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今年の1000ギニー(桜花賞が範をとったレース)はイギリス・アイルランドとも
Finsceal Beo
(フィンシャルベオ)が制し,
2004年の Attraction(アトラクション)以来の両レース制覇となりました.
というわけで,今月の名馬は Attraction です.(おいおい,そっちかよ)
Attraction は両ギニーの他コロネーションS,サンチャリオットS(いずれも英G1)のマイル戦も勝っており,
1600mでは無類の強さを示しました.
しかし,この馬のすごさは実は別のところにあります.
Attraction は生まれつき両前脚が内向しており(ひざが内側に曲がり,ひざから下が開いたいわゆる“X脚”),
セリに上場できないほどでした.
普通なら競走馬としてデビューすらできないところですが,
関係者の努力もあり,2歳時に5戦5勝の成績を収め,この年のカルティエ賞最優秀2歳牝馬に選ばれました.
馬自身が編み出したと言われる「バタフライ走法」(両前脚を円を描くように振り回して走る)で15戦10勝の成績を残し,
4歳秋に引退した後,繁殖牝馬となりました.
今年3月に Cape Cross の牝馬を出産したそうですが,
この仔の脚がまっすぐかどうかが気になるところです.