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右手だけでローマ字入力

能書き

右半身だけが使える人にローマ字をタッチタイプしてほしくて、テンキー (キーパッド) からローマ字を打てるようにしてみました。 「ベル打ち」に似せてあります。ここでは ATOK 16 で使っています。

ローマ字の配列

1打目はキーパッドの 7、8、9...で子音の 行、行、行...を指定します。
2打目はキーパッドの 7、8、9、4、5 で母音の ...を指定するとかなが確定します。例えば あさ は 7797 と打ちます。
濁音は文字の後に濁点を入れます。例えば た゛ となるように 47/ と打ちます。/ はテンキーの8の上にあるキーです。
変換はテンキーの 0 です。確定と改行は変更していないので、テンキーの Enter を使えます。

ローマ字配列表



 77

 78

 79

 74

 75

 87

 88

 89

 84

 85

 97

 98

 99

 94

 95

 47

 48

 49

 44

 45

 57

 58

 59

 54

 55

 67

 68

 69

 64

 65

 17

 18

 19

 14

 15

 27

 29

 25

 37

 38

 39

 34

 35

 31

 32

 33

ー(長音)
 ++
゛(濁音)
 /
゜(半濁音)
 *


 +7

 +8

 +9

 +4

 +5

 +6

 +1

 +2

 +3

"+"記号はテンキーの[+]キーを使います。

記号

 .7

 .8
まるかっこ

 .4

 .5
かぎかっこ
、(読点)
 .1
。(句点)
 .2
、(読点)
 11
。(句点)
 22

スペース/変換/再変換
 0
テンキーの[0]キーを使います。

改行/確定
 [Enter]
カタカナ(F7)
 [NumLock]
バックスペース
 [-]
テンキーの[-]キーを使います。

インストール方法

ウィンドウズのレジストリにキー割り当ての変更を追加し、ATOK にもローマ字変換表を追加します。 プログラムの追加はありません。

まず ファイルを2個ダウンロードします。Windows 2000 に対応したレジストリ更新ファイルと ATOK 16 の スタイルファイルです。

レジストリ更新ファイル Bellday2.reg をデスクトップかどこか適当な場所にダウンロードしたら、それをダブルクリックすると「レジストリを更新しますか」みたいな 確認ダイアログが開きます。 OK を押すとレジストリが更新されます。Windows XP 以降でも使えるかもしれません。更新したレジストリを有効にするために、Windows を再起動します。ここで再起動してもいいし、次の ATOK の設定が終わってからでもかまいません。

ATOK 16 のスタイルファイル Bellday2.STY をデスクトップかどこか適当な場所にダウンロードします。(この先の操作はすぐ下の注意を読んでからにしてください。) 次に ATOK のプロパティ(環境設定)/キー・ローマ字・色で「追加」ボタンを押し、「既存スタイルファイルの追加」を選択して Bellday2.STY を指定します。スタイル名は既存でない名前を適当に、例えば Bellday2 などとして OK します。スタイルのリストに Bellday2 が現れるので、それをダブルクリックするか選択してから「スタイルの選択」ボタンを押し、OK します。
(注意: スタイルファイルを読み込むと、ローマ字設定だけでなく変換キーの設定や色の割当や、文節区切り変更キーも変わってしまう ようです。テンキーでのローマ字入力はローマ字設定を1文字ずつ入力してもそれほどの手間ではないので、ATOK の設定を変えて使っている方はこの設定ファイルの読み込みをせず、1文字ずつ自分で設定される方法をお奨めします。)

もっと新しい ATOK では、プロパティ(環境設定)/キー・ローマ字・色 のダイアログで「スタイルコンバート」などのボタンが あればそれを使って Bellday2.STY を変換できるのかもしれません。

メモ書き

ポケベルにカナ表示するために電話のダイヤルボタンからローマ字で入力した時代がありました。 「ベル打ち」と呼ぶそうです。パソコンのテンキーでも同じことができれば、右手だけで日本語入力ができそうだと思い立ちました。
ベル打ちはネットですぐに見つかりました。例えば 片手で日本語入力で きる「ベルダ配列」 | きりんシステム 。 これを使えば左手だけ、または両手でベル打ちができます。右手だけではうまくいきません。 キーボードの右よりでは、ピリオドやカンマにはローマ字を割り当 てられない (らしい) ので、右手範囲のベル打ちに使えるキーがぐっと減ってしまいます。

(もしかしたらピリオドやカンマにもローマ字を割り当てられるのかもしれない。 普通は句読点が割り当てられているキーなので、変換表から句読点を外してみる、とか。面倒そうなのでまだ試していません。)

やっぱりテンキーを使おう、と思いきや、ATOK はテンキーをローマ字に割り当ててくれません。QWERTYの上段にある数字ならローマ字に使えるのに。 ならば、テンキーを上段数字 (なんと呼べばいいのか) に見せかけてから ATOK に渡せばいい。ということで探してみると Windows Vista/XP/2000/NT4.0のキー配列の変更方法 とか、Windows Vistaでのキーの入れ替え とか、説明があってこれはできそうだ。あとはキーコード (Scan Code) がわかればいい。

どうも Scan Code と称するものは3種類はあるらしい。そのうち Set 1 というのが生きているらしい。なので、
これが合っている IBM PC Keyboard Information for Software Developers on Bona Fide
けれどこれは別物 Interfacing the PC's Keyboard
これも正しいような Scan Codes -- Set 1
なにやらたくさん説明がある Scan Codes Demystified
これは無関係 Keyboard Events and Codes
テンキーと周りのキーの Scan Code Set 1 をフルキーへ置き換える変換表を書いたら、Windows の regedit でレジストリに書き込みました。嫌な瞬間です。うまく働かないだけならいいけど、レジストリが戻せなくなるとか、 最悪は副作用で Windows が動かないとか、そういう可能性も覚悟しなくてはいけないから。たまたまうまくできたので、 この部分だけを保存したファイルが Bellday2.reg、ただし、保存したファイルの後半は 無関係のようだったので notepad で削除してあります。 中身をテキスト表示するとこんな具合に16進数に読める文字がカンマ区切りで並んでいます。(元の .reg ファイルは utf-16 コードみたいです。)

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2011年8月17日