| ファニーゲームU.S.A |
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ヨットを牽引する1台の四輪駆動車。夫のジョージ・ファーバー、妻のアン、息子のジョージ。3人を乗せた車は夏のバカンスのため湖畔の別荘に向かっていた。別荘地に到着した一家は、隣の知人夫婦・フレッドとイブに寄り添うように立つ青年、ピーターとポールを目にする。アンは彼らに「ヨットを湖に出すのを手伝って」と頼む。その後、フレッドが「仕事仲間の息子」というポールを連れて現れる。2人の協力を得てヨットを湖に出すと父子はマストを組み立て始める。アンは台所で夕食の準備を始めていた。愛犬のラッキーが吠えている。ゲームの開始の知らせが、間もないことに気づかずに・・。 1997年、カンヌ国際映画祭で賛否両論を巻き起こした衝撃作『ファニーゲーム』のミヒャエル・ハネケ監督。自身の問題作を自分自身で舞台をアメリカに移してリメイク。 ナオミ・ワッツ、ティム・ロス、マイケル・ピット、ブラディ・コーベット、デヴォン・ギアハート 他 出演 ミヒャエル・ハネケ監督作 ■ガオのお値段 あのね、ほんとうにね、もうね、不快感だけだよ(爆) ったく、ハネケ監督、アナタという人は・・・・ ハズレがないよ。全部、二度と観たくないと思わせて それでいて、全部ひどいくらいに深く突き刺さるような 大傑作を作ってしまうのって、どういうことよ。 最初から最後まで目が離せなくなる。 わかっているのよ、だってハネケ監督、変態だもん(笑) でも、わかっていたのに、スカってしちゃったのよ あの巻き戻しの前のシーンに。 そう、あそこで、スカっとしてしまうアタシ自身が もう、すでにゆがんでいるのよね、暴力に対して。 都合のいい正当防衛。都合のいい暴力の解釈。 けれど、実際は、んなことねえだろ、こんなんだよ、っと。 だいたい理由なんかねえだろが、残酷な事をするやつに、と。 そう、アタシたちは何に対しても都合よく考え 都合のよい結果を勝手に出してしまう。 それは気楽に生きていくための逃げなのかもね。 現実は、あっけなくて、残酷で、辛いのに。とにかく、 『ファニーゲームU.S.A』ついて語ることはたくさんあれど、 でも、語ることなど何もない気もする。 だって、観るしかないって感じですもの。 この不快感。これは、まさしく自分では気がつかずに 勝手に建設されてしまっている目には見えてなかった 都合の良い解釈というものに対しての不快感なのかもしれない。 この映画が、乾いた笑い声をあげながら殴ってきます。 ただ映画を消費しているだけの人たちの とんでもなく生ぬるくなってしまった脳ミソたちに。 この映画のお値段¥9999 ■べんのお値段 不愉快・・・不愉快・・不愉快・・・また不愉快・・・ やっぱり不愉快・・・歓喜!・・・かと思ったら・・・・・ マジかよ!! やっぱ不愉快!!!! とにかく、ここまで人を不愉快にさせる映画をオレは知らない しかもこれが、大いなる満足に満ちた不愉快さだから厄介だ ポケットの小銭をかき集めて、映画館に足を運んだのに、 こんなくだらないモノを観せやがって! と、製作者を恨んだ作品は 多々あるが、ここまで緻密に客に不快感を与えることを計算された 映画が、過去にあっただろうか?? この不快感の原因は、非常にはっきりしている 自分たちのすぐ横にある、現実の暴力を見せられたからだ 実際に死んでいった事件の被害者たちに、彼らを救い出してくれる ヒーローは存在していたか? 反撃のチャンスはあっただろうか? 