|
|
「夏休みの宿題」というわけでもないんですが, 今月は自由研究で昔の名馬を振り返ってみようと思います.
Hyperion(ハイペリオン)は現在の競走馬に多大な影響を与えた大種牡馬で,
競走成績も通算13戦9勝,3歳時にはダービーとセントレジャーに勝ち,二冠馬となっています.
記録を見る限りでもすばらしいものがありますが,
それ以上に多くの逸話を持ち,たくさんの人に愛された馬でした.
Hyperionは生まれたときから非常に小柄だった上,動きものろのろしていて,
普通の調教師なら競走馬失格の烙印を押すところでしょうが,
名伯楽のランプトン師はこの馬の能力を見抜き,馬がやる気になるまで辛抱強く待っていたそうです.
Hyperionもこれに応え,あいかわらず体格は小さいままでしたが,
ダービーでは当時のレコードタイム(2分34秒0)で優勝するまでになりました.
種牡馬となってからも, Owen Tudor (オーウェンテューダー,ダービー優勝), Aureole (オリオール,Kジョージ&QエリザベスS優勝), Sun Chariot (サンチャリオット,1000ギニー,オークス,セントレジャー優勝)などの名馬を輩出しました.
Hyperionは上の写真のように後脚で立ち上がり,そのままかなりの距離を歩くのが得意だったそうですが,
後肢がよく発達して強く,体全体のバランスもよかったからこそ,
このような芸当が可能だったのでしょう.
こうした体の特徴が産駒にも伝えられ,名馬を多く輩出したとも言えます.
栴檀は双葉より芳し,腐っても鯛,ハイペリオンはハイペリオンってことですね.
自分でも意味がよくわかりませんが.