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私は切手コレクターではないのでよく知らなかったんですが,毎年4月20日(郵政記念日)を含む1週間が切手趣味週間として制定され,記念切手が発行されているそうです.
切手趣味週間の記念切手として有名なものに,「見返り美人」,「月に雁」,「ビードロを吹く女」などがあり,これらの切手は私でも知っているくらいですから,切手収集の趣味を日本に定着させた功績はかなり大きいようですね.
上の切手は今年の切手趣味週間を記念したもので,今年が午年であることにちなみ,京都の上賀茂神社で毎年5月5日に行われる「賀茂競馬」を描いた六曲一双の「賀茂競馬図屏風」から,競馬の二つの場面(第三扇及び第五扇)を取り上げています.(参考:郵政事業庁HP)
この切手には画期的な技術が導入されていて,左の切手の上の部分,右の切手の下の部分に,『PHILATELY WEEK 2002』という文字が見えると思いますが,(“PHILATELY”は『切手収集』の意味)ここは「メタリックマルチイメージ(金属多重模様)」という印刷技術が用いられていて,角度を変えると『PHILATELY WEEK 2002』と『NIPPON』という文字が交互に浮かび上がります.
この技術は財務省印刷局が偽造防止のために開発したもので,郵便切手に採用されたのはこれが初めてだそうです.(参考:郵政事業庁HP)
たかが80円の切手ですが,古い歴史と新しい技術がてんこ盛りのすごい世界が展開されてるんですね.
(2002年8月)