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5月末から日本でも公開されている映画「夢駆ける馬ドリーマー」には, ソーニャドールという馬が登場します. ソーニャドールは実在の馬をモデルにしているのですが, 今月はその馬,Mariah's Storm(マライアズストーム)を取り上げてみました.
1991年生まれの牝馬 Mariah's Storm は,2歳秋にG2レースを制し,
ブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズの有力馬と目されていました.
しかし,アルシビアデスSのレース中に骨折,
かなりの重傷だったことから安楽死処分も検討されました.
関係者の懸命な努力の結果,Mariah's Storm は奇跡的に回復,
けがから9ヶ月後にはアクサーベンオークス(G3)に出走し,見事優勝しました.
その後も活躍を続け, ターフウェイパークブリーダーズC(G2)では女傑 Serena's Song を破るなど, 4歳で引退するまでに16戦10勝の成績を上げました.
引退後は繁殖馬としても大活躍,産駒の Giant's Causeway は13戦9勝(そのうちG1は6勝), 種牡馬になってからも, Shamardal(フランス2冠馬), Footstepsinthesand(英2000ギニー) などの優秀な産駒を輩出しています.
映画のソーニャドールは繁殖馬として失格だったため現役に復帰するようなストーリーですが, 現実のモデルの方がドラマティック(というかできすぎ)ですね.