定刻通りにさるびあ丸は三宅島阿古港に到着。
天狗屋に到着後、さっそく準備を始める。

今日は、午前だけの三本岳釣行と言うことで、7名ほどでの渡礁。

他の宿のお客さんを含めると、15名ほどだろうが、海峡を考慮し全員が
マカド根に渡礁。

各々釣り座を決め、6:50実釣開始。

マカド根(表側)は、左写真のチャカ場から平根に向かって、少しずつ張り出して
いる上、潮は概ねチャカ場から平根方面と走る。

我々はチャカ場の右手の高台に、更に平根寄りに2名。
写真には写っていないが、突端に2名が入っている。

やはり突端に入りたかったが、これから「荒れる」と聞いていたので躊躇した。

風表になる裏手には、3名ほどの天狗屋のお客さんが入った様子。
2012.06/16(土)〜17(日)  三宅島 16日AM:三本岳6:50〜12:00 PM地磯15:00〜18:00。 17日湯の浜6:00-9:30)
Hiro、狂
昨年は白いウェアの人が立っている足元の、
一段下で竿を出していた。
Hiro氏も時折竿を曲げるものの、イスズミが多く
苦労している様子。
やはり平根よりに釣り座を構えた方が、潮の方向からも釣り座の位置からもかなり有利になる。
海況は、多少の風雨はあったものの、荒れも酷くなく・・・・突端に入らなかったことが悔やまれた。
まだ潮がそれほど強くない頃、ヒットしてきた46cmほどの尾長。
中々元気に楽しませてくれた。もっと大型を期待してリリース。

と言うか、雨も強く、高台でもあるため魚をキープするのがめんどくさい。
渡礁時から潮は平根方向に、割と早く流れていたものの、なんとか釣りになっていたが、それも一瞬で終了。

その流れは、大きな川の中流部か?と思えるほどの激流となり、5Bほどのガン玉のみの仕掛けが、それこそ魚が掛かったかのようにバチバチバチッツーっと出ていく。
平根との水道右手から、ある程度の流れがぶつかってくれれば、エビ根向かいの大きなエリアが好ポイントになるのだが、潮は容赦なくマカド根を右に巻いて流れる。
そんな中でも、何度かのアタリがあったものの、ハリ外れ数回、チモト切れ1回とバラシが続き型を見られない。
Hiro氏も、どんなに投げても激流&磯への回り込みで流す時間が短く苦労している。ちょいと偵察に行くと、風向かいの裏側では、同じように激流であるが、
表を流れる潮が、回り込みぶつかるところで良型がヒットしているらしい。MAX50アップとのこと・・・・。
チャカ場の多客は、こちらが午前上がりと知っているためか、早々に釣りを諦め休憩している。
先述したとおり、マカド根は平根方面に向かって、足場が突出しているので、真横の激流ではほぼ釣りにならない。

私もでかい重りをつけて沈めてみたが・・・・・かえって抵抗になってしまい速度が増してしまう。たぶん・・・・底物の重りすらも流されるだろう。

11時、ほぼ万策尽き(釣り座の制限もあるしね)、心も捻挫して終了宣言していた所・・・・・いきなり海面に大量の湧きグレが発生。
湧きグレそのものは、なかなか食ってはこないが、その下にいるであろう食い気のあるやつもいるので・・・・
たぶん激流が少し緩んできたのかもしれない。そそくさと簡単な仕掛けを作り、仕掛けを放り込む。

数投目だったか・・・・いきなり大型のウキが消し込まれ、手元にガツン!と衝撃が来る。
そいつは、今日一の大物の感触。少しドラグが唸る。体勢を立て直して、寄せに掛かったところで・・・・ブツッと。 7号のミチイトが飛ばされた。
たぶん、多少傷もついていたのだろう。悔しいバラシだ。

その後、再度仕掛けを作りトライするも・・・・あえなく時間切れ。当方、尾長グレ1尾でマカド根を終了〜。
一度宿に戻り、昼食を摂り、車で地磯に向かう。
常連さん5人に案内してもらった磯は・・・・・・ナントカのミナト・・・・だったかな。

