プリント基板設計参考資料                            マスキシステム(有)

    直流電流とパターン幅        戻る


多層基板の銅箔厚は 通常 表層18u 内装35u の材料を使用します

表層は スルーホール形成時に 約18uの厚みが銅メッキされますので

仕上がり厚で考えると 全ての層が 35u となります


プリント基板35uパターンの直流抵抗値 (実測値)

  1mm幅 1m長 で 0.25Ω

この値を基に 実際の線幅線長での抵抗値 電圧ドロップ 発熱量が計算できます


実際には線長ごとに 太さを変える事は設計が 煩雑となりますから

当社では 下記の基準に基ずいて 設計しております (基板サイズ 300X300以下時 )


電流に対するパターン幅

   1mm/1A

スルーホール 1個あたりの電流許容値 

0.1mmTH    200mA  (穴埋め アリブ RCC)

0.2mmTH    200mA

0.3mmTH    300mA

0.5mmTH    500mA

1.0mmTH     1 A



   * 依頼される会社に設計基準がある場合や 指示が有る場合はそちらを優先します


余談 

スルーホールの断面は 直径X3.14 有りますが 銅箔厚は 18uです

銅箔断面面積で 同サイズの パターンと穴径では スルーホールの方が 1.5倍

電流容量は大きい事が解ります

電流に対する スルーホールの個数は 上記サイズで決めて 必要かつ充分です


                      戻る