人生、自分のことに入れ込んでいくことができる、ということが一番幸せです。 会社の為に滅私ご奉公してきた私と同じ団塊の世代は、自分というものを持っていなかったためにリストラ、失業、家庭破壊、そして人を掻き分け、押しのけて組織の 中で出世することを人生最大の目標としてきた為、恐竜が滅亡したようにバブルの後にできた渦に巻き込まれて沈んでいくことでしょう。 幸いにして私はこのような社会から落ちこぼれ、出世競争に目をそむけ、放浪の旅に出ました。長い人生を大海に漂う椰子の実のようにドンブラコ・ドンブラコとアラスカまで流れ着いたのです。そこで自分の第二の故郷を見つけました。「自分の生まれ故郷とは別に、本当の自分の心の故郷を発見できたものは幸せである」と開高健の言葉です。私の好きな言葉です。 ライフ・ワークに「銃」と言うものを選び、世間になんと思われようが、それをあくまでも貫き、それで身を立てていく強い意思がそこには必要です。剣も人を殺すものではなく、人を生かすものとすることに心血を注いだ剣客宮本武蔵。気持ちがわかるような気がします。 「なぜ、アラスカなんかにいったのですか?」と良く聞かれる質問なので、ここに書いてみました。 |