ひるむことなく、ジェラードは夏の大作の一つと目される次のロマンティック・コメディ The Ugly Truth
(みっともない真実)に向かった。これでは、番組のプロデューサー(キャサリン・ハイグル)を使って男女関係についての自説を証明しようとする男尊女卑の
朝のテレビ番組の記者を演じている。だが、彼の巧みな策略は思いがけない結末となる。ジェラード・バトラーについての真実はみっともなくはないが、思いが
けない。40歳の誕生日(11月に大台に達する)が近づいて、彼はインテリア・デザインに対する趣味のいくばくかを顕した。「ロンドンで始まったんだ」
と、グラスゴー大学で法学士の学位を取って卒業した後南部に移ったスコットランド人は言う。「そこに家を持っている――目下の所からっぽのままなんだけど
――最初何年も前に手を入れてこう思ったんだ。『これ見てみろよ、すごいなあ』ってね。その時、それはぼくにできることだってわかったんだよ。正直言って
みんなすごくびっくりするんだけどね。みんなぼくの家に入って来ると決まって、『ええ、これ君がやったの?』って言うんだよ。」