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皆さんよくご存じの「マイ・フェア・レディ」ですが,
この映画の中に競馬場のシーンが出てくるのをご存じですか?
オードリー・ヘプバーン演じる花売り娘のイライザが立派な貴婦人に変身して社交界デビューするのが,
イギリスのアスコット競馬場です.
イギリス王室が所有するアスコット競馬場では,
毎年6月に“ロイヤル・ミーティング”と呼ばれる王室主催の競馬が開催されます.
男性は黒またはグレーのモーニングにシルクハット,
女性はフォーマルドレスと趣向を凝らした帽子を着用するのですが,
「マイ・フェア・レディ」でもまさに皆さんこの装いで登場しています.
このシーンを見て,東京競馬場に“ロイヤル・ミーティング”がなくてよかったと思うのは私だけではないと思います.
天皇賞の日に正装して来いなんて言われたら,そのまま帰るしかありません.
それはそうと,映画の中でスタンド前を馬が疾走するシーンがあるのですが,
屋外のロケではなく,スタジオの中に作ったセットでどうやって撮影したのか,
映画を見るたびに悩んでしまいます.
こんなことで悩むのも私だけ?
(2004年7月)