2009.05/23(土)〜24(日) 三宅島
Hiro、狂
東海汽船の予約を入れた時に2等和室は満杯で、
椅子席しかなかったため、特2等を予約。
この時点釣り場の大混雑を予想したが、観光旅行、
ダイバー、その他底モノ師などで本格的にな磯釣り師は
多くないように思えた。

特2等は静かで良いのだが、通路の傍なので、
夜中に歩き回られると非常にうるさい。

その後、アタリも遠のき・・・・哲ちゃんからの電話で、エサの補充と
磯替えを決定。
次に向かったのは、夕方の満潮に合わせて天狗屋近くの「エビ穴」と
言う磯場。15時〜入磯。

「17時から本番だから、それまでエサを温存して19時頃までやってよ」と言う。
もう、このロケーション、波、サラシ、潮・・・・19時まで釣りが出来る!!

23日(土)
5月22日(金)22:20竹芝桟橋のさるびあ丸に乗船、定刻通り5:00に三宅島三池港に
到着。昨年の反省を踏まえ、1)船中では飲みすぎない、2)不用意に歩き回らない
と言うことで、二日酔いにもならず、階段からの転落もなく、無事到着〜。


哲ちゃんが迎えに来てくれたものの客は我々2名のみ。
え?真シーズンでは?と思ったのですが・・・・しかも前泊者は中国人(香港)2名のみ。


その前から来ていたマカオ人4名は、4日滞在して「釣りを堪能」したので、
今日は島内観光らしい。と言うことで、天狗屋で釣りの準備を終え送迎車へ乗車。


しかし前日に漁船遭難があり、漁師が船から転落し行方不明に。
船は独走して小笠原沖で旅客機に発見されたらしいが、漁師は見つからず。
今日も捜索のため、渡船が出払っており三本岳渡礁は不可となった。
最も西風の強風も吹いていたので、天候的に不可だったと思われる。

そして、昨年も行った「湯ノ浜」へと向かう。香港の2名は別磯へ。
昨年は、この磯の右手の付け根でイスズミの猛攻に撃沈。
今回は、干潮に当たったため、哲ちゃんから写真中央の
突端を指示される。
写真でも判るように、溶岩の磯場を歩いて行くため、道を間違えると、
背丈ほどの壁があり、えらいしんどい目に遭う。概ね、一旦東の海側に出てから突端を目指すと
楽かもしれない。筋肉痛の大半は、この磯の歩行のせいだったと思う。
が、潮色悪く、思ったほど食ってこない。
ここでは概ね7尾ほどのメジナをかけるもののサイズが揃わない。

右の尾長で39cmだったが、これが最大サイズ。
パワーのある引きで楽しませてくれるが、アタリは渋く、
バチバチバチとミチイトを弾くことはなく、コンコンククククッってな程度。
アワセるとギューンと乗ってきます。
魚体から尾びれにかけての締まったくびれと
尾びれの大きさだけでも、離島のパワーを感じますが、このサイズではね・・・・
昼から、西風が強くなり潮色も良くはなったものの、釣果に変化は見られない。
Hiro氏がウェアを着ているのは、波飛沫を被るため。気温はかなり高い。
この突端でも、これ!と言ったアタリは終ぞなかったらしい。
そして一度だけ、ウキが沈んだまま見えなくなるもののラインも走らず、
アタリも無いので上げにかかったら、いきなり竿をのされた。
何とか竿を持ち上げ、耐え切っていると6000Dのドラグが唸る。

何とかやり取りして、こちらのペースに持ち込んだところで、フッと
軽くなる。痛恨のハリ外れ。しかもハリスは全くの無傷で・・・・。

哲ちゃんに話したら、シマアジの可能性もあるとのことだが、
それならば、口切れの可能性はある。

もう、これだけで腕がパンパン。
哲ちゃんの運転。
いい感じに海はざわつき、海色も悪くはなく、しかも、深さもあり、
夕まずめに期待できると言われると・・・・・・。

哲ちゃんは、手前は木っ葉だらけだから釣りにならない。
コマセを溢さないように遠投して、先を狙うと言っていたが、どこもかしこも
ポイントに見える。
食事をしながら、ニュージーランド釣行(船・磯)のBS放送、当日放映の釣り・ロマンを求めての男女群島(後編)を観る。
食事も美味しく、ビール・焼酎も堪能して、22時頃に就寝。布団に入った瞬間・・・記憶なく・・・・・。