犯人たちに、納得しうるだけの動機があっただろうか? そんな物はおそらくありはしない あるのは、常に不条理で純粋な暴力だけである 怖ろしい・・・本当に怖い 嫌がうえにも、身の回りで起きる現実の事件を想像せざるを得ない それは、いつ自分に降りかかるかも知れない身近な暴力だ この監督、観客にカタルシスを与えるための安全な暴力などは一切 用意していない "巻き戻し"という禁じ手まで使ってそれを否定する つまり、問われているのは、観客のモラルでもある 悪人退治ということで、正当化されてはいるが、ヒーローたちの 残虐な暴力と、大量殺戮は、もはや異常者のレベルである それを拍手と歓喜で受け入れてしまう観客 この構図は、よくよく考えれば最も怖い・・・ 映画館が、犯罪予備軍養成所、もしくは思考停止集団の寄り合い場 となってしまっている 「300万人が涙した、愛と感動の殺戮ムービー」という キャッチコピーをつけなければイケナイ映画がどれほど存在するか んん・・・映画との向き合い方を根本から揺るがす映画だ この映画のお値段¥7900 |
| 地球が静止する日 |
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任務遂行のため、ロボットのゴートを従えて地球に降り立った人間型異星人クラトゥ。政府や科学者たちが謎の解明に奔走する中、ある女性と義理の息子は、クラトゥの任務に巻き込まれていく。そして二人は地球史上最大の危機が今まさに訪れていた・・。『サウンド・オブ・ミュージック』など数々の名作を生んだロバート・ワイズ監督によるSF映画をリメイク。ワイズ版でのクラトゥは人類に核兵器の放棄を要求したが、本作では環境破壊への警告へと変えられている。 キアヌ・リーブス、ジェニファー・コネリー、キャシー・ベイツ 他 出演 スコット・デリクソン監督作 ■ガオのお値段 ふうん・・・そうですかぁ・・。 いやね、キアヌのお顔は相変わらず美しいですが、 やはり、こういうのをやってしまうと 何をやってもネオちゃんになってしまう(苦笑) っていうか、こういう大作系によくある 大嘘なもんでいいから映画だけで感じるような切迫感を ちょっと観たかったのね。久しぶりにドカンとね。 でも、そういうの何もないのよ。だからといって 緻密に地道に描いてくれているわけでもないので なんか、何もかもが白けてしまうのだ。 キアヌと子供の場面とかでもなんの絆も感じない。 これだったら彼らの関係性と似たような設定だった 『ターミネーター2』の方が泣けたもんね。 とにかくですね、キアヌしゃんにはですね そろそろちゃんとした仕事を選んでほしいと切に願うのみ。 お願いなので、その美しさをちゃんと使ってくださいな。 順調だった、『マイ・プライベート・アイダホ』、『ハート・ブルー』、 『リトル・ブッタ』がやけに懐かしいガオなのです。 この映画のお値段¥60 ■べんのお値段 1951年のリメーク作品 本作では、時代に合わせてエコロジーが主題となっている所がミソ 「地球が死ねば、人類も死んでしまうが、人類が死ねば、地球は助かる」 との予告編のセリフに期待感を持って映画館に足を運んだのだが、 そこまで深い話じゃないだろぉ〜〜!! とにかく、すべてが中途半端 滑り出しは、後の展開を期待させるスリリングな展開だったのに、 あっという間に失速! 人類絶滅の危機も描けなかった為、パニック映画としても成立せず キアヌが心変わりして、地球を救っちゃうンだろなぁ〜という 予測つきまくりの展開も、子供や母親との交流が薄っぺらなため 説得力を持たず、ヒューマンドラマとしても成立しなかった “危機に瀕した時、初めて人類は変われる” 確かに、生命の危険を感じられない限り、人間が利益や楽さを捨てて、 エコロジーに走っちゃう事は無いでしょう そのメッセージはわかる でもこの映画では、その危機感は表現出来なかったからね 「チャンスを頂戴!」って懇願されても、ドン引きだよね キアヌ同様 「無理でしょ」って言っちゃうよ俺でも 捉えどころはすごくいいンだけど、なにかモヤモヤ感の残る映画だなぁ〜 この映画のお値段¥430 |
| パリ、恋人たちの2日間 |
