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さて、その『ベーオウルフ』写本の第1ページがこれだ。映画の公
式ページに入ると背景に使われているのに気がついているかい。 写本についてのより詳しい専門的な話を知りたい人は、別の部屋で講義しているからそちらを参照してくれ給え。(準備中) ![]() |
'Hwaet, we
Gar-Dena in geardagum,' これが冒頭の言葉だが、写本では2行目の真ん中までがその部分だ。 'Hwaet' は 'indeed' 'behold' 'listen' などの意味の相手の注意を引く言葉だが、『ベーオウルフとグレンデル』の映画で冒頭のナレーションはこの1語で始まっている。残念ながら2語目からは異 なっているけ れど、この言葉を最初に聞くとわくわくするよ。(ちなみにこのナレーションは、公式ページで公開された脚本には入っていない。)しかも、'Gar- Dena' という言葉は 'Spear-Danes' として生かされている。映画冒頭のナレーションを参照してくれ給え。 |
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'Hwæt wē Gār-Dena in geār-dagum þēod-cyninga þrym gefrūnon. hū ðā æþelingas ellen fremedon.' (So. The Spear-Danes in days gone by and the kings who ruled them had courage and greatness. We have heard of those princes' heroic campaignes.) [Seamus Heaney 訳] 「いざ聴き給え、そのかみの槍の誉れ高きデネ人(びと)の勲(いさおし)、民の王たる人々 の武名は、 貴人(あてびと)らが天晴(あっぱ)れ勇武の振る舞いをなせし次第は、 語り継がれてわれらが耳に及ぶところとなった。」 (忍足欣四郎 訳) |
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見ての通り、各行は真ん中に休止が入っている。 本文を写本に書かれている通りに区切ると、初めの7行はこうなる。 'Hwæt wē Gār-De na in geār-dagum・þēod-cyninga þrym gefrūnon hū ðā æþelingas ellen fremedon. Oft Scyld Scēfing sceaþena þrēatum monegum mǣgþum meodosetla oftēah egsode eorl[as], syððan ǣrest wearð fēasceaft funden hē þæs frōfre gebād' |
人 |
怪物 |
英雄 |
社会が形成される |
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フロスガールの館 |
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グレンデルが館を損なう |
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ベーオウルフがグレンデルを退治する |
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フロスガールの館 | ||
グレンデルの母が館を損なう |
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ベーオウルフがグレンデルの母を退治する | ||
ベーオウルフの館 |
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ドラゴンが館を破壊する |
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ベーオウルフとドラゴンが互いに殺し合う |
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社会が崩壊する |