はじめに

大雪山とイワウメ


幼稚園の頃から、「遊ぶ」といったら外でドングリをかじったり草の実、花の蜜をすったりしていた私は、
何の気なしに植物や生き物とふれあい、好きになっていったように思います。

そして、ごく自然に自然のこと、環境のことに漠然とながらも関心を持つようになりました。

 大学に入り、自然について学びながら、サークルでは生き物の観察をするようなところで活動していました。
個人的にもいろいろな場所へ旅行することが好きで、それもただの観光地というところも好きですが、
山の中、川の中にザクザクと入っていくような旅行もするようになっていきました。

 そうした中で、時々ふと思うことがありました。それは、こうして旅に行くのも車や飛行機、
電車を使ったりして「燃料」というものを少なからず使って自然の中へ入っていき、さらに、
自然の中では休憩のため腰を下ろすことで何らかの植物を踏んでしまっているかもしれない、
さらにさらに生き物である以上、生理現象もおきてしまうためそこの土地に落し物をしてしまう、という事実。
人間が人間として生きていく以上、なんらかの負荷が環境にかかってしまうことは当然なのかもしれませんが、
なんだかいてもたってもいられない気持ちになってしまったのです。

 そんなことを言っているとマイナス思考になってしまいそうですが、そこで思ったのが、
私たちが人間として生まれ、生活していくからには、環境に少しでも負担をかけないよう考えをしっかりと持つ、
意識を高めることが必要だと思いました。

 環境に負担をかけない云々、ということはよく聞く言葉ですがそれはほとんどありえないことです。
でも、少しでも負担をかけないようにしようという意識があるのとないのとでは、結果は全く異なってくると思います。
植物や生き物たちに対する関心がちょっと出てくるだけでもいい、一人ひとりの自然に対する意識がほんのちょっとでも高まれば、
それは絶対に大きな動き、力になるだろうと思うのです。

私自身、素晴らしい専門性があるわけでも、素晴らしい活動をしているわけでもありませんが、
ちっこい頭の隅には自然に対する意識が必ずどこかにあります。

拙い文章と写真をお見せするのは大変失礼ではありますが、ホームページを使って情報を発信することで
伝えられる何かがあれば良いな、と思い本を読み読み作りました。

このホームページをご覧になり、旅行の計画に使われるのも、何か調べている時に使われるのも、
そして自然について何か考えるのに使われるのも大歓迎です。
 ご覧になった方が、自然って面白いな、不思議だな、あちこち行ってみたいな、と思ってもらえたならばそんなに嬉しいことはありません。




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