シネマのお値段
ー9月分ー

「インソムニア」

24時間太陽の沈まない街アラスカ
この街で、美しく手入れのされた
少女の死体が発見される
ロスから送り込まれた刑事は
その極度の不眠症に悩まされながら
犯人を追いつめていくのだが・・・
クリストファー・ノーラン監督作

 ガオのお値段

大人しいですね。でも、実はこう見えても(どう見えても? 笑)
好きです。真面目な映画って。
思えば「メメント」も、一見ブッ飛んでるように見えるけれど
何度も観てみると、結構、真面目な映画だったな。
そういえば、この「インソムニア」、たしかリメイクだったけ?
でも、もとの作品を知らないアタシは気にせず観れました。
でもって、濃い演技が苦手なアタシですが、唯一
アル・パチーノおじ様は濃くても大好きなアタシとしては
もう、これはアル・パチーノだからこそ 最後まで
飽きることなく観れたな、って映画でした。
そして、意外にもロビン・ウィリアムスさんの演技が
肩の力が抜けてて、わりとヨカッタです。
いやぁ、滅多にない悪役ということで、もしかして
レクターちゃん演じてる時のアンソニーおじ様くらいに(笑)、
ウンザリするような濃ゆい役作りしてくるんじゃないかと
ハラハラしちゃってたけど(大きなお世話ですが 笑)、
でもぉ、コレが自然な感じで、なかなかいい感じ〜
彼の演技に賛否あったそうですが、アタシは久しぶりに
ほっんと久しぶりに、(それこそ「ガープの世界」以来 笑)
お、いいじゃん♪って、思いましたよん。
インタビューとかで見るロビンさん自身のキャラは
すごく大好きなのに、俳優としては
最近、すごくウンザリしてたので、なんか嬉しかったなぁ〜
それにしても眠そうでしたねん、アル・パチーノおじ様(笑)
アタシもねぇ、最近インソムニアなのよ(笑)。
そろそろ消えるかしらね?(笑)
人間って弱い生きものです。でも、強くありたい。
ラストはシンプルだけど、でも、強く生きるための
静かな挑戦を感じました。
それにしても「ER」のアビー役の人が出てたけれど
う〜ん、どうしてもアビーにしか見えないぞっ(笑)

この映画のお値段 ¥1790


 べんのお値段

「メメント」で時間の反転劇を見せてくれたノーラン監督、
今回は、犯人に追いつめられる刑事という、
反転劇を見せてくれます
しかし、アル・パチーノ、ロビン・ウィリアムスなど、
ひとクセのあるメンバーを揃えながら、映画自体は
とても、オーソドックスな印象の作り
それぞれが、それぞれの役割をきっちりこなして、
可もなく不可もなく、はみ出すこともなく、
真面目に作られている感じっス
「メメント」をイメージしていくと、かなりはぐらかされるかも
不眠症、白夜の街という魅力的な設定も、
いまひとつ生かしきれていなかったような?
もうちょっとはみ出したところと、遊びがほしかったかなぁ

この映画のお値段 ¥1000


「チョコレート」

死刑囚の夫をもつ女、人種差別主義者の男、
深い喪失、そして・・
交わるはずのないと思っていた心がふれあった時
二人はどうなっていくのか
人種差別、愛、喪失、許し、希望、を
静かに描いた大人のラブストーリー
マーク・フォスター監督作

 ガオのお値段

久々に沁みました〜
なんか、こう、すんごいシンプルなんだけど
すっごく感じた
それにしても、ビリー・ボブ・ソーントン演じるハンクの息子
ソニーが痛いのなんのって。
そしてね、じわじわとハンクも痛くって。
ハル・ベリー演じるレティシアが痛いっ。
すべての痛さが淡々と存在していて・・。
レティシアの夫が死刑執行前に、ソニーとハンクの似顔絵を
描く場面で 「人間を描くのは人間にしかできない」と
言ったセリフが印象的。
そして、ラストのあの場面はゾクゾクしてきた。
あれは言葉では説明できない
あの複雑な感情は、小説では書けない。
これ、映画だなぁぁぁ、って、ゾクゾクしてしまった。
実はね、正直言って、
ちょっと意地悪な視線でみてたんだよアカデミー。
ハル・ベリーがアカデミー主演女優賞? 
なんかワザとらしいなぁ、って。
でも、この映画を観て、納得した。
ハル・ベリー、素晴らしかった!! ほんとに。
そして、ビリー・ボブ・ソーントンも。
なんだか、チョコレートアイスが食べたくなってきたな。
もちろんプラスチックのスプーンで(謎笑)。
今、すっごく、そんな気分・・

この映画のお値段 ¥3000


 べんのお値段

いやぁ〜 ビリー・ボブ・ソーントン、
この映画観て初めていいと思ったなぁ
しかし、それよりなによりやっぱハル・ベリーだね
この映画の中の彼女、とにかく人の親切に対して、
すごく懐疑的なんだよね(というか、白人のと言うべきか)
息子を助けてもらう時も、車で送ってもらうだけの時も
つねに戸惑い、なぜ?の言葉をもらす
そこに彼女が歩んできた、
虐げられた歴史を感じさせて、 涙を誘う
その象徴となるのが、あの12歳にして86キロの息子だよね
きっと、淋しい生活の中で唯一心のよりどころだったはずの
タイレル、母親の愛情を一身に受けて、
あんなにパンパンになってしまったのネ
「私は、大切にされたいの」
んん〜 その一言が胸をつく
「ソード・フィッシュ」以来、ハル・ベリーのセクシービームに
ヤラれっ放しのオレにとっては、ぶっちゃけた話、
破綻と崩壊、変革と再生のドラマはもちろん、
やっぱハル・ベリーの映画なのだな、コレが!

この映画のお値段 ¥1400


「ウインドトーカーズ」

ことごとく日本軍に暗号を解読されてしまった米軍は
ナバホ族の言語を基にした新暗号をあみ出す
暗号兵として戦地に配属されたナバホ族の青年ベン
しかし、彼を護衛することを命令されたジョーには
誰にも言えぬ秘密の任務が背負わされていた・・
ジョン・ウー監督作

 ガオのお値段

うひょ〜〜〜!
いやん、久しぶりの映画館はやっぱ迫力っ〜〜♪
なんか、むぅんって感じ・・って、どんな感じかしら?(笑)
でね、うん、監督がジョン・ウーだからね、戦争ものといっても
きっと戦争アクションなんだろぉなぁ・・なんて思ってたんだけど
それが、意外にも臨場感とか体感したりしてね。
でも、ご都合主義、って感じもムンムンだけど。
で、何が言いたいかって言えば、
やっぱしミーハー隊のアタシといえば
クリスチャン・スレーターでしょぉ〜〜(愛)
いやぁ、いっぱい出てきたし、見せ場もあるしぃ、なにより
ハーモニカを吹く場面がキュンとくるしぃ〜
でもぉ、うおぉぉぉ、そんなぁぁ(号泣)
あんまりだわっ(叫泣)

この映画のお値段 ¥1000
そして・・恒例の(いつから? 笑)
この映画のスレーターのお値段 ¥7800


 べんのお値段

戦争映画には大きく分けて、
戦場の現実をリアルに描き出す社会派タイプと、
娯楽に徹した、戦争アクション物とがありますが
こちらは完全に、後者のタイプ
しかし、なぜだろう? 
リアルと騒がれた「プライベートライアン」の
冒頭シーンより、こちらの方が戦場の恐怖が伝わってきたのは
(むしろ「プライベート〜」のシーンの方が、
B級アクション的味わいを感じたのよね)
それは、登場人物達が、いかに血の通ったキャラクターとして
描かれているかということに尽きるのではないのでしょうか
今回の映画では、ジョン・ウーの真骨頂である、
男同士の友情物語が見事に復活!
思い入れたっぷりに描かれる男達が、観るものの涙を誘う
特に主役の一人のナバホの青年がイイ!
それよりなにより、まず彼の役名がイイ!
”ベン”・・・ おぉぉ!! なんと高貴な響き! 
威厳に満ち、知性あふれるこの役名がイイ!
そしてさらに、この役を演じるアダム・ビーチがとてもイイ!
どこかオレに似ている、この濃すぎる顔がすごくイイ!!
画面の中から、「ベン」と呼ばれるたびに、
オレまでサイパンの戦場にトリップ
これは実質的に、オレのハリウッドデビュー作と呼んでもイイ
単なるやられキャラとして存在する日本人や、
一人守るために、何人殺してるンだぁ〜!
というご都合主義を超え
ジョン・ウーの気合が見える一作
しかしジョン・ウーは、ジョーとベン、
どちらに思い入れがあるンだろう
白人社会の中の、マイノリティの尊厳を描いたベンなのか
帰る所のない男の、孤独な戦いを描いたジョーなのか
ちょっと聞いてみたい気がした

この映画のお値段 ¥3500