イヌワシ



あなたの生息地域
イヌワシは北半球の温帯から亜寒帯の山岳地帯に生息する大型のワシです。大きいものでは全長1m、翼を広げたときの幅は2mにもなり、まるでタタミが飛んでいるようだといわれます。しかし体重は4kg前後、ネコと同じくらい。意外にスリムなのです。

あなたの性格
イヌワシはとても警戒心が強く、人里離れた高山の近寄りがたい断崖絶壁に巣を構えます。
狩りの獲物はノウサギ、ヘビ、キツネなど。ちょっと珍しい観察例では、カモシカを捕食することもあるそうです。自分の体重の10倍以上の獲物をぶら下げて空が飛べるのかと思うのですが。

イヌワシの狩りはとても積極的です。半径数km前後のナワバリの上をゆっくりと旋回しながら飛び回り、獲物を見つけると翼を小さくたたんで一気に急降下、鋭い爪で獲物はたいてい即死してしまうそうです。

悠大でスケールの大きい旋回帆稍とダイナミックな狩り、この型に当てはまるあなたは、一般の人から見ると神秘的な雰囲気を持っています。チベットの奥地の民族の間では、イヌワシは魂を天国に運ぶ鳥として神聖視されています。空を飛ぶということは、それだけ下界から離れ、天国に近づくことでもあるのです。

あなたの恋愛・結婚
鳥の仲間はそのほとんどがオスメス共同で狩りをし、子育ても夫婦が協力して行います。
イヌワシもそうなのですが、多くの鳥類がオスがメスより大きいのに対し、イヌワシなどの猛禽類(ワシやタカの仲間)はメスの方が大きく、どちらかというとかかあ天下の様相を呈しています。繁殖期にはオスはメスに採ってきた獲物をプレゼントします。求愛給餌というのですが、この獲物の大きさによってメスはオスの力量を調べ、伴侶とするかどうかをテストするといわれていますが、定かではありません。メスはオスからひったくるように獲物を奪いますが、ダメなときはダメ、うまく行くときはうまく行くのではないでしょうか。人間にもこの形態の恋愛は多く見られますし。

つがいになった夫婦は巣作りを始めますが、巣とする木はメスが選びます。その後二人で巣材を運び、します。メスが産む卵は2個、しかし生まれてすぐに兄弟喧嘩を始め、たいてい後に生まれた方は殺されてしまいます。ただし、獲物となる動物が豊富な地域では争いは起きず2羽とも元気に巣立っていくという報告があり、その地域の生態系全体が豊かであるかどうかのバロメーターとなっています。

子供が産まれると、メスは巣にとどまり子供をヘビなどの外敵や雨から守ります。オスはせっせと働いて獲物を運び、メスはそれを受け取ってちぎって子供に与えます。この時期のオスは3人分の食いぶちを稼ぐのに大忙し。まるで日本のサラリーマンのようです。

しかし、イヌワシは浮気をしません。不倫もしません。一度夫婦になったつがいは、途中でどちらかが死なない限りその後の一生を預け合います。イヌワシは決して一方的な女性上位のかかあ天下ではなく、心で通じ合うオシドリ夫婦なのです。
オスはきっと、愛する奥さんのために何かをしてあげたくてたまらなくて、飛びまわって働いているのです。この型の女の人は、冷静で頭も良く、男性の心をしっかりつかむだけの求心力を持っているはずです。男性はというと、仕事熱心で、女性に尽くす頑張りやさんなのではないでしょうか。

あなたの将来
現在イヌワシは世界的に絶滅の危機にあります。日本では本州の山岳地帯に生息とされていますが、最近札幌で目撃が報告され、北海道にも少数棲んでいるようです。この型のあなたも絶滅寸前の希少種です。同じ仲間を見つけることは至難を極めるでしょう。頑張って下さい。



このペ-ジ中の写真は週刊朝日百科から取りました。



こんなつまらないゲームを最後までやってくださいまして、本当にありがとうございました。





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