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10/5(土):神津島祗苗群礁(沖の作根) 7:15〜14:30
大野、角

記念すべき、初の離島遠征である。残念ながら豊は、雨で順延された小学校の運動会が10/5になり、敢え無くキャンセルとなった。
茅ヶ崎を0:50頃出発したものの、車の量が思った以上に多く、3:10頃に到着。(小田原MTでは、青物狙いの神津の客が多いと言っていた)
下田港に着くと、そこの岸壁には船釣り、磯渡しの船だらけで、異様な熱気となっている。時間からして全てが遠征組と思われる。
しかし賀寿丸は到着しておらず(出船が4:00になった)、探し回ったが良く判らず、この辺りだろうと思われる空きスペースに駐車。
近くの人に聞くと、「賀寿丸」に乗ると言う。早速荷物を降ろし船を待つ。

やっと到着した、賀寿丸は磯渡しにしては大型の船である。荷物を積み込むが、バッカン、クーラ以外は、全て船倉に収納する。
荷物の積み込みが終わり、キャビン?に入るも、いきなり頭をぶつける。
そこは、普通に座って天上に頭が着く高さで、一段上は更に天上が近付き、この場所を確保した私は、続けて2回頭をぶつける。
後で判ったのだが、更にその床下にも寝室があった。(船の事故を考えると、船底付近は怖いものがある)
この狭い中で(寝るしかない)、横になり睡眠をとることになる。4:10分頃か、賀寿丸はスタートした。
緊張とエンジン音でなかなか熟睡できないが、幾らかは寝たようである。しかし、キャビンは暑く、大汗をかいてしまった。
最後に目を覚ましたら、既に明るくなっており、しばらくするとスピードダウンした。6:00神津島到着である。
漁港名や位置は良く判らないが、ここで、泊まり客等を乗せ、6:25分に再出発。漁港を出たところで、他船(全部で7隻くらいか?)を
待ち、6:30に一斉にスタート。磯割はあるものの、そこだけでは収容できないためか、磯割りしない磯に直行する。
まずは石鯛師を小磯に降ろす。どう考えても波を被るだろうと思われる磯で、前からは船を着けられないため、後ろから2名を
小磯に渡し、荷物は前から投げ下ろす。1名はその横のやや高い小磯に渡した。とにかく船がでかい。
ここの渡礁だけで15分くらいは掛かったのではないだろうか?磯際をこのでかい船が入り込むのである。
次ぎは、何と我々の番だと言う。平段に渡ると思っていたが、そこはフカセ専門の5人が降りることになった。
島の大きさは、ドット島位か?。やはり船が着けられる場所は低いため、飛び降りなければならない。
広志と私で先に飛び降り、上から投げる荷物を受け取る。
一緒に渡った人に聞くと、「沖の作根」と言うらしい。この人たちは神津島から乗船してきた客で関西人。前日からの連チャンで
作根に渡るらしく、少なくとも50代。パワーが有り余っている様だ。
「沖の作根」は本島よりで、神津島本島の東になり、祗苗群礁が東南に見える位置と思われる。
(再度写真を送付しますので、見て下さい。写真の手前側が神津島本島になり、こちらが本命の様です)

この釣り師達は、やはり神津島側を攻めるようで、さすがに入る位置はない。しかし、色々とポイントを教えてもらい、
広志は本島向きの北側(写真の左側)に入り、私は、一人、東側(沖側)に入ることにした。
着々と準備を整え、6kgのオキアミのコマセにサンマ6尾分の切身を混ぜ込む。
コマセを撒いてみると、居るわ居るわ、タカベの類と時折見える大型魚。
仕掛けはBBX-2号に、PE2号、ハリスは4号2ヒロ、ハリは、食わせグレ8号。
7:15にワクワクの第一投。すかさずアタリが出て上がってきたのは、25cmほどのオナガメジナ。その後もコンスタントに
アタリは出るものの、型が伸びない。(代わりにハリが伸び、即交換)
と、スパーっとウキが消し込まれた。強烈な引きで、ハエ根を避けながらやっと上がったのは、35cmほどのイスズミ。
PROTECH玉ノ柄の初タモは、イスズミとなってしまった。磯が低いのに、この玉ノ柄、軽くスパーっと6mも伸びてくれて、
魚の遥か先にタモ枠がある始末。何とか竿を手繰り寄せ、イスズミを確保。ハリスはズタボロ。
11:20の昼食の間、木っ葉メジナ、カイワリ(後で図鑑を見ると違うような気がする)、イスズミがヒットし続け、結構楽しめた。
その中でも、磯際を流していると、スパッとウキが消し込み、アワセて見たところ、かなり強烈な引きで、竿が立たない。
4号のハリスなので、何とか引き上げようとためていると、ジワっと動き出したが、その途端プツン!!
オナガの歯で少し痛んでいた部分から見事に切れた。小型ばかりなので油断していたが、恐らくイスズミだろうと思う。
ハリスを5号に替え、グレバリの8号にする。その後、時折メジナがヒットするも型が伸びず、アタリが遠のいたため、昼食に入った。

