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会長 上田雄健 |
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皆さまにおかれましては益々ご清栄のことと拝察申し上げます。日頃より当協会の運営にご理解とご協力を賜りまして厚く御礼申し上げます。
昨年3月に発生した東日本大震災は、地震と津波の被害だけでなく、原発事故をはじめとする数々の災厄や危機を日本にもたらしました。私どもは東京都の呼びかけに応じて、仙台市の災害廃棄物の収集作業に従事する他、軍手や義援金等をお届けする活動をして参りました。被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
また6月には東京都の古紙持ち去り問題対策協議会が、持ち去り行為根絶にむけた取り組み方策についてとりまとめました。これにより当業界の取り組みだけでなく、各自治体や製紙メーカー等で新たな対応を図られる等、これまでとは違う社会的な反響に手ごたえを感じているところです。社会が一丸となって「持ち去りをしない・させない・受け入れない」機運を盛り上げ、持ち去り行為の根絶を実現させたいものです。
震災による経済への打撃、史上最高の円高、欧州の金融不安等々により、日本の経済環境は大変厳しい状況下にあります。リサイクル業界への影響も計り知れません。しかしこうした厳しい時だからこそ、我々業界は、皆さまの協力によって成り立ってきた世界トップクラスを誇る質をアドバンテージとして、再生資源を安定・持続的に流通させていくことが使命と考えております。
都民の皆さま、自治体をはじめとする関係機関の皆さまにおかれましては、当協会を社会的な連携と協力体制を強力に進めるための窓口として是非ご活用いただきたいと存じます。本年も変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 |