2005年8月の名馬


 
Hyperion

Hyperion

(ハイペリオン)

1930 - 1960

牡  栗毛

父:Gainsborough
母:Selene

写真は「世界の名馬」
(原田俊治 著)より

5代血統表




「夏休みの宿題」というわけでもないんですが, 今月は自由研究で昔の名馬を振り返ってみようと思います.

Hyperion(ハイペリオン)は現在の競走馬に多大な影響を与えた大種牡馬で, 競走成績も通算13戦9勝,3歳時にはダービーとセントレジャーに勝ち,二冠馬となっています.
記録を見る限りでもすばらしいものがありますが, それ以上に多くの逸話を持ち,たくさんの人に愛された馬でした.

Hyperionは生まれたときから非常に小柄だった上,動きものろのろしていて, 普通の調教師なら競走馬失格の烙印を押すところでしょうが, 名伯楽のランプトン師はこの馬の能力を見抜き,馬がやる気になるまで辛抱強く待っていたそうです.
Hyperionもこれに応え,あいかわらず体格は小さいままでしたが, ダービーでは当時のレコードタイム(2分34秒0)で優勝するまでになりました.

種牡馬となってからも, Owen Tudor (オーウェンテューダー,ダービー優勝), Aureole (オリオール,Kジョージ&QエリザベスS優勝), Sun Chariot (サンチャリオット,1000ギニー,オークス,セントレジャー優勝)などの名馬を輩出しました.

Hyperionは上の写真のように後脚で立ち上がり,そのままかなりの距離を歩くのが得意だったそうですが, 後肢がよく発達して強く,体全体のバランスもよかったからこそ, このような芸当が可能だったのでしょう.
こうした体の特徴が産駒にも伝えられ,名馬を多く輩出したとも言えます.

栴檀は双葉より芳し,腐っても鯛,ハイペリオンはハイペリオンってことですね.
自分でも意味がよくわかりませんが.



「名馬の殿堂」目次へ

「名馬のページ」目次へ

トップページへ


address=http://cosmarr.com