今日はとても楽しい、そしてとても嬉しい一日だった。
朝は遺跡仕事の為広尾の自治大学跡地まで。土砂降りの中メットを
被って現場のフェンスを外し、ユンボを現場の中に入れて 又フェンスを立て直す。びしょ濡れになりながら「これ
コンセプシャル・アートに近い作業だな」と思いつつ。約1時間 で今日の仕事は終わり。「俺達男らしいな。ガテンだな。」
などとほざきつつ、みんな大雨の中家路について行った。
吉祥寺に戻ったのは11時過ぎ。マックのハンバーガーを
ちょいと食って、良く行くcafe veloceでコーヒー を飲みながら幾多郎ちゃんの「思索と体験」の続きを読む。
顔見知りの店員さん(私は彼女をテンネンさんとひそかに 呼んでいる)にとびっきりの笑顔で挨拶され少々照れた。
コーヒーが旨いのどうのより、行きたいcafeとはこういう処だなと思。そこの雰囲気、そこに居る人が大事だと。
それからは歩いて我が家へ。13時近く。その頃には雨も
殆ど霧状で傘もいらず。そんな道すがらのアジサイは極 美しかった。確かにアジサイに晴天は似合わないなと思。
6月の雨天にアジサイを楽しむというごく当たり前の道楽。
井の頭の森をジブリ美術館に向かい歩き進んでいくと。
なんだこりゃ!この世のものとは思えない風景が眼前に。 いつも毎日の様に見ているのに、一度も観た事のない風景。
なんと井の頭の森に池ができていた。池の中から檜やブナや クヌギの樹が生えている。「幻想的とはこの事な」と感嘆。
童話や小説などでよく出てくる「幻の湖」とはこれの事だ。 明日にも消えてしまうだろうが、たしかに存在した「湖」。



いいもん観たな、といい気持ちで歩いていくと今度は!
おお!まだいたんだ!まだ生きてたんだ!何年ぶりだろう! 約8年ぶりで出会えたのは、ジブリ美術館の隣、井の頭公園
西園に住み着いているウサギ。彼(彼女?)がそこに住んで いるのは周知の事実だがもう随分前からの話。ウサギの寿命
からして、もうお亡くなりになっていると勝手に思っていた。 しかし彼は生きていてくれた。嬉しくなって目頭が緩んだ。
折角だから写真を撮らせてもらった。どの位近寄れるかなと 撮影しつつ徐々に接近。結局直ぐそばに行っても彼は大して
怖がらず逆に手の匂いをクンクン嗅いだり触らせてもくれた。 こっちを今日に深げに覗く彼の瞳は、真に可愛らしかった。
ずっとそこに居たかった。でも帰らなきゃ。お名残惜しい。 もう二度と会えないかも知れないな。元気でな。と彼に。
歩き去る私の姿を彼はずっと、ホントにずっと見守っていた。



家に帰って軽い昼飯食ったらちょいと昼寝。目覚めたら16:30頃に。外はとても良い天気。こんな天気で
家の中に居るのは勿体ないと、今度はチャリンコで吉祥寺へ。 本屋に行ったり、ディスク屋にいったり。disk
unionにて ずっと探してたMick Goodrik(g)の「In Pas(s)tng」を購入。
彼はあのPat Methenyの師匠。ここでもちょっとした喜び。
ライヴでも展示でもないけど、実にいい一日だった。
