2005年6月の名馬


 
Sea-Bird

Sea-Bird

(シーバード)

1962 - 1973

牡  栗毛

父:Dan Cupid
母:Sicalade

写真は「新・世界の名馬」より

5代血統表


JRA競馬博物館(東京競馬場内)で「フランス競馬展」が開催されています(6月12日まで). 写真や優勝カップなどの展示が中心ですが, この中に Sea-Bird(シーバード)が優勝した凱旋門賞の写真がありました.

Sea-Bird は1962年にフランスで生まれ,2歳時に3戦2勝, 3歳時に英ダービーや凱旋門賞など5戦5勝の成績を上げ, アメリカで7年間種牡馬生活を送った後フランスに帰ってきましたが, その直後に腸閉塞のため急死してしまいました.
短い供用期間にもかかわらず,代表産駒として, Allez France (アレフランス,凱旋門賞,ガネー賞,仏オークスなどに優勝した最強牝馬), Little Current (リトルカレント,プリークネスS,ベルモントSに優勝), Arctic Tern (アークティックターン,ガネー賞優勝,種牡馬として仏リーディングサイアー) などの名馬を輩出しています.

これだけの名馬が死亡したら,生まれた牧場のそばなどに手厚く葬られるのが普通ですが, Sea-Bird は屠殺業者に引き取られ,食用にされてしまいました.
フランス人は凱旋門賞馬を食っちゃうのかい!と驚いたんですが, 日本でも*ファーディナンド (ケンタッキーダービー,ブリーダーズCに優勝,1987年の米年度代表馬) が種牡馬登録抹消後,食用にされた可能性が高いとして,アメリカで大問題になりました.

廃用になった馬を食べるのがいいのか悪いのか, 難しい問題だと思いますが, 個人的には馬刺しとニューコンビーフ(牛肉の他に馬肉が入っています)を食べるのはやめようと思いました.



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