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毎年桜花賞の時期になると,「第30回桜花賞馬のタマミは美人だった」という話が出てきます.
さすがの私も1970年の桜花賞は見た記憶がなく(いちおう生まれてはいましたが),
これだけ古いと写真もなかなか見つからず,
本当に「美人」だったのか確かめることができなかったのですが,
今回小学館文庫の
『「優駿」観戦記で甦る 桜花賞十番勝負」』という文庫本で,
ついにタマミちゃんの顔を拝むことができました.
その写真が上のものですが(無断掲載です,すみません),
確かに目がぱっちりしていて,美人顔のようです.
しかしここで疑問が一つわいてきました.
「栗毛の美しい」タマミと書かれているものがいくつかあり,
『桜花賞十番勝負』の写真のキャプションにも「栗毛があざやかな勝利の舞い」とあったのですが,
血統を調べた限りではタマミの毛色は「鹿毛」です.
これは間違いというよりは,美人→毛並みも美しい(はず)→輝く栗毛...という連想ゲームで,
タマミ=栗毛という思いこみが発生してしまったのではないでしょうか.
競馬ファンをも惑わすタマミ,どの世界でも美人にはご用心ですね.