2ヶ月ぶりの釣行だ。
釣りが出来るとなると、ただ観る海とは違ってくる。
行きの車中から、自然と(一人)笑みが出る。

今回は、24日(土)法事、25日(日)少年野球の卒団式・総会などなどと、立て込んだため、
ゆっくりと行ける、初島釣行にした。5:50に自宅を出発し、久々に小田原マリンターミナルで
コマセ作りをし、7:10に熱海港に到着とのんびり釣行だが通勤渋滞が始まるのが難。

先日25日(日)は、大荒れの天気だったため、西湘の海岸もウネリが残っていたが、
待合室には、約15名ほどの釣り師が居た。

ゆっくりと、船を降り(混んでいる時は場所取りが大変)、テラスに向かうと、
先客が、右狂で竿を出していたものの、同じ船の釣り師と仲良く、西向きに釣り座を構えた。
テラス突端に3めいとは理想的な配置だ。

左下の堤防には、5名程いたが、先客の2名が帰ったため、これまた3人で釣り座を構えられた
様だ。

しかし、それも束の間・・・、2番船が来ると、観光客・家族連れが押し寄せ、平気で真横に来る。
しかも貸し竿をしているらしく、延べ竿を持って、タカベを釣りに来るから厄介だ。
釣り場はみんなのもの・・・とは言っても、限度があるのは確かだ。

平日と思って、うっかりしていた。世間は「春休み」に入っていたのだ。

2007.03.26 (月) 初島・第一桟橋

コマセを撒くと、グワーッと
キビナゴやタカベが沸いてくる。
対岸は熱海で、この方向に流れると
ここは最高なのだが・・・。

これは、お昼頃の写真。(1)の左角のフカセ師以外は、全てファミリーフィッシング。(1)の真ん中にいる子どもは、かなりわがままに育ったらしく親の言う事も聞かず
釣り師の間で竿を出す。親も、連れ戻そうとはしない。(2)手前の白ウェアのフカセ師2名。既に「やってられないぜ」状態。
(3)左のバッカンが私の釣り座。真ん中の釣り師との間に、タカベ釣りのおばちゃんが割り込んできた(最初は夫婦で入ってきた)。
(4)右角の釣り師が先客(2日間、初島で竿を出していたらしい)。

タカベ釣りは、延べ竿で手前を釣るので、問題ないが、左右上下関係なくアワセを入れいるので、仕掛が絡んで、面倒でしょうがない。
朝の10時頃までは、本当に平和だったのだが。貸し竿の時間が2時間なのだが、船が来るたびに、ファミリーが増えていった。結局、14時頃まで、
この様な状態が続いた。やれやれだ。

(1)

(2)

(3)

(4)

さて、海の方はと言うと、小魚の活性は高そうだが、タカベがオキアミを食いきらず、掛かってこない(アミは食うようだ)。
メジナの活性も低く、30分間立っても、さっぱり食ってこない。
先客が、大ボラが時々来ているけど・・・と言っていたが、姿は見えない・・・って、何かでかい魚がいないか?
尾っぽも白いぞ・・・。おぉおぉーーーーっ!!50cm前後はあるメジナが数尾泳いどる!初島でこれほどのメジナを観たのは
初めてだ。すごい光景なのだが、ツケエどころかコマセにすら反応しない。

悠然と底の方を泳いでいるだけだ(昨日の嵐で、腹が減っているのではないのか?)。

隣の釣り師も驚いていたが、二人でしばし狙ってみたが、カスリもしなかった。その内、ファミリーフィッシングデーとなり、
この巨メジナも姿を消してしまった。
このテラスは多少の沈み根(敷石の様な駆け上がり)があるが、テトラポッドのような障害物が無いため、
掛けさえすれば、取れそうな雰囲気はあったのだが。

この巨メジナは沖でも食ってくる可能性は、ありそうなのだが、さっぱりと食ってこないし、餌まで残ってくる有様。

そうこうしていると、真ん中の釣り師の竿がいきなり伸された!!。それは、デカ版のヒラメだ!キビナゴを狙って食い上がった時に
オキアミを食ったのか、スレたのか?ギリギリと竿を絞り込み、その釣り師も必死で耐える。
私は、タモを持って、待機していたが、2-3回上がり下がりをした所で、2号のハリスが飛んだ。
50cmは超えていたのでは無いだろうか?。「エイかも」とみんなで言っていたのだが、褐色の背中もそれらしく、何よりも尾びれが
あったように見えた。初めて知ったが、初島は時折、デカ版ヒラメが出るらしい。すごいものを観させてもらった。

しかし、その後は、ピタリと魚信が途絶えた。私にいたっては、15時までに雑魚1尾かけていない。

左下堤防左角の釣り師が、メジナを2枚ほど掛けた程度。

テトラポッドの客が、テラスに移動してきたので、状況を聞いたら、同行者が30cm前後を2枚ほど上げているらしい。
その人も、デカ版を掛けたが、テトラに潜られアウト。一向に取れないので、テラスに来たらしい。

通常は、テラスが満杯になるため、私は殆どがこのテトラポッドに釣り座を構える。
両隣にスペースが出来るのと、何よりもファミリーフィッシングと観光客をシャットアウトできる。
(江の島と同じだな)

しかし、今日は「良くも悪くも」テラスには入れた訳で・・・・。
30分ほど、悩んだ挙句、左写真のテトラポッドに移動する事にした。15時30分になっていたか?

今日は、概ね14時くらいまでに、良型メイジナを数尾上げており、コマセも切れたところで、
アオリイカ釣りをして、16時台の船で帰る予定だったのだが・・・。

テトラポッドでは、最も西向きに入り、多少障害物や沈み根はあるものの、足場のしっかりした
釣り座が確保できた。
一流し二流し。
ウキに変化が出たかな?と思った瞬間、ズボッとウキが消しこみ、沈みテトラを支点に
ラインが走ったところで、プッツーン!。結び目が当たったのか、直結部から切られた。

デカ版を観てからは、2号ハリスから落とせなかったのだが、さすがにアタリが出ない14時頃に、
1.7号に落としていた。
釣り座が予想以上に低いのも、やり取りに制限が出る・・と言うか、少し舐めてかかったかもしれない。

しかし、テラスよりも期待が出来そうだ。ハリスを2号に交換し、また二流し・・・・。
危険にも、潮でテトラに押されたウキに同じような変化が。またもやズコーンとウキが消しこんだ。それも相当重いぞ。
手元には、先ほどの沈みテトラに、チリチリとラインが擦られている感触が伝わってくる。「アカンアカン、そっちに行くなって!」と
思いながら、耐えていたら、急反転し左手のテトラに突っ込む。こちらでもジリジリとラインが・・・・。
松田稔氏の如く、「おのれ〜ええかげんにせんかい!!」と(心で)叫びながら耐える。糸を出してたまるか!と、無意識なのか
レバーブレーキからは指を離していた(スプールドラグがついているので少し安心)。初島のテトラポッドでは、「弱気」が禁物だ。

極翔1.7号53Hで、溜められるだけ溜めて、伸されることは無かった。
この時は、魚が掛かっただけでも嬉しかったので、切れてもいいやぁと思っていた。
それで、一気に浮かせにかかり、タモに手を延ばした時に潜られたものの、再度浮いたところを一発タモ入れ。

それはそれは、でっぷりと肥えたメジナ君でした。
サイズは、40cmを超えた程度だが、腹は白子でパンパンになっており、
この様なデブメジナは、初めて釣った。
写真では判りにくいが、体高も厚みも申し分なく、デカ版。

よく、初島のテトラポッドで取れたものだ。

尾股40.5cm、尾先41cmのクチブト君でした。

しっかりとハリを呑み込んでいたので、尾長なら確実にバラシていただろうな。
先のテトラポッドの釣り師が、「何号竿ですか?」と聞くので、「1.7号53Hです」と言うと、「あぁやっぱり」と返る。
彼らは、何と1号らしい。私も初島初心者の頃、舐めてかかり、柔らかい1.2号竿で殆ど取れなかった悔しい思い出がある。
ここはハリスのサイズが許されれば、2号竿でも良い。

しかし、1号でも弱気にならなければ・・・・。この人、この後40オーバのブダイを上げていたものなぁ。
(でも不思議と本命以外の魚って、大型でも取れるんだよな。私もイスズミやブダイなら記録更新している。)

午前中も、隣の釣り師が私の竿を見て、「極翔かぁ、いい竿だね、何号?」と。
・・・・・「でも、それじゃぁ35cm程度なら物足りないでしょ?」。

確かにそうなのだが、「初島テトラ対策なんで・・・」と返事しておいた。
やはり、ウデに覚えがない限りは、自信のもてるタックルで臨んだ方が良いと思う。

しかし、ハリスは言うまでも無く、2号のミチイトまでボロボロになっていた。
仕掛を作り直しているときに、思わず、足に震えが来た。久々の快感だ。

この後、続く雰囲気はあったのだが、押し潮も強くなり、餌も残りだしたので、16:50終了とした。
8時15分からの釣りで、初アタリが来たのが、15:35分、取り込んだ魚は、15:45分のヒットだった。

初島では、珍しくないのだが、15時くらいからが、本チャンになる事がある。私の最長は、16時初ヒット(連発2尾)だった。

(上)第一桟橋全景。右手に船が着く。
(下)移動した釣り座。バッカンの置いて
  ある所より、左下に降りて実釣。

夕暮れの第一桟橋で、見知らぬ釣り師が数人でしばし談笑。

しかし、あの足元に悠然と泳いでいた、デカ版メジナを
かけてみたいものだ。

ヒラメもすごかった。ルアーをひけば、釣れるのだろうか?

初島、再発見の釣行だった。
2ヶ月ぶりの釣行も、良型ゲットで最高の釣行になったが、15時の段階で、【隣でメジナが釣れたのだが・・隣でヒラメもかかったのだが・・・】と
敗戦釣行記の記述ばかりを考えていた。
たった2回のアタリの内、何とか良型が獲れ、周囲の釣り師から、「今日一」のお墨付きを貰った。

これは往きの船中。
ラバーフェルトなので、
船内で寛げる。

帰りは、操縦室側の風除けの
あるデッキベンチを占有して
寝て帰るほうが楽。

いつの間にやらサンワ釣餌店が
駐車場脇に新設されている。

朝、店が開いているように
見えなかったので、
やや心配したが、
見つからなかったはずだ。

自宅の台所で。
調理前のメジナをパチリ。

腹の大きさが判るでしょう。

自宅の計量器は、1kgまでなので
残念ながら、重量は不明だが、
男女群島の尾先50cm尾長よりも
重かったかもしれない。

明夜はグレ鍋にお刺身。
この、白子の量はすごい!
腹を割いたら、溢れんばかりに
白子が出てきた。

ホイル焼き&ポン酢で
美味しく頂こう!

【編集後記】
実は、27日(火)も休暇を取っていたので、江の島黒鯛を予定していたが、昨夜メールトラブルが発生し
その対応と魚調理・片付け・釣行準備などなどで夜中までかかり、今朝はついに起きられず。
黒鯛は、次回・宮川沖堤まで、預けておこう!