西武北野台子ども文庫おすすめの本






ジャンル−科学えほん−
『「植物」をやめた植物たち』末次健司/文・写真 福音館書店
2024.11 出版

ふつう植物は葉緑素という緑色の色素を持っています。多くの植物は、この色素を使って光合成をして栄養を作り出しているのです。
ところが、この本に登場するのは葉緑素をもたずキノコなどの菌を[食べて]生活しているんだって。
緑色でもなし、葉っぱもない、このように光合成をやめた植物は日本中の身近な森にひっそり生息しているのですって。
カラフルで変わった形をしているようですよ。ちょっと見つけに行ってみたくなりますね。





ジャンル−生きる−
『真実の口』いとうみく著 講談社
2024.4 出版

冬の夜コンビニの前で震えてうずくまっている小さな女の子を見たらあなたはどうするかしら?塾帰りの中学三年生の3人は、女の子を保護して交番に連れていきました。後日感謝状までもらったけれど、迎えに来た時の親子の不自然さから、自分たちの行動は本当に正しかったのか悩みます。もしかしたら虐待?女の子のため?いえ、「自分のため」に女の子の一番生きやすい方法を考えていこうとします。






ジャンル−季節の行事−
『おせち』内田有美/作・絵 満留久仁子/料理 三浦康子/監修 福音館書店
2024.11 出版

新しい年を祝うお料理にはみんなの願いが込められています。
美しく重箱に詰められたお料理を、子どもたちと一緒に読んで味わってみましょう。日本の伝統行事を大切にしていきたいですね。





『クリスマスマーケット』〜ちいさなクロのおはなし〜 降矢なな/文・絵 福音館書店
2023.10 出版

作者の降矢ななさんはスロバキアにお住まいです。
スロバキアのクリスマスマーケットを舞台に小さなクロ犬と女の子の出会いを描いてくれています。焼き栗やソーセージが食べたくなったり、子犬が欲しくなったりするかもしれませんよ。






ジャンル−登山−
『黒部の谷の小さな山小屋』星野秀樹/写真・文 アリス館
2023.10 出版

阿曽原温泉小屋は険しいことで知られる黒部の谷底にあります。毎年登山する人たちのために、夏前に建てては、登山の終わる晩秋には取り壊します。なぜ毎年?と思うのですがそうしないと雪崩で吹き飛ばされてしまうからなのですって。
緑深く美しい自然とそこに来る登山客、それを向かい入れる山小屋の人たち。山小屋の立て直しや小屋じまいの様子を写真のコマ送りで見ることができます。黒部の谷の音や風まで感じられそうな写真絵本です。





ジャンル−庭仕事−
『リネアの12か月』クリスティーナ・ビョルク/文 レーナ・アンデション/絵 福井美津子/訳 世界文化社
1994.5 出版

リネアは街の真ん中に住んでいますが、同じアパートに住む「グリーンフィンガー」(植物を育てる達人)のブルームさんとお友達になり、部屋は植物でいっぱいです。ブルームさんの友人ブラッシュさんは庭付きの小さな家を郊外に借りているのでリネアもよくそこに行きます。
リネアが一年を通して何をして、何を観察したか、月を追ってイラストと一緒に書いてくれています。月ごとに一羽、街に来る鳥が書いてありますよ。
庭仕事のコツと一緒に楽しむことができます。月のこと星座のこと、季節のもので作るあれこれなど、この本が手放せなくなるかもしれません。





ジャンル−虫好き−
『ようこそ!虫のぬけがら博覧会』森上信夫/写真・文 少年写真新聞社
2023.7 出版

昆虫大好きな著者が、集めてきた昆虫たちの抜けがらのコレクションが勢ぞろい。
虫好きのあなたならきっと楽しめるはずですよ。
トンボやセミ、タガメにイモムシ、カマキリやテントウムシまで。
どうやったらきれいに、かっこよく見てもらえるかを考えて写真を撮ったそうです。

虫があまり得意でないあなたも、美しさに昆虫のとりこになってしまうかも・・・





ジャンル−食べるの大好き−
『きょうはふっくらにくまんのひ』メリッサ・イワイ 偕成社
2022.9 出版

リリは肉まんを食べるのも作るのも大好き。
今日はリリの特別な日で、おばあちゃんのナイナイが「いっしょににくまんつくろうか?」といってくれた。早速作ろうとしたら、あら大変!大事な材料のキャベツがありません。同じマンションの6階に住むパプシアに分けてもらおうと行ってみると、パプシアも料理をしていて足りないものがあるらしい。リリは6階建てのマンションを上ったり下がったり。住人6人のそれぞれの国の小麦粉を練って作った生地に美味しい具を入れた料理(ダンプリングと言うらしい)はなんでしょうね。
おいしい肉まんの作り方もかわかりますよ。