天狗屋のおかぁさんの食事は、夕飯も朝弁も昼弁もすこぶる美味しい!
ここに来ると、この食事も楽しみの一つになった。

香港の釣り師は、「今日は100匹釣った!」と喜んでいたが、哲ちゃんの話では、てのひらがワンサカだったのでは?と。
しかも40オーバを数尾持って来たというので、見てみるとどう頑張っても35台後半クラスだったと・・・・。
でも、この人たち、とても楽しかった。

持っている釣り具は・・・・どれもこれも一級品。天狗ウキは、ざっと・・・十数個・・・・3万円〜5万円ほどになるかな?
釣り座の左手が、三池港、右手に御蔵島を望む。「湯ノ花」が北向きで、こちらの「えび穴」は、南向きの磯になる。
そして、16:30頃から、沖を狙い始めたものの

・・・・・・木っ葉に撃沈!!
最初は、遊びでワンド側の足元狙ってみるが、木っ葉、イスズミで撃沈。
そして、空腹の苦痛に耐えられなくなってきた、18:50おかぁさんのお迎えで終了。
既に・・足腰・腕・・・・筋肉痛発症。50歳の釣りにしては、ちとハードだが、恐らく、哲ちゃん達は、我々を歳相応には見ていないと思う。

この様な溶岩石の磯の場合、ブーツでは足の固定が悪く疲れます(私はスパイクブーツ)。やはり、運動靴タイプの磯靴の方が
ホールド感もあり歩きやすいと思う。
Hiro氏は、三池港側の下潮側を狙う。
釣り座の左右は、このように大型の波が這い上がるが、
左右のワンドがうまく吸収しているようで、釣り座には波があまり来ない。
ここが海ガメたちの息継ぎの場所になっているのか?
到着〜終了まで、大小の海ガメが、アチャラコチャラでボコボコ浮いて来る。
(実際は、こちらの姿を見ると直ぐ逃げて行くが)

とにかく、ボコボコと凄い数だが、
不思議なことに、カメラを構えていると・・・・出て来ず・・・・・で写真なし。
ここの地磯も溶岩流の跡を降りていくので、上り下りに大変苦労する。
しかも、ここには朽ち果てた墓標らしきものがが2基・・・朽ちた卒塔婆が散乱しており、ちょっと一人では、怖くて行けないな。
*********

24日(日)
4:10起床し、準備を始める。海も静かで風音すら聞こえず、三本岳はほぼ決定。
今朝到着の日帰り客、Iさんの運転で、港に向かうものの、他の釣り客は皆無。
準備を終え乗船した、6時前にやっと夕景の客が来たが、
船の準備もできていないため、定刻6時に、成栄丸は先行出港し
哲ちゃんが指示したマカド根へ渡礁する。

夕景の客は、6-8名ほど。まず混雑なく、釣りができそうだ。

【今回のタックル】
SHIMANO BB−X OnagaSP2.5-47-53、BB-XOnagaSP6000D
ミチイト:フロストン6.0号、ハリスSeaguarAce5,6号、東レEX4号
伊勢尼10号、11号、12号。オキアミ9kg〜12kg+配合餌



マカド根では他客も来なく、5名で占有となり、全員が突端を目指す。
突端は、常時3名での釣りになるらしいが、足場も悪く慣れていないこともあり
私は、手前の付け根に釣り座を構えた。
下写真:突端は、左手がIさん、右Hiro氏。右上写真は香港2名。
しかし突端は潮色も悪く、ほとんど潮も動いていない。
波とサラシに押されて仕掛けが沖合に出る程度だ。それでも、マカド根。いつかは!と思いつつ粘るも、1時間・・・付け餌が残ってくる状況で
心も折れ、私は一人でチャカ場に戻る。結局、Hiro氏も途中で、チャカ場に戻ったが、Iさんは終日、突端、右上の元私の釣り座、
香港2名の横と移動したが、30cm1枚で終わったらしい。
チャカ場に戻ってコマセを撒くと、ゆっくりではあるが潮が右に流れていく。
一人では、やや不安だったが、エビ根との水道側に移動して、高台のテラスに釣り座を構えた。ここなら、左手チャカ場から前方、
エビ根側の水道と180度狙える。チャカ場からだと、この釣り座の出っ張りがあるため、やや釣りにくい。

