Japan Today
200年6月8日
クリス・ベトロス

バ トラーはやってのけた

東京発ーージェラード・バトラーは2004年に主演した『オペラ座の怪人』以来の多数の日本人女性ファンを得た。37才のスコットランド人の俳優は「この 女性たちがみんなぼくの体を見ているなんてすごいな」と言った。

世界中の女性の観客は、『300』でバトラーの体をじっくりと見ている。これは彼の新しい映画で、伝説的な300人のスパルタ人についてのもので、監督は ザック・スナイダーでフランク・ミラーのグラフィック・ノベルに基づいている。3人はつい最近、世界でのプロモーション・ツアーの最後の地である日本にい た。「ブラジルでのレセプションはファンタスティックだと思ったけど、日本のが最高だね」とバトラーは述べた。

「この映画は俳優の夢が実現したものだよーー商業的にも批評的にも成功した映画だ。自分以外の人が、自分の映画がどんなだか言ってくれるのを聞くというの はいいものだね。反応は予想したのの10倍以上のものだよ」

バトラーは、「気の触れたフィットネス・フリーク」とボディビルダーたちと共に体形を整えたと言う。「それがスパルタ人の生活だと思うよ。限界まで頑張る んだ。もちろん今は服を脱ぐのはもっと気を付けなくてはならない。みんな、ぼくがすごい体をしていると期待するからね」

2002年に『300』に関わったスナイダーは、初めはどこのスタジオも作りたがらなかったと言う。「そこで立ち去って、『ドーン・オブ・ザ・デッド』を 作ったんだ。その後では、それを持ち出して進めることができた。フランクは実に見事にストーリーを書き、描いているから、ぼくがやるべきことは、それに命 を与えることだった」

『300』の世界中での成功は、スナイダーとバトラーに更に多くの扉を開いた。「かつては映画を作ることは、やりたいことだった。今では仕事にできるん だ」と監督は述べた。

バトラーは、『オペラ座の怪人』は彼にとって画期的なことだったが、『300』はもっと大きく世界的なものだと言う。「今ではずっと沢山の企画を選べる し、もっと広範囲の脚本を提供される」と言う。

バトラーは東京での数日間をたくさんのパーティで楽しんだ。スパルタ式の生活様式に耐えられるかと尋ねられると、こう答えた。「できると言いたいんだけ ど、たぶんだめだろうね。ああいう種類の社会では、とても極端なんだ。でも何代にもわたって受け継がれてきたスパルタ人の戦術は称賛しているよ。トム・ク ルーズと渡辺謙が『ラスト・サムライ』で使ったテクニックに気がついた。うまくいっていたよ・・・[政府側の大村役] 原田真人が彼らを機銃掃射するまではね。なんて奴だ」

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