と言うことで、15時〜夕方までのまずめを狙う。
教えてもらったポイントは、沖の沈み根の間・・・・
鳥の飛んでいる、辺りの沈み根付近。
が、潮が止まっており食いが渋〜い。
私は、釣り座左手から攻めてみるが・・・・
手前はエサ盗り、沖はアタリなし。
それでも何とか、沖の沈み根付近でミチイトガ走り・・・
35cm越え・・・・ってところか?
Hiro氏も、手前で30cmクラスをなんとか1枚。
17:40頃だったか・・・・すでにコマセも底をつき、最後の一投は足元のハエ根の切れ目を狙う。

残りのコマセを撒き切り、バッカンを後ろのタイドプールに投げ込んでおいて仕掛けを見ると
微妙にウキにアタリが出ている。そしてそれほどの勢いは無いものの、スーッと磯際にウキが入り込んで、すかさずアワセを入れるとなかなかの重量感。

磯際なので、無理もできず・・・・・抵抗するヤツを巧く磯際から離して取り込んだのは、ハマフエフキダイ(50cm弱くらい)だった。
この魚は食べたことがなかったので、持ち帰り。

図鑑には美味と書いてあったのだが、家で捌いてみると、腹周りに脂肪の塊が詰まっており、抱卵&肝パン。
しかも身にも脂がべっとり。刺身で食してみたけども、臭みはなかったものの脂身を生で食べているような感覚でアウト!

そして、捌いた手の匂いは翌日までも残り、調理したシンクは生ゴミは捨てたのに、夜まで匂っていた。内臓の匂いなのか表皮の匂いなのか・・・・
結局、煮付けようとした切り身も破棄することにした。たぶん、おいしい時季があるんだろう。
17日(日) 朝・・・風雨の音で目を覚ますほど。
眼下に見える、坪田港周辺の海は白波が立ち、窓には雨が打ちつけて・・・・・・今日はボツかな? と まぁ食堂でのんびりしていたら
湯の浜あたりならできそうとの情報があり、常連さん3人と計5人で地磯に向かう。
釣り座はこのような感じ。表側はうねっているものの、こちらは波静か。
私が一番岸寄りで、5人が並ぶ。Hiro氏の左手・・・赤いライジャケの人との
間までハエ根が張り出しているため遠投を余儀なくされる。
東向きで逆光になり、海況も判らずエサ盗りすらいない状況が続いたいので、
最も突端の沖向き(上写真の高台)に移動。ここの磯は起伏の激しい溶岩なので
歩くのにも苦労する。しかも下見に行った時にはウミガメが数頭空気を吸っていた。
左写真の突端の釣り師が、40cmを越える立派なイサキを釣っていたが、それも続かなかった様子(2尾、Hiro氏がもらった)。

右上写真の突端では、ウミガメは30分ほどで居なくなったものの、横殴りの風がラインと仕掛けを右に流し、コマセもどこに
撒いているか判らない状況。9:30までの釣りの予定だったが、こりゃぁ個人的に早上がりかなと考えていた。
と、声が掛かり・・・・Hiro氏が釣り座を譲ってもらったとのことで突端に入った。
左手の窪みの所で出来るよ〜と言っているので迷わず移動。

時折波が足元を洗う程度で、かなり狭い釣座ながらなんとかできそう。
(波が来ると、左手で磯につかまっていましたが〜)
が・・・・ここでも、な〜んにも食ってこず、二人して三宅島で完ボ達成!
Hiro氏は、私が片付けている時に、ドッカーンと一発大きなアタリがあったものの、やり取りの甲斐なくハリスが中間から飛ばされアウト〜。

たぶん大型のハマフエフキダイだったのかもしれない。
天狗屋から坪田港周辺
三池港周辺
東京湾・18:40頃
9:30終了だったので、いつもより時間にも余裕があり、宿に帰ってきてゆっくりと片づけをしてシャワーを浴び、のんびりと過ごす。

が、台風4号が接近してきているので宅配業者が慌てて荷物を回収に回っていた。今日中に荷物を船に乗せるらしい。これはある意味ありがたいことだ。

常連さんの一人(毎月三宅島に来ているらしい)に、三宅島の「最も良い」月はいつですか?って聞いてみたら、
すかさず「10月・11月」との回答だった。

今年・・・・もう一回行くか?