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2008
年7月24日
ジェラード・バトラーが 'RocknRolla'
でコミコンを揺さぶる
ダニエル・フィーンバーグ
とっくの昔にすたれたコンヴェンションの叡智によると、コミコンには女性好みのものがほとんどないということだった。そんなことあるもんかね! 木曜日
(24日)に、出席者たちは('Twilight'
の)エドワードやジェイコブ、(20世紀フォックスの)キアヌやヒュー、そしてクリス・"ルーダクリス"・ブリッジズには二重に注意を向けることができ
た。だが、このところコンヴェンションに来ているなら、ジェラード・バトラーほど女性の観客をものにしている女たらしはいないとわかっていることだろう。
『300』のスターは、ガイ・リッチーの犯罪映画 'RocknRolla'
の初期のフッテージを見ようという大観衆をほとんど独りでホールHに惹きつけることができた。直接DVDになる映画や新しいコミック・ライン(それと、公
平を期すならほどほどに活気のあった'Ninja Assassin'
のスター、レインとのおしゃべり)のほとんど沈黙に近かったダーク・カースルのパネルの後、バトラーと 'RocknRolla'
のチームは続けざまに、長々と質問を受けた。その質問はほぼすべてが元オペラ座の怪人に向けられたものだった。
バトラーは初めのうち、どの質問者にも蕩かすような笑顔と返答で応じた。望みうる限り最もチャーミングでみだらなトーク・ショーのゲストのように。
'RocknRolla' は、『300』のように肉体的に大変でしたか?
「いや、これは『300』ほど肉体的には大変じゃなかった。明らかにちがう
ね。でも、肉体的に大変なこともちょっとあったよ」
どのように演技する準備をしましたか?
「ベッドから出る。シャワーを浴びる。時にはね。それから仕事に行くんだ。
こんなこと話しているとバカみたいな気がするな。他の奴がそんなこと言っているのを聞いたら、『おい、黙れよ』って言いそうだ」
セットで一番変わったことは何でしたか?
「ビタミン12の注射を(リッチーの)奥さんのマドンナから、尻にしても
らったことだ」
次は何をしたいですか?
「ハル・ベリーがいいな。行き過ぎかい?・・・他になんていえば良いのか、
言葉の
ジャンルがよくわかっていないんだ。スリラーかな。それが、次にぼくが興味のあることだ」
時間が経つにつれ、バトラーは最初はチョコを1つ観衆に投げ、ついには幾つも投げて、その度にちょっとした大騒ぎを引き起こした。
「ここはシーワールドみたいになってきたな」と、彼は冗談を
言った。「ところで、ぼくは17歳の時シーワールドで働いていたんだよ」
その部屋を牛耳っていることを感じ取って、バトラーは彼の新作映画に求められる熱狂をかき立てるという役を果たした。
「トレイラーは気に入ったかい? トレイラーは気に入ったかい? ちょっと
声を上げてみてくれないか」
トレイラーは最初に上映されたときはどよめきを起こさなかったにしても、バトラーが促すと、さかのぼって歓声が上がった。
そして、パネルの他の俳優たちは誰が仕切っているのかを感じ始めた。
「ぼくはマンブルズを演じ、<ジェリー・バトラー>はぼくの親友を演じている」と、イドリス・エルバは、自分のキャラクターを説明し、バトラー・バスに乗
り遅れないようにした。「だから、生涯ぼくはジェリーと結びついているんだ」
バトラーは誰もが関わるのに十分な陽気な雰囲気を作り出した。
例えば、リッチーへの質問が、最近の何本かの映画への辛い批評を受けたことに触れて始まると、監督は「それは違う! みんな気に入ったよ」と口を挟んだ。
そして、その評価のせいで、リッチーは『スナッチ』や『ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルス』の領域に戻る必要があると感じたのかと質
問者が質問を続けると、リッチーの答えは短く熱狂的だった。
「そうだ!」
では、'RocknRolla' はいいのだろうか? バトラーの答えを聞いてみよう。
「そりゃもう。すごくいいよ。セックスよりもいいよ。ぼくとの程じゃないけ
どね」
ジェラード・バトラーになりたいかって? そうだ。たぶんそうだ。少なくとも、長い週末はね。