広志の方は、エサトリは少ないらしく、メジナかイスズミだけらしい。(終始この状態だったとのこと)
こちらはメジナ、イスズミ、カイワリ?がヒットしないと殆どエサが保たないほど、エサトリが多い。

昼食後、ハリスを交換し再スタート。
11:50頃に、やっとのことで、30cmオーバのメジナがヒットし、これをキープ(型は落ちるが計2尾をお土産にする)
その後、一投毎にヒットする状態が続き、型は小さいものの、元気印の離島オナガで、竿を絞り込んでくれる。
型も朝から比べると大きくなってきた。後半、私の左手に入りサラシを狙っていたおじさんも、小型ながら連発している。
概ねこの時の潮が最高に良く、コマセを潮上や磯際にバラケるように撒き、仕掛けを投入後、少量をウキの手前に撒くと、
面白い様にヒットする。時間の制限もあるが、メジナの場合この様なパターンが出来ると連発してくれるのが楽しい。
途中、コマセに混ぜたサンマのブツをツケエにして流してみると、エサトリにやられるものの、3回ほど魚がヒット。
やや良型の引きも味わえたが、ハリが小さいためか、全部外れてしまった。(恐らく青物だろう)
1:50頃に波が釣り座の辺りを洗い出してきたため、上段に上がり沖目を投入。この時、潮は北方向に流れを変えた。
それでもメジナは小型がヒットしてきたが、2:15頃か、沖目に投入したウキが沖側にスーッと引っ張られ、消し込んだ。
これまた強烈なアタリで、ハリ掛かりも充分な手応えがあり、沖目から寄せに入った。
感触からして青物らしいが、磯際に走り込んだ途端、またもやハリ外れ。その時見えた魚体は、銀色の割りと体高のある魚だった。
これは、最後に取りたかったが、やはり青物を狙うなら、もう少し大きなハリでないと駄目なのだろうか。
メジナとの切替が難しいが、春〜初夏にかけての大型オナガ狙いなら、ハリのサイズアップも出来るのだが・・・。
また、波のため磯上に上がり、ハエ根や磯際の出っ張りで、やり取りができなかったのも敗因。

途中賀寿丸の磯周り時、船長が「15:00まで釣っていて」と言っていたとのことで、安心して14:30まで竿を出していたが、
いきなり、迎えに来てしまった。しかし、先の石鯛師を回収する時間が掛かり、その間に清掃は完了できた。
渡礁の時は飛び降りた程の高さがあり、乗船は這い上がらなくてはならない。
磯が低いせいもあるが、ハエ根が張出しているため、突端を押し付けることが出来ないようだ。
広志と他のおじさんは、結構苦労して引っ張り上げてもらったが、私と、最後に残ったおじさんは、潮が引いたタイミングで
チャカ付けしてもらったため、すんなりと乗ることができた。
神津の沖磯は、下田からの渡航も辛いが、磯渡しや乗船にも、体力がいる。

この石鯛師達、餌などを発泡スチロールに入れていたのだが、途中で3箱ほど流されていたらしい。
賀寿丸が海に漂う箱を回収してまわり、泊りなのか、この石鯛師は、別の磯に上がって行った。
(船には50cmオーバのイシガキダイが3尾もストリンガーに繋がっていたのに・・・・)

結局、迎えの船に乗船したメンバーは、行きのメンバーとは異なり、殆どが神津泊で、日帰りは我々だけだったかもしれない。
神津島に帰港するのかと思っていたのだが、手伝いのお兄さん(船長の息子?)が、下田に直行するので、部屋に入って下さいと言う。
行きのあの暑さと、汗だくの身体にコマセの香り。行きの船でも船酔いしている人がいたが、これは帰りは辛いなと
思いつつ部屋に入ると、エアコンが効いている!!。
更に慣れたためか、自分の身体の方が臭うのか、行きに感じた部屋の臭いも全く気にならない。
下田までは、帰路は1.5時間。涼しい(最後は毛布を掛けていなかったので寒くなった)キャビンで、熟睡し快適な渡航になった。
しかし、寝ているしかないため、腰には結構来る。場所としては、入口付近の一段下が座れるだけ良いかもしれない。
下田に着くと、名簿に名前を書いている人がいたので、聞くと、型物を釣った人が記録するらしい。HPに掲載するのだろう。
その人は、メータクラスのカンパチ?を釣り上げていた。(発泡スチロールから尻尾だけが飛び出していたので魚種は不明)

今回の往復は、波も割と静かであったが、荒天時は、ちょっと度胸がいる。閉所に弱い人もちょっと辛いだろう。
ただ、帰りの車の運転は、船での熟睡と、中木よりも20kmほど近いせいもあり、思った以上に楽であった。
渋滞も殆どなく、3時間ジャストで茅ヶ崎に到着。

「沖の作根」は、インタネットで検索すると、彼方此方のHPに紹介されており、フカセでは有名なのだろう。
今年の2月には、49cmが上がっている(賀寿丸HP)。
また、今回の神津島は、轟々流れる感じではなく、中木や神子元よりも穏やかであった。しかし、時折見え隠れする大型魚や
沖合いをガバッと食い上がるような魚がいると、やはり離島だなと感じる。