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フォトグラファーのマリオンとインテリアデザイナーのジャックは付き合って2年。ベネチア旅行の帰りにパリの彼女の実家に立ち寄った。両親に会ったジャックは、そのあまりの自由奔放ぶりに圧倒され、カルチャーショックを受ける。街に出れば、次々とマリオンの元カレに遭遇する始末。親しげに話す彼女の姿に戸惑いを隠せない。嫉妬心に苛まれた彼のイライラは募るばかりで…。。『ビフォア・サンセット』のジュリー・デルピーが、監督、主演、脚本、編集、音楽、主題歌と一人何役も務めた話題作。 ジュリー・デルビー、アダム・ゴールドバーグ 他 出演 ジュリー・デルピー監督作 ■ガオのお値段 なんだか最初は会話のオンパレードで ちょっとうんざりしてきちゃうのだけれど 観ているうちにやけに神経質な濃ゆいジャックに 思わず笑ってしまい、あるがままで ちょっぴり嘘つきなマリオンにも笑わされ よくわからんのだけれど、気がつくと なかなか楽しみながら観ることが出来ました。 ちょっと奇妙な愛すべき登場人物たちの描写には スパイク・ジョーンズさん色や チャーリー・カウフマンさん色を感じるし 細かく素早く皮肉と可笑しみをふくんだ会話の オンパレードはどこかウッディ・アレン節をも 感じさせるのだけれど、そうは言っても これはジュリーさんの才能そのものなのかもです。 アメリカ人とフランス人の違いの面白さを描きながらも 結局、どこの国だろうと、人はそれぞれ個性があり 最終的には、その人そのものが好きってことなのだ。 キスよりも、愛する人のくしゃみで起きる朝が愛しいのだ。 ってか、どうでもいいけれど、ニャンコがめっちゃ可愛い。 そして、確かに太りすぎ(笑) あと、マリオンのお母さんが部屋に来た時・・の場面、 思わず松ちゃんと浜ちゃんのオカンコントを 思い出してしまったのはアタシだけだろうか(謎笑) もしかしたらジュリーさんはダウンタウンのコントを どこかで観ていたかもしれないわ(笑) この映画のお値段¥1799 |
| モンテーニュ通りのカフェ |
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パリ8区、モンテーニュ通りにはあらゆるパリがあった。劇場、オークションハウス、有名メゾン、由緒あるカフェ、そして出会いと別れ。そのカフェに集うのは、世界的なピアニストや初老の美術収集家、そして有名女優や劇場の管理人など・・・。さまざまな思いを持った人々の人生が、通りの一角に実在する“カフェ・ド・テアトル”で交差していく。そんな中を、祖母の言葉を胸にパリに憧れ上京し、カフェの“ギャルソン”となったジェシカが蝶のように軽やかに飛び交い、彼らの人生を一緒に奏でていくのだった・・。 セシール・ド・フランス、ヴァレリー・ルメルシエ、アルベール・デュポンテル 他 出演 ダニエル・トンプソン監督作 ■ガオのお値段 なんかこういう感じで色んな人たちの人生を 優しく見つめている映画を 久しぶりに観たような気がしました。 ギャルソンのジェシカを中心に、ピアニストやその妻や 美術品収集家、その息子、愛人、映画監督などなど みんなそれぞれ味わいがあってとてもいい。 特にさりげなく泣かせてくれるのが ダニさん演じる劇場の管理人のクローディ。 彼女が辞める時、なんだかジーンときてしまった。 人生は辛いことの方が多いのかもしれない。 でも、アタシもジェシカのように生きていけたらと 彼女の前向きさに憧れてしまう。たとえ 明日がないような気分に落ち込むようなことがおきても それでも、彼女のように何かにときめいていけたら・・、 きっと、誰かと笑いあえる時間を過ごせるのかもしれない。 そんな風に明日への小さなささやかな 夢をもたせてくれるようなキュートな映画でした。 この映画のお値段¥1800 |
| 破片のきらめき〜心の杖として鏡として〜 |
