ご紹介する工事は、海上輸送用コンテナの塗装工事です。このコンテナをガレージとして使用されています。このコンテナ、もちろん鋼鈑でできているので、強度は十分。しかし夏季の温度上昇が心配のタネ。直射日光が当れば、表面温度は60度を超えるだろうとのことでした。そこで、温度上昇を抑えるための断熱塗装を行うことになりました。
今回の施工計画は温度上昇を少しでも抑えるため、断熱塗料を塗装後、さらに遮熱作用(熱を遮断する)のある塗料を塗装する工法です。
使用する材料は
錆止(下塗)塗料 スズカファイン エポマイルド(写真撮り忘れました(~_~メ))
断熱(中塗)塗料 スズカファイン レベクールコート
遮熱(上塗)塗料 スズカファイン クールトップSiスーパー
何はともあれ、まずは掃除から。海で使用していたため、塩分が残っていてはいけないので、高圧水洗浄、ケレンを行います。
続いて、コーキング劣化部や、溶接加工してありましたので、雨もれ対策のコーキング処理を行い、いよいよ塗装に入ります。
まずは、錆止塗装から、吹き付ではなく、丁寧に刷毛塗にて行います。
錆止塗装完了。乾燥の後、中塗(断熱)塗装を行います。
中塗(断熱)塗装。今回、ローラーにて施工しましたが、施工場所の条件等、吹付塗装でも対応できます。
一回目の断熱塗装完了。これでは塗膜が規定までありませんので、乾燥後二回目を塗装します。
二回目を塗装。すけもなくなり、塗料の厚みも出ました。 中塗塗装完了。
乾燥後、上塗(遮熱)塗装です。こちらも二回塗りの施工です。
一回目乾燥後、二回目を塗装して完成です。
完成。
塗装後、外気温36℃の日にコンテナ内部の温度を測定したところ、38℃ほどでした。
その後も測定したところ、外気温との差は役2〜3℃くらいで、かなりの効果が得られました。
また、この塗装は一般住宅のトタン屋根、工場のスレート屋根などにも応用できます。
夏季のエアコン(電気代)使用の節約に大きな効果が期待できます。
仕上がり色も薄い緑色で、周りの建物と違和感なく溶け込んでいます。
このほかに標準で3色ほどあるようです。
施工等、詳しいことにつきましてはぜひお問い合わせください。