたちはみんな、自分たちの中にあらゆる部分を持っているんだ」て感じだ。

Dayna:ありがとうございます。
?:そうね。
Dayna:ごめんなさい。もう1本の方に電話が入ってきました。(ジェリーの笑い)もしビーッと言う音が聞こえたら、それだったんです。ごめんなさ い・・・[途中でビーッという音が何回も聞こえていた]
GBそれに出な よ。今ちょっと取り込んでいるって言ってやるんだ。(笑い)
Dayna:まったくもう! こういうことがあるかもと思ってました! じゃあ、どうもありがとうございました。感謝します。
GBどういたし まして。誰に戻れば良いのかな?
Ashley:わたしです。(声が重なる)
FW Rep:みなさん、質問しましたか?
GBああ、で も、ぼくが答えていないな――答えていな いよ、あ〜――
Asheley: わたしに答えていませんよ(声が重なる)
Dayna:アシュレイです。
GBアシュレ イ、別の質問をしてくれよ。すまない。思いつかないんだ。ぼくはいつも(声が重なる)・・・。
Nicole:わたしはまだ一つお聞きすることがあります。
FW Rep:どうぞ、ニコル、まだ一つ聞かなくてはいけません。
GBおお、ニコ ルか!
Nicole:そうです。
GBごめんよ。
Nicole:オーケー。じゃあ、その間に、アシュレイは別の質問を考えてくれないか。思いつくかどうかわからないんだ――答えている間にね。それに、た わけた答えをしたくないんだよ。
Ashley:オーケー。(笑い)
Nicole:オーケー。オーストラリアのニコルです。
GBやあ、ニコ ル。

Nicole:わたしはただ、
――あなたがここにいらした時、オーストラリアが気に入ったかどうかしらと思っていまし た。それと、撮影のない日は何をしてらしたんですか?

GBああ、ゴー ルド・コーストにいた時――
Nicole:ええ。
GBぼくは、 あ〜、とにかくいつも練習することがあったんだ、水泳とか、ボートの使い方を学んだりとか、でも、少しはオフの時間があった。それに、実は、本当に――あそこ は綺麗だから、ただ浜辺で多くの時間を過ごしていた。
Nicole:そうですか。
GBフットボー ル [サッカー]をずいぶんやったもんだよ。ぼく は、あ〜、オーストラリアン・ルース・フットボールに行ったん だ――2回彼らの試合に行ったよ。
Nicole:(息を呑んで)まあ!
GBつまり、あ そこでは人と会うのがとても簡単なんで、いつもこういうクレージーな冒険に引っ張りだされたんだ。最後には、こういう慈善のディナーやダンスに出ることに なった。そして、あ〜――どこも かしこも気に入って、みごとな自然を見て――
Nicole:ええ。
GB山に登っ て、それから、あ〜、人のボートに乗って出かけて――だか ら、いろんなことをしでかした。実際、ぼくの友だちが――
Nicole:すごい。
GBあそこに大 きなボートを持っていた。そこで、ある日――
Nicole:ええ。
GBみんなを連 れて――キャストはみんな船に乗って――
Ni
cole: すごい。
GB――家 族もみんなで――
Nicole:オージー・ルース・
フットボールはいかがで した?
GBすばらし い! すばらしかったよ!
Nicole:そうです!
GB誰に会いに 行ったっけな? ゴールド・コーストのちょっと先の街は何だっけ? あ〜と――
Nicole:ブリスベンですか?
GBブリスベン だ!
Nicole: ええ。
GBぼ くは、えっと、ブリスベンの――ライオ ンズか何かだっけ?
Nicole:ええ、ええ、
ブリスベン・ライオンズ です。
GBそして、そ して、彼らのメイン・プレーヤーに会って、試合のあと1時間半くらいぼくたちを案内してくれた。彼はすばらしいよ――いい奴 だ! それに、ぼくが、ぼくがこれまで出会った最高のスポーツマンの1人だ。
Nicole:ええ。すばらしいですね!
GBだから――オース トラリア人が大好きなんだ。お上品ぶっていない。何をやろうと、ほんとうにただいかしているんだよ。それに、それに――メルボ ルンに行く機会も2回あった――
Nicole:あら、まあ
――
GBそれと、シ ドニーも。そこは――
Nicole:ええ。
GB――どっち も――
Nicole:すばらしいです。
GBできるなら ――メルボルンは最高にいかす街だ! ぼくは――
Nicole:ええ。
GBある都市に あんなに驚いたことはないね。それから、ヒンチンブルックは楽園にいるみたいだった。わかるだろう――
Nicole:ええ。
GB雨林と未開 の浜辺とマングローブのある場所で、明らかに世界で5本の指に入るハイキングの1つだよ。つまり、とてもすばらしい。
Nicole: ええ、クイーンズランドは美しいです。
GB(思い返し て)そうだね。そうだ。
Nicole:ええ。
GB良い国だ ね。
Nicole:(笑う)

GB誰だっけ、 答えていなかったのは? アシュレイ?

Ashley:(笑う)ええ。別のを考えようとしています。オーケー。1つあります。あ〜、ニュー・ジャージーのアイダからです
――あなた が、ご自分のプロダクションを始めて、たくさんの企画があることはわたしも存じています。でも、彼女はこういうことを知りたがっています。「ますます多く の映画スターがテレビにも進出していますが、ゲスト出演したいと関心をもっているようなテレビ番組はありますか。14世紀のスコットランドでドクター・ フーを助けるクランの長とか?」

GBないね。
Ashley:ないですか。オーケー。(笑い)
GBない。まる で興味ない――あ〜、たどひとつやってみたいのは、『サウス・パーク』だ。(全員笑う)それに、まだ やっているのかどうかも知らないけど、ぼくは――あれは、まあ気に入っている番組だ。だから、『サウス・ パーク』はぜひやってみたい。でも、テレビ番組となると――そのこ とはときたま考えたことがあるけど――進出するのは面白いかもしれない。でも、正直言って、ぼくは、ぼくは、映画だけで十分 幸せなんだよ。

(扉が開いた音がして、何かささやき声がする)

Aheley:オーケー、ありがとうございます。
?:ジェリー?
FW Rep: オーケー、みなさん。終わりにしましょう。お時間を割いていただいてありがとうございました。

(全員ジェリーに感謝する)
GBありがと う。(声が重なる)ありがとう、みんな。オーケー。元気で。バイバイ。

全員:
バイバイ。またね。
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『アウトランダー』ダイアナ・ガバルドンによるスコットランドのジャコバン党の 反乱の時代を舞台としたシリーズ物の作品。クレアは20世紀から18世紀にタイムスリップして、ハイランドのジャコバン党のジェイミー・フレイザーと出会う。2人の時代と場所を隔てた愛の 物語で、ジェイミーをジェリーにやって欲しいと言うファンの要望が高い。

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