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造形作家安彦講平は、40年に亘って精神科病院の中で患者たちとの創作活動を行ってきた。このアトリエを初めて訪れたドキュメンタリーカメラマン高橋愼二は、"心を病んでいる"といわれる人たちの作り出すアトリエの雰囲気に不思議な感覚を覚え、はじめはカメラを持たずにそしてアトリエに通い始めて5年目に初めてカメラを持ちこんで撮影を始めた。彼らとの心の交流にそれだけの歳月を必要としたのだ。以来、10年以上にわたる"心病む芸術家たち"との付き合いの中で、高橋は彼らの日常をごく自然な形で写し撮ってきた。その撮りためた膨大な映像の中に写されたもの、それは意外な真実だった・・。 高橋愼二 監督作 ■ガオのお値段 感想といってもメモする時には 少し気持ちがおさまっているから 観た直後の興奮や情熱よりも湯気が冷めて 少し冷静になっていることが多いのだけれど 映画館でお昼の回に観終わって それから、何時間もたっているのに 未だに心に感じた想いが洪水のように溢れてきて この想いを言葉に変換するのは無理な気がしている。 強迫神経症障害の男性がアトリエに出かけるまでの 長い時間と心の準備を整える時を ただ追い見つめている場面をはじめ まるでスクリーンの中の人々の中に観客たちを 招き入れてくれるような、そんな視点に アタシは知らず知らずハマっていったような気がする。 気がつくと、涙が止まらなくなってしまった。 長谷川さんの美しいギターの音色にのせて 詩を読み上げる江中さん。そんな長谷川さんが 江中さんのためにお見舞いに行き、 自分で作った絵本をもっていき、彼女が 読み上げる場面は、心の隅っこに誰もが抱えているような 何かをつくようで、冷静に映画を見つめたい自分の 頑なな意思とは裏腹に、もう、泣けてきて泣けてきて たまらなくなってしまう。そうして彼女が優しく明るく言う。 「死にたかったんじゃないのよ。ちょっと眠りたかっただけなの」 気がつけば、映画を客席から傍観しているという感覚から その真っただ中に引きこまれてしまった気分になってしまった。 傍で聞いた気がする。その心の叫びを。 そうして、すぐ傍で観て手で触れた気がする。 その破片のきらめきを。 この映画のお値段¥4500 |
| おくりびと |
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「あぁこの広告、誤植だな。旅のお手伝いではなくて、安らかな旅立ちのお手伝い」求人広告を手にNKエージェントを訪れた主人公・大悟は、社長の佐々木から思いもよらない業務内容を告げられる。それは納棺(のうかん)、遺体を棺に納める仕事だった。戸惑いながらも、妻の美香には仕事内容を偽り、納棺師の見習いとして働き出す大悟だったが・・・。 本木雅弘、山ア努 他 出演 滝田洋二郎 監督作 ■ガオのお値段 お棺を閉める時、火葬場で火がボっと燃える時、 あの感覚は大切な人と別れてきた人だったら 誰でも知っている哀しみ。それまで儀式のように 静かにしてきた心が本当にもう逢えないんだ!という気持ちが ドっと逆流のように上がってきて嗚咽や 涙が止まらなくなる経験、アタシにもあったから あそこは泣けてきてしまった。「おつかれさまでした」 遺体に声をかける。その人には確かにその人だけの人生があった。 それがどんな人生だったのか誰にもわからない。 でも最後はみんな死んでいく。どうか安らかに・・ そんな思いをこめて心をこめてサヨウナラの儀式。 納棺師とは、偉大で大切な仕事だなと、しみじみ思うと同時に アタシのようにお金がなかったりする人間はお金がないから 葬儀屋さんにも納棺師さんにも何も頼めないので そのまま朽ち果て捨てられるんだろうなと思い、世の中って 死んでもお金がないとダメなんだなと、世知辛いなぁと なんでこんな風なの、もっと自然体じゃダメなのかい?