レッド・アイ』プレミアでのジェラード・バトラーとのインタヴュー

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『バーンズ』と『ベーオウルフとグレンデル』についてジェラード・バトラーとのイン タヴュー
レベッカ・マレイ

ジェラード・バトラーが『バーンズ』と『ベーオウルフとグレンデル』について語る

2005年8月16日
ジェラード・バトラーが『バーンズ』、ジュリア・スタイルズ、そして『ベーオウルフ とグレンデル』の作品について語る

(『オペラ座の怪人』と『Dear フランキー』の「ああ、なんてハンサムなスター」)ジェラード・バトラーが、ドリーム・ワークス・ピクチャーズの『 レッド・アイ』のワールド・プレミアのためにハリウッドに姿を現しました。ヴェス・クレイヴン監督でレイチェル・マックアダムスとキリアン・マーフィー主 演の『レッド・アイ』は、手に汗を握るスリラーで、クレイヴンのいつもの作品とはかけ離れたものです。

バトラーに『バーンズ』と『ベーオウルフとグレンデル』について質問を浴びせかけようと構えていて、どうして彼が『レッド・アイ』のプレミアにいるのか聞 き損なってしまいました。ヴェス・クレイヴンが、バトラーが主演した『ドラキュラ 2000』を制作したエグゼクティブだからかもしれません。あるいは、 ただ彼が気の利いた恐怖を味わいたかっただけかもしれません。理由は何であれ、バトラーは特別上映に出る前に、実にいそいそと来るべき企画について話す時 間をちょっと取ってくれました。

ジェラード・バトラーが『バーンズ』の状況について何というか、ジュリア・スタイルズが彼の愛の対象として配役されていることや制作の遅れをどう思うか、 また近々公開の『ベーオウルフとグレンデル』についてどう思うか、確かめてみます。バトラーは彼が契約した新しい企画についてほのめかしてくれましたが、 それはーー口惜しいことにーー絶対にボンド、ジェイムズ・ボンドではないとのことです。

(バトラーの訛りと「うなり声」は読むよりも見たり聞いたりする方がずっといいので、絶対に見る価値のある)ヴィ デオを見られない人たちのために、あるいは、インタヴューを読む方が良い方のために、『レッド・アイ』プレミアでのわたしのジェラード・バトラー との1対1のインタヴューを書き起こしておきます。


ジェラード・バトラーとのインタヴュー:

『バーンズ』はどうなっていますか?

「さあてね。知っているかい? 『バーンズ』を抱えて坐って、信じられないような配役がいて、ぼくがこれまでに読んだうちで最高の脚本があるんだ・・・実 にすばらしいよ。これをまとめるにはちょっと時間がかかるんだよ、だって、もともと18世紀の詩人についてで、スコットランドの詩人で、スコットランドで は世界中が知っていると思っているけど、そうじゃないんだ。
それに、これには本当に『シェイクスピア・イン・ラブ』みたいな感じがあるんだ。とてもおかしくて、とても感動するし・・・。でも、やるよ、来年 [2006 年] にはやるんじゃないかな。そういう計画だよ。

・・・たくさんの難しいことからなっている映画だけどね。すごく複雑なんだ。どんな風になるかはわからないけど、来年にはやるはずだよ」

インターネットには、脚本を書き直しているという噂があります。本当ですか?

「ちがう、ちがう。うん、そうだな。そうでもあるけど、大々的にってことじゃあないんだよ、わかる? いつもちょっとばかり加筆はしている。ますます良く なっているよ。最初にぼくが読んだ脚本は170ページの長さだった。知っているかもしれないけど、これは脚本としてはちょっと長いんだ。ぼくがこれまで読 んだ中で最高の読み物の1つだった。ぼくの心を割って何かをそこから取り出したんだ。だけど、今はもっと練り上げて、ほんとに最高のものがみんな入ってい るんだよ。そして本当に、芸術家の美しい物語で、信じられないような芸術家で、情熱的でセクシーな人間なんだーーグワァ〜〜!」

スコットランドでは誰もが尊敬しているので、彼を演じるのはちょっと怖じ気づき ませんか?

「うん。そうだけど、でも『オペラ座の怪人』を演じるのは怖じ気づくし、ドラキュラやアッチラを演じるのは怖じ気づくし、程度問題だね。こういった役を引 き受けるのは怖じ気づくけど、大好きなんだ。挑戦が大好きなんだよ。だから結局、みんなが『わあ、ほら、あいつやったよ』ってなると期待してもいいかも ね」

「・・・誰もが愛する映画や知っている人物はありえないよ、誰かはそうでも・・・それに、より多くの視点を採り入れるともっと熱烈に愛する人もいるし、 もっと嫌う人もいると思うんだ。誰にでも受けようとして何かを手加減するよりはいいけどね。だから、絶対に・・・」

[『レッド・アイ』プレミアにいた群衆がレイチェル・マックアダムスが赤絨毯に現われると叫ぶ]

「・・・『バーンズ』にある視点を採り入れるんだ。ところで、ぼくの名前はレイチェルだよ、みんなが叫んでいるのはぼくなんだ。やー、やー。[群衆に向い て]すぐ行くからね!」

全部スコットランドで撮影するのですか?

「そう、そう。その通り。ぼくの母の裏庭でだよ!」

それと、スコットランド人ではないジュリア・スタイルズがこの役をやることはど う思いますか?

「すばらしいね! ぼくだったんだよ。アイスランドにいたんだ、ぼくは映画を撮っていて、彼女もそうだったんだ。で、突然彼女だって思ったーーそして、 『バーンズ』について話し合い、その後は彼女のことには触れもしないし、考えもしなかったんだーーで、それから行ったら、彼女はバーンズについてとても良 く知っていたし、彼のことをとても知りたがっていたし、この役に完璧なんだよ! 彼女に脚本を渡したんだ。電話してきてこう言った。『これは、長い間で読 んだ中で最高の脚本よ。この映画で見事にやるわ』」

「彼女はものすごく忍耐してくれているんだ、映画は先延ばしになっているからね。彼女はすごいよ、大好きさ、それに素晴らしい人だし、とても才能のある女 優だし、ぼくにはそれが最高さ。彼女はこの映画に起きた最高のことだよ」

遅れていますが、契約した人で誰かやめた人はいますか?

「まだどうなるかわからないよ、1度はとうとう『よし、やるぞ』って言ったんだけど、それから誰がいて、誰がいないかわかったんだ。でも、しばしばあるん だけど、人がいなくなるとお終いってことはよくある・・・ぼくは映画ではそんなことがある。映画を逃し、そのことで落ち込み、それから結局はもっとずっと いいのを得るんだ。『怪人』の前に逃した映画がいくつもあるんだよ、そしてもしそれらをやっていたら、『怪人』はできなかっただろうね。そして同じよう に、前に逃していなかったらできなかった映画を手に入れたんだ」

それはどんな映画ですか?

「まだ発表されていないから、言わないよ。でも、すごいよ!」
[その後、バトラーはフランク・ミラーの『300』で主演することが発表された]

ジェームズ・ボンドはやらないんですね?
「やらないよ!」

『ベーオウルフとグレンデル』はどうなっています?

「終わったばっかりだ。トロント映画祭で初公開するよ。音楽付きでは見ていないけど、見るのが待ちきれないな、だって、とても特殊なタイプの映画と登場人 物を採り上げるのは素晴らしいからね。これは、すごく変わっていて、詩的で、美しく風変わりな物語なんだよ、ハリウッドが生み出すようなものとはてんで似 ていない。それにアイスランドで撮影し、これまで出会ったうちでもっとも印象的な風景なんだ、そしてこの映画にぜんぶあるんだよ」

狙っているのはどういう観客ですか?

「知らないよ! でも、とても知的な観客だろうね、これは本当にとても深くて精神的だから。本当にぼくたちの文化の人種差別や人間の無知の隠喩だよ、それ がぼくたちのとった視点なんだ。それと最後に、とても深遠なんだ。それと、ウエッブサイトを立ち上げたんだよ、そのサイトを見れば、サイトに来る人はみん なとても教養があって、よく本を読んでいて、それに・・・」

それに、あなたのファンですね・・・

「ちがうよ、多くはそうだけど、ちがう、ちがう。(笑いながら)中にはぼくを嫌っている人もいるよ!」


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