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JRA競馬博物館(東京競馬場内)で「フランス競馬展」が開催されています(6月12日まで). 写真や優勝カップなどの展示が中心ですが, この中に Sea-Bird(シーバード)が優勝した凱旋門賞の写真がありました.
Sea-Bird は1962年にフランスで生まれ,2歳時に3戦2勝,
3歳時に英ダービーや凱旋門賞など5戦5勝の成績を上げ,
アメリカで7年間種牡馬生活を送った後フランスに帰ってきましたが,
その直後に腸閉塞のため急死してしまいました.
短い供用期間にもかかわらず,代表産駒として,
Allez France
(アレフランス,凱旋門賞,ガネー賞,仏オークスなどに優勝した最強牝馬),
Little Current
(リトルカレント,プリークネスS,ベルモントSに優勝),
Arctic Tern
(アークティックターン,ガネー賞優勝,種牡馬として仏リーディングサイアー)
などの名馬を輩出しています.
これだけの名馬が死亡したら,生まれた牧場のそばなどに手厚く葬られるのが普通ですが,
Sea-Bird は屠殺業者に引き取られ,食用にされてしまいました.
フランス人は凱旋門賞馬を食っちゃうのかい!と驚いたんですが,
日本でも*ファーディナンド
(ケンタッキーダービー,ブリーダーズCに優勝,1987年の米年度代表馬)
が種牡馬登録抹消後,食用にされた可能性が高いとして,アメリカで大問題になりました.
廃用になった馬を食べるのがいいのか悪いのか, 難しい問題だと思いますが, 個人的には馬刺しとニューコンビーフ(牛肉の他に馬肉が入っています)を食べるのはやめようと思いました.