と乾いた心で そんな風に思ってしまい、かえって憂いてしまった次第です(苦笑) でも、映画の中では身寄りのない死後何日かたってしまった 女性の方の場所へも納棺師の仕事としてやっている場面あったので お金がなくて身寄りがなくても大丈夫なのだろうか・・ ・・って変な事アレコレ考えてしまった(汗) (確かにあの仕事が初日だと、ちょっと辛いかも・・汗) 山崎さんがいいのはもちろん、セリフがない 今年惜しまれながらも亡くなってしまった峰岸さんのラストの 石を拾い上げて息子に渡す時のあの視線がすごくいい。 あ、山田辰夫さんもよかったなぁ。 ただ、全体的にまとまっていて、誰でも観やすい 老若男女楽しめるセオリー通りのいい映画だなぁとは思うものの、 なんとなくもう一回観たいとか思い出にパンフレットを買おうとか そういう思いがわいてこない。貶すところないけれども 強いて言うと、本木さんと広末さんが夫婦に観えなかった。 他の人たちは映画の物語の世界の中に自然に 溶け込んでいた気がするけれども、あの二人だけが、 本木さんは本木さんで広末さんは広末さんにしか観えなくて どうしても、大悟と美香には観えなかったんだよなぁ・・。 なので彼らが出てくると、ちょっと白けてしまい どっぷり映画世界にハマれなかったのが残念。 それとも、単にどこまで行っても アタシが乾きすぎているからだろうか・・。うむぅ(涙) この映画のお値段¥1799 |
| 流★星 |
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ギャンブル好きの老人が、お金が必要な少女のために地元の競走馬リュウセイを盗み、馬主から身の代金を要求する。しかし、ふと目を離した間にリュウセイはいなくなってしまい、借金でヤクザに追われるチンピラに拾われ・・・。名馬をめぐって数々のトラブルに巻きこまれていく、3世代の悪戦苦闘を描いたヒューマンコメディ。 緒形拳、江口洋介、清水真実 他 出演 山仲浩充 監督作 ■ガオのお値段 実は恥ずかしながらこの映画の存在を知らず 今回、緒形さんの追悼企画上映ということで 初めて出逢った映画だった。観てみると どことなく懐かしい香りがする。こういうの昔 香港映画でよく観たなと思った。 俳優エリック・ツァンさんが設立していた UFOという映画制作会社が好んで生み出しそうな そんな古き善き香港の人情映画のような香りがした。 この映画の緒形さんって軽いタッチですごく素敵。 海で馬と人参を食べさせながら(緒形さんもかじっていた) 優しく会話する場面なんかすごくいい。 それにしても、お馬さんは何もしてないのに その存在だけで泣かせるものがある。 海を背景に砂浜で馬が走る場面、 それだけでなぜかジーンときてしまって それまでのすべての場面をかっさらっていってしまった。 実は白状すればアタシは競馬は苦手。 たとえ馬が走りたい生き物だとしても やっぱり金儲けのために飼いならし 鞭で叩いて走らせるなんてと、ついつい思ってしまう。 でも、世界中の人々が馬という存在に、 わけもなくロマンを持ってしまう気持ちが、 この映画のおかげで、少しだけわかった気がした。 様々な理由でリュウセイに夢をもつ人たち。 最後に、一瞬だけ1位になるリュウセイ。 けれども、結果的に皆が全然注目してなかった馬が 勝つところが、なんだかすごく好きだった。 最初はお金目当てだったけれど そのうち情が移ってしまったリュウセイと 一緒に生きた短い時、少しだけ心が通った気がする、 その時間こそが愛しいんだ、と、 ラストに遠く遠くなっていく緒形さんの後姿で 静かに語ってくれた気がしました。 この映画のお値段¥1700 |
| いのちの作法 ー沢内「生命行政」を継ぐ者たちー |
