♭♭「オペラ座」つんつん ♯♯
→ 以下の説明は、DVDが出て疑問が判明したものです。
1. 1871年に炎上したオペラ座は、その後1919年まで荒れ果てたまま50年近くも放っておかれたのはなぜでしょう。色々と続いた戦争のせい?
2. 冒頭の白黒場面でオペラ座の全体像が映った時、屋上で怪人が駆け上がる像と似たのが正面向かって左側にありますが、右側にはない。でも、怪人が駆け
上がってカメラが引くと、正面向かって右側の屋上です。
→ 特典映像を見ると、12分の1のミニチュアのオペラ座には付いていました。しかし、CGで合成している時に見ると、たしかにありません。怪人が駆け
上がった映像と合成する為に、空けてあったのがそのまま使われた、とみています。
3. 炎上したオペラ座にどうしてあんなに小道具が残っているのでしょう。特に、Hannibal 関係が多い。
4. オークションで競り落とした猿のオルゴールを見つめるラウルも鼻水が・・・。怪人だけじゃなかった。
5. ルフェーブル氏が新しい支配人たちを紹介する時、その後ろで 'He must be rich!'
と囁きあっている踊り子たちの後ろにクリスもいるのに、その後、彼女たちは下から上がってくる場面になる。いつの間に下へ行っていたのでしょう。
6. マダムは踊っているクリスのことを、とても有望だと言っていますが、これだとどうしても踊りのことに思えてしまうのに、アンドレはどうしてコーラ
ス・ガールだと分かったのでしょう。しかも、トウで回転しているクリスはとても危なっかしい。それに、踊りが終わった時舞台全体が映ると、カルロッタのす
ぐ横辺りにいるはずなのにクリスらしき人物が見えません。また、有望と言われる割には、バレエをやっているとは思えない姿勢です。Think of
Me を歌う時、肩甲骨の間をどんと突いて、肩を引いてやりたくなります。
7. カルロッタが歌わない、止めると喚いている時上手側でメグは他の踊り子の頭をいじっており、ほかに踊り子が1人立っています。しかし、次にメグたち
が映ると、クリスとマダムと一緒にいます。
8.ラウルは Think of Me
の途中で5番のボックス席から出て行きますが、多分楽屋へ行ったのだと思います。しかし、舞台がはねて皆が舞台裏でわいわいやっている中で、まだうろうろ
しています。一体、これまでどこでなにをもたもたしていたのでしょう。
9. メグは踊り子といちゃついている支配人たちを通り過ぎて廊下を曲がりますが、次に支配人たちが映るとまたもクリスを探してきょろきょろしながら通り
ます。
10.クリスが礼拝堂で、隣の蝋燭から火を移しているのに、点いているのは1本だけ。一体どこから火を移したの?
11. メグは、トウシューズを履いたまま礼拝堂や鏡の裏他、あちこち歩き回っているけれども、本当のバレリーナならそんなことはしないはず。そんな所を
歩き回ったら、トウシューズが使い物にならなくなる。それに、彼女は練習着のままだけど、着替えないのかな。秋だというのにあんな格好で寒くないのかし
ら。練習もしないでママにくっついて歩いているし。でも、バレリーナらしく、歩く時に外股だったり、クリスが戻ってきたと告げるママの横で、わざわざ脚を
1番のポジションにして立つのがおかしかった。
12. クリスが使った楽屋は、普段カルロッタの使っているものである。後ろに彼女の「サロメ」の絵が掛かっています。(これは後に Prima
Donna の時に運び出される。)
13. クリスの楽屋の戸口の向かって左にある椅子には、怪人のベッドにひかれているのと似たような赤い布が掛かっていました。しかし、ラウルが入ってき
た時には、椅子の背は赤いけれども布が掛かっているのではない別のものになっています。そして後でメグが入ってきた時には布はなく、代わりに丸いラグが背
に掛かっています。人が入ってくるたびに椅子が変わっている。
14. あの楽屋の鏡がああいう造りだとすると、怪人は鏡の裏からいつでもカルロッタを見ていた(覗いていた? 見張っていた?)訳ですね。いずれクリス
が使う時のために、そのように改造してあったのでしょうか。
ところで、マダムはクリスに薔薇の花を渡して出て行く時、ちらりと鏡の方を見ます。どうやら仕掛けを知っているようです。しかも、怪人に「頑張りなさい
よ」と激励しているような感じです。ラウルが入り込んだのは、マダムにも計算外?
15. ラウル君、女性の部屋(たとえ楽屋でも、パトロンであろうとも)に入る時は紳士らしくノックぐらいしたまえ。
ちなみに、鏡の裏でラウルが入ってきたのを見たであろう怪人の顔は、屋上で二人が口づけした時のものと同じだろうなと思えてなりません。さぞ、泡を食っ
て焦った事でしょう。
16. ラウル君、クリスが「父は亡くなったの」と言っているのに、てんで耳に入っていませんね。
17. クリスやラウルが入ってきた時、ドアの傍らのテーブル(向かって左)にはなかったワインの瓶がラウルが出て行く時には乗っかっています。誰が置い
たん
だ?! 怪人か?
→ なんと、ラウルが入ってきた時、右腕に花束、左手にワインの瓶を持っているのに気がつきました。でも、花束は向かって右(ラウルの左)のテーブルに置
いてますが、瓶はあのテーブルには置いていないのですよねえ。
18. 彼女の部屋の扉に鍵を差し込んだのは誰だろう。ラウルが出て行く時から差さってます。怪人か、マダムか。しかも、鏡の裏から扉へ来てまた鏡の裏に
戻るなんて、怪人ったら、まあ忙しいこと。裏道を色々と知っているからいいのか。
19. ラウルはクリスの楽屋に入れず、すごすごと帰ったのでしょうか。男の声がしているのを聞いていたのに、何でマスター・キーですぐに開けてもらわな
かったの。あとからメグが入っているのに。
20. クリスは靴も履かずに怪人にふらふらと付いて行ってしまいます(気絶した時ストッキングのみ)が、後でメグが見たようなのがあの通路の実体ですか
ら、濡れた所を歩いていった訳です。足が濡れても気がつかないほどに、怪人に魅せられていたんですね。
21. 舟が洞窟に入ってきて格子が上がる時にちらりと見えるクリス人形は、ドレスも着けていないしベールを被っていません。いつの間に怪人は服を着せ、
ベールを被せたのでしょう。流石、奇術使い。
22. 格子が上がった後、先に上がっていたカーテンが2回がくっ、がくっと下がってくる。大丈夫なのかな。
23. 怪人が舟を降りた時、とても揺れたのに、あっという間に揺れは収まります。流石、怪人の舟。バランスがいいです。
24. The Music of the Night
の時に、舟を降りてすぐの所に、いろいろと人の顔とか描いた大きなスケッチが何枚もあります。どれもクリスの顔です。その中に、仮面が描かれているのか、
仮面のスペアがあるのかはっきりしないのですが、仮面もあります。多分、描かれたもののように見えますが。正しい向きになっているので、鏡を見て描いたも
のではないような。はずしての写生でしょうか。
→ 特典No One Would Listen の写真によれば、仮面
のスペアが人物の胸像につけてあります。
25. 怪人の部屋は、船着き場から順に、絵を描いたり舞台装置を考案したり手紙を書いたりする場所、オルガンで作曲する場所、鏡、クリス人形、寝室と
なっているようです。用途別にこんな風にきちんと分かれてい
ます。
26. 舞台装置を考案する机の上には、クリスの可愛い顔が赤で描かれています。また手前にはDon Juan
の絵もあり、クリスと黒マスクの怪人が描かれています