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印刷物とパッドの形状
パッド印刷では、スクリーン印刷で出来ない物にも印刷できますが、またそれなりに難しい部分があります。その辺を印刷物とパッド形状の話を交えて進めていきます。
パッドの種類
パッドの種類は、材質特性的な種類と、印刷物の形状、印刷面積にあわせていろいろな形のものがあります。

材質特性的な種類では、
 インキののりがよい。
 インキ離れがよい。
 硬度が違う。
 耐久性が違う。

 などの違いがあります。印刷のスピード、1日の処理量など、勘案して使いやすい物を経験で捜すしかありません。当社では(下写真)グリーンの物を主に使っています。

形状は印刷物の形状と、印刷場所、面積で決定します。下の写真はごく一部で、数えたことはありませんが、パッドメーカー1社で5-60種類ぐらい有ると思います。

左上、2個は組み合わせパッドです。
右下隅のは特注パッド。
一番汎用性のあるのは右下隅の穴の開いていない物です。

右のパッドは、極一般的な形状のパッドです。
すぐ下にある。リング状の円盤に印刷します。
その下が受け治具です。

下の写真のような物には、上の写真右隅の穴の明いたパッドを使います。穴の部分がダイヤルの飛び出した部分に入るようにして印刷します。右と左のダイヤルでは穴の大きさの違うパッドを用意する必要があります。パッドの穴の内壁がダイヤルの飛び出し部分にあたると、文字が歪んだり寸法がずれるのでパッドの穴はダイヤルの飛び出し部分の径よりやや大きめにする必要があるため、飛び出し部分ぎりぎりまでは印刷できません。

左写真:写真ではわかりに
くいですが、中央の盛り上
がった部分の上、右、下に
印刷してあります。パッド
の写真左上2番目のような
組み合わせパッドで印刷し
ます。
左写真の物は裏側から印刷しています。
版は平面ですが、印刷する物が右のように曲面ですと(上の他の物も同じ)印刷の位置は必ずずれます。正確な位置に印刷する場合は、版下の状態で位置を修正する必要があります。

パッド印刷では、ナイフの刃で掻き取って、凹んだ部分にインキを残すようにする方式ですから、左写真のベタ面(ブルー)の場合、特に中央部分はインキがなっくなってしまいます。その為、版に細かな網状の突起部分を作る必要があります。
結果として印刷が薄くなります。

もう一つの問題点は、下略図のようにパッドが先に土手部分に触れると、エアーポケットが出来て、その部分が印刷できません。トンガリのきつい柔らかいパッドを使う必要があります。

印刷物の外周部にパッドが
先に触れてしまいエアーポ
ケットが出来る。

より尖ったパッドに変える。
結果、押し切れないので柔
らかいパッドにする。

箱の底(左下写真)の様な
ところに印刷する場合、や
はりパッドが外周に触らな
いように選定します。

(中)エアーポケットが大
きい。
(下)エアーポケットが比
較的小さい。
印刷物の大きさ、形状によ
っては特注パッドが必要に
なります。

受け治具色々

フェノール樹脂板、ケミウッド(加工のし易い合成樹脂材)、注型樹脂、粘土様のシリコーン樹脂などの組み合わせで作ります。
パッド印刷の受けジグを制作する上で注意することはパッドが印刷面に当たったときに印刷物がゆがまないようにすることです。