昨年末に
チンシャン
で茶壷(ちゃふう)を買いました.
茶壷というのは中国茶を入れる急須のことで,
日本茶の急須は陶器や磁器(釉薬をかけて焼いたもの)が多いのですが,
茶壷はb器(せっき)と呼ばれる釉薬を使わない焼き物が使われます.
上薬も彩色もないので,土そのものの色が楽しめ,
中国では産地によって紫泥,朱泥,緑泥などの色の異なる土が茶壷に用いられます.
私が買ったのは「団泥」と呼ばれる黄土色の茶壷で,
土の種類と茶壷の形を選び,漢字4文字までの名前を入れてオリジナル作品が作れます.
私も普段ハンコに使っている『驍』という字を茶壷の底に入れてもらいました.
団泥は中国でも良い土が少なくなっているとのことで,
次は手に入らないかも...と言われて思わず注文してしまいました.
(「限定品」とか「最後の○○!」に弱いタイプなんです)
茶壷はもちろん中国茶を淹れるための茶器ですが, お茶を飲んだ後茶壷を手入れしてつやつやにするのも楽しみの一つで, これを「養壷(やんふう)」というのですが, 年を取ってもやることがたくさんあってうれしいな! (半ばやけくそですね)
(2007年4月)