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今年の2月25日,香港の名馬 Silent Witness(サイレントウィットネス)が引退式を行いました. 2005年のスプリンターズS(中山,芝1200m)で優勝し,日本でもその名を知られた馬ですが, この馬のトリビアネタをいくつか.
●Silent Witness の漢字表記は『精英大師』. 直訳すると“精華の匠”という意味(らしい).
●オーストラリアで Eltira という名前で競走馬登録されるが,未出走のまま香港に移籍, 名前も Silent Witness に変更.
●デビューから17連勝,この記録はグレード制が整備されて以降の世界記録.
この記録が達成されたクイーンズシルバージュビリーC(香港,芝1400m)当日,
無料配布された記念グッズ目当てに多数のファンが殺到し,将棋倒しとなる事故が発生.
「香港のファンは馬ではなく馬券が目的」という常識を覆す事件でもあった.
●スプリンターズSに出走した際には香港から大勢のファンがおそろいのえんじ色のポロシャツで詰めかけ, ゴール前で『加油』(“がんばれ”の意味)と書かれた旗を振って派手な応援を繰り広げた.
●引退後はメルボルン(オーストラリア)の功労馬繋養施設 Living Legends で悠々自適の余生を送っている.
●香港ジョッキークラブによって公式サイト“精英大師/Silent Witness”(中国語・英語)が作られている.
スプリンターズS以降は精彩を欠くレースが続いてしまいましたが,
香港での人気は日本におけるディープインパクトより上かもしれません.
何はともあれ無事に引退でき,余生を送ることができるのは喜ばしい限りです.