ジェリー
へのインタヴュー
TF:それで、『300』以来、どのように人生は変わりましたか?
変なんだよね。毎朝ベッドから出て、トイレに行って、クソしてってことをやらなきゃならない同じ人間なんだから。もし成功したら、自分の全てががらりと変
わるだろうといつも想像していた所があると思うんだ。自分の全細胞が変化するだろうとね。そして、突然別の人間になったみたいに考え、感じ、振る舞うんだ
と。でも、そうじゃない。相変わらず、「ちぇ、あいつ電話してこなかった」「畜生、あの請求書を払わなきゃ」ってなもんだよ。
TF:でも、人々のあなたに対する反応は、変わったでしょう。
ああ、そうだ。通りで時々、文字通り人を熱狂させるよ。「わかってるかい、これはこれまで見た中で最高の映画だ!」ってね。そして、一番圧倒されるのは、
その反応の強さなんだ。あと、映画が公開されて3週間くらいして、売り上げが『グラディエーター』を抜いたと言われたりなんかするとね。あれは、ぼくに
とってはいつだってこれまでで最も成功し、かっこよくて、男性的な映画の典型なんだ。
TF:キャリアの点では、役に立っていますね。
もちろんさ。でも、選択には気をつけなくてはいけない。それに、戯言
(たわごと)みたいな欠点もある。また、周りの人がど
う反応するかとか。多少は疑って聞くようにしなくてはいけないし、おべっか使いや不誠実な奴は寄せ付けないようにしなくては。でも、ぼくはスコットランド
人の男だ――誰が本物で、誰がそうじゃないか見分けるのはかなり簡単なんだ。
TF:では、あなたが『アンタチャブル』の続[前]編で、ブライアン・デ・パルマ[監督]と一緒に仕事をするというのは本当ですか?
悲しいことに、その件は棚上げになっている。実に素晴らしい脚本だけど、関わったのに参加しない多くのプロジェクトと同様に、誰が脚本の権利を持っている
のかとか、キャスティングとか、カポネを誰がやることになるのかとか、といった問題があるんだと思う。だから今の所、棚ざらしで埃をかぶっているよ。で
も、この件はきっと復活するね。脚本は最高級で、素晴らしいんだ。でも、明日始まるというようなものじゃない。
TF:でもあなたは 'Law Abiding Citizen'
でフランク・タラボン[監督]と仕事をするんですよ
ね。それと、製作も手がける?
そう、(『Mr.& Mrs. スミス』
[2005]の
[制作者])ルーカス・フォスターとね。かなりたくさんのことを
進めなくちゃならない。ここへ来る前の日にフランクと契約したばかりなんだ――5時間に渡って、彼の脚本に手を入れていた。だから、話が進んでいる。
(『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』
[1985]の)
ラッセ・ハルストローム
[監督]にも、ぼくたちの他の
プロジェクトに加わってもらう。『恋はデジャ・ブ』
[1993]
を書いた人によるものなんだけどね。だから、なかなか良いスタートだよ。