もし、夕景丸の後客が、ここに入っていたら、今日の釣りはパーになっていたかもしれなかった。
実は、Hiro氏がこちらに移動してきた時に、
私はコマセづくりのため、チャカ場に戻ったところで足を滑らせ、
左上のチャカ場付近の溝にはまってしまった。ちょうど左足だけがはまり、
右足と、左肘で身体を支えた状態。余りの勢いだったので、Hiro氏は
足を折ったか、捻ったと思ったらしい。
膝辺りを打ったようだが、感覚的には大丈夫だった。それよりも体を支えた
左肘の打ち身の方が少々痛い。何とか這い上がって、釣り座に戻ったものの
ちょっと、足の震えが止まらず、釣り座では怖かった。

しかし、Hiro氏も突端の釣り座で滑った時に左手をついて、指を強打した
らしい。その時は、釣りに夢中だったのか、それほど痛みを感じなかったが、
帰路、竹芝桟橋に着くころには、指が曲がらない状態に。
翌日、病院で診て貰ったらしいが、骨には異常はなく、添え木と冷却での
治療となったらしい。

三本岳の磯は、常に波を被るせいか、満潮でも海に浸からない高台でも
うっすらとノリが生育しており、特になめらかな岩上はスパイクもフェルトピンも
あまり役には立たない。

注意をしていても、油断したり、足を着く場所に迷うと、ズルッと行ってしまう。
上:マカド根から見たエビ根の裏側。夕景丸の底物師が陣取っている。
下:大根と青根。
足場が悪く、まともな写真は撮れなかったが、尾長メジナ40前後、口太40前後、イスズミ、小カンパチ(40cmくらい)が結構楽しませてくれた。
MAXは口太の46cm強(50cmタモ枠で比較)だったか、写真を撮ろうとしたところで、ぼちゃん!

概ね右に流れた、角付近で食ってきたが、馬力があるので40前後でも強い引きを楽しませてくれる。
根が張りだしている深場で食ってくるので、、追い合わせの後、片手で岩を掴み右手のみで、引きずり出してからやりとりする。

40cm位なら、抜き上げるのだが、ちょっと重めなものはタモ入れする。
しかし足場が高く、6mのタモも竿尻を握り、、磯に座って一段下に足をおろして何とか磯際で取り込む。
ここで、ハリ外れ、尾長に6号ハリスを噛み切られ、数尾逃がしてしまった。

磯移動、アワセ、タモ入れと、もう大汗をかいて、ハァハァ言いながらの釣り。しかし、むちゃくちゃ楽しい!!
そして、チャカ場に移動してきた時から気になっていた湧きメジナ。
磯に近づいてきて、尻尾が白く見えたのでメジナに間違いなさそう。

エビ根の水道から移動してくるように、どんどん湧いて来る。
左右、前方からの群れが合体し、また離れていくを終日繰り返えす。

コマセや仕掛けを入れて、バシャッと逃げる群れと、気にもしない
群れがあり、後者は、コマセを群れから離れた上潮に打ち、仕掛けを
直接群れに投入してみると、ウキに反応が出て、クククっとアタッてくる。

群れは口太らしく、釣れてくるのは、40cm前後。

なかなか届く範囲に来てくれず、大漁とは行かないが楽しめた。

写真では、判りにくいが、ザワついているのがメジナの群れ。
背中を見せながら、ひしめき合うように泳ぐ。
しかし、コマセに乱舞したりすることもなく、積極的に餌を食っている
様子がなかった。
先述の通り、Hiro氏も途中から移動してきたが、チャカ場に釣り座を構えたため、どうしても私の釣り座が出ているために
仕掛けを思うように流せないでいる。ここで、30前後を数枚掛けていた様子ではあるが、厳しい釣りになった。

そして、12時の磯上がりの時間(東海汽船が14:20なので、後30分程度は延長できそう)。

目標の50cmオーバーは上がらなかったが、磯歩きとやりとりで筋肉痛になる程度は楽しめた。
エビ根全景。
右手のちょこんと出た所が、通称「しっぽ」。左の広い所が本場。底物師は本場の向こう側へ行くため、
フカセ師は、こちら側を釣る。本場から磯伝いに、トンネルの中までちょっとだけ行けるらしいが詳細は不明。
いずれも本場裏側を除いては、狭くズルズルの足場と考えて良い。
ここに、飛び移る訳で、荒れた日は、「勇気」と「体力」とちょっとした「運動神経」が必要かな?
今回はエビ根が調子が悪かったようで渡礁しなかったが、やはり記録が狙える磯。
マカド根全景手前は平根)。
左手の高台が突端。チャカ場は、右手の向こう側になる。
左:大根  右:子安根
帰路の東海汽船。2等椅子席。
座敷と違って、スペースが確保されていて良いが、長時間は
腰への負担が堪える。飛行機のエコノミーよりは断然広い