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昭和30年代に日本初の老人医療費無料化や乳児死亡率ゼロを達成したということで名高い岩手県旧沢内村(現西和賀町)。豪雪、貧困、多病多死という三重苦に苦しんでいた村は「住民の命を守るために私の生命をかけよう」と宣言した当時の深沢村長に村民が呼応して取り組んだ結果、日本一の保健の村になる。この映画は、老人、障がい者、虐待を受けた子供たちなどを受け入れ生命尊重の意思を今も継いでいる方々の現在を記録したドキュメンタリー作品。 小池征人 監督作 ■ガオのお値段 率直で、とても良心的な映画だと思った。 立派な志を自然に受け入れている村の方々。 きっと、彼らがやっていることは ある意味、普通なことなのかもしれないけれど でも、アタシには同じ事が出来るだろうか・・と 真剣に考えると、彼らには頭が上がらない。 そのせいもあるのか、あまりにも立派なことを 饒舌に観せつけられていたせいなのか どこか、上から目線を感じてしまい前半は 冷めた気持ちで見つめていたかもしれない。 おまけに東京のように物質にはあふれてないけれど ここには心があります・・というような田舎精神が美しくて 必ず都会を悪者にするセリフが出てくると あぁ、やっぱりねぇ、必ずそう言うのよねぇ、まったく・・と、 薄情で捻くれもんのアタシは、ついつい思ってしまうのね。 だけれども、この村に医者としてやってきた増田先生の 息子さんでもある増田洋さんが登場してきた時 なんだか、アタシは即座に「この人好きだなぁ」と思った。 彼のストレートな思いやりは、単純にストンと心に届くからだ。 「子供の頃の自分を慰めている」という、自然体の気持ちが 上から目線を感じずに、この人にだったらなんでも話せそう この人にだったら、気どりなく甘えてみようと思わせる 安心感が彼にはあるからだ。預かっていた子供達が帰る時、 「いつでもここで留守番しているから、 いつでもここへおいで」と泣き笑いな感じで言ってくれた。 あの子たちは親達に色々傷つけられ 大人を信じてなかったけれど、たった一人でも 信じられる大人が出来たことは、これからの人生は 全然違ってくるはずだもの。帰っていける場所がある それは深く考えると、実は難しいことで、幸せなことでもあるし まどろっこしいことでもある。けれども、独りじゃないと思える温もりを 増田さんが投げてくれたことで、それを自分の好きな時に 受け取れる自由が出来た子たちは、今よりもずっと人生を 歩いていく道が広くなり歩く気持ちも楽になったはず。 だから、ぜひ、皆に幸せにになってほしい。 ここの映画に登場してくれた人達はもちろん、映画の中で 登場できなかった方たちも・・。と、最後には素直にこの映画を好きになる。 ただ、雪灯りはやりすぎな気もしちゃった(汗) だって雪が降らなかったんだから、自然に中止にするのかと思ったら 雪をわざわざ道路にひいて何が何でもやるって感じで。 決めてあることだし、何十年ぶりかで、とにかくやるんだという 思いなのかもだけれどソリに乗せられた方々・・ もしかしたら乗りたくなかったかもしれないのに(汗) 「楽しかった?」と、カメラ前でいつも世話になっている若者に聞かれたら、 そりゃ気を使って「楽しかった」って言うと思うもの。 そういう感じでやっている方々の良心がストレートな良心だけに 逆に自分達のやりたいことだけに酔っている感じも チラホラと見え隠れしてちょっと押し付けっぽいところが、 微妙に気になるのだけれど、でも、きっとアタシには同じことやれないから 偉そうなこと言えないなって思うと、何も言えないもんなぁ・・。 でも、いいなぁって思うのは、若い方々がこの映画を作ろうと プロデュースしてくれているんですよね。その方たちの 思いにプロの方たちが集まるというのには素敵だと思った。 こういう題材に目をむけ心を宿そうとしていること、カッコイイです。 なので、なんだかんだとアレコレ思いながらも 出逢ってよかったです。 この映画を生んでくれて、ありがとう。 この映画のお値段¥1800 |