恵川智美
EGAWA Tomomi

labo opera絨毯座『カンパネッロ』 2008/3

 

演出家。「68/71黒色テント」(現黒テント)での演劇活動をへて、活動の中心をオペラの舞台へと移す。故粟國安彦、佐藤信、各氏に師事。演出助手として藤原歌劇団公演を中心に数多くのオペラを経験後、1988年、東京室内歌劇場公演『曽根崎心中』でオペラデビュー。『カルメン』『蝶々夫人』などのグランドオペラから、『花言葉』「劇場支配人』などの日本初演作品、『ミナモ』(水野修孝作曲)などの新作オペラまで、さまざまなオペラ演出を手がけた。

文化庁派遣芸術家在外研修員として、95年より渡伊。ペルージャの「ヨーロッパ音楽アカデミー」と「ボローニャ歌劇場」にて研鑽を積む。帰国後も『椿姫』『カヴァレリア・ルスティカーナ』『ラ・ボエーム』『フィガロの結婚』『マルタ』『奥様女中』『スザンナの手紙』他多数のオペラを演出するかたわら、武蔵野音楽大学、日本オペラ振興会オペラ歌手育成部、二期会オペラスタジオで新人歌手の育成に当たっている。

他に新国立劇場制作の小オペラシリーズで『なりゆき泥棒』、台本も手がけた『イタリアのモーツアルト』、日本初演の『ザザ』で好評を博す。2006年2月には、瀬戸内寂聴作、三木稔作曲の新作オペラ『愛怨』を新国立劇場作品として演出した。明解な解釈と様式にこだわらず現代の観客に受け入れられる今日的舞台づくりに定評がある。近年は、小作品あるいは小空間での上演にも意欲を示している。

2005 年秋、自由な発想でていねいな作品づくりをめざすオペラグループ「labo opera絨毯座」を立ち上げ、2006年『Cosi Fan Tutte』、2007年度『偽のアルレッキーノ/カンパネッロ』、2008年『修道女アンジェリカ』、2009年『声』、2011年『ティレジアスの乳房/プーランク・キャバレー』を実験作品として発表。第2回公演『偽のアルレッキーノ/カンパネッロ』は、サントリー音楽財団第8回佐治敬三賞を受賞。長期間にわたるリサーチ&ワークショップと稽古をベースとする独自の活動方針のもとに、今後も年一回の上演を続けながらオペラの可能性を探って行く予定。

2007年〜2008年、2回にわたり 源氏物語一千年紀企画・詞劇『艶は匂へど …』(銀座博品館劇場)を演出するなど、オペラにとどまらない活動も展開している。

更新2009/6/11

 

 今後の予定
 公演名をクリックすると主催者ページが新たに開きます


 2015年1月21日
 ピアノデュオ〜おしゃべりなピアノたち
 会場:杉並公会堂小ホール
 ◆プロデュース

 


 その他、随時UP予定!