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今年6月,繋養されていた社台スタリオンステーションでアグネスタキオンが急死しました.
死因はJRA発表によると急性心不全で,
11歳という若さでの突然死に関係者は大きな衝撃を受けました.
アグネスタキオンは1歳上の全兄に
アグネスフライト(ダービー優勝),母
アグネスフローラ(桜花賞,オークス2着),祖母
アグネスレディー
(オークス)という「超」が付く良血馬で,
デビュー後は新馬戦→ラジオたんぱ杯3歳S(現ラジオNIKKEI杯2歳S)→弥生賞→皐月賞と4連勝で1冠目を獲得,
当然ダービー馬の最有力候補となったのですが,5月初めに左前浅屈腱炎を発症,
そのまま引退することになってしまいました.
種牡馬となってからも桁外れの活躍で,初年度産駒から
ロジック(NHKマイルC)や
ショウナンタキオン(新潟2歳S)を出し,
その後も
ダイワスカーレット(桜花賞,有馬記念など),
キャプテントゥーレ(皐月賞),
ディープスカイ(ダービーなど)
といった優秀な産駒を毎年輩出していました.
また,2008年の産駒収得賞金総額は33億5037万3000円(当時の米ドル換算で約3290万ドル)に達し,
この年のワールドリーディングサイアーとなりました.
産駒は2歳時から古馬まで活躍し,牡馬だけでなく牝馬も走り,
南関東のクラシックを制した
ナイキハイグレードまで出して,
*サンデーサイレンスの後継種牡馬として期待が大きかっただけに,
競馬界における損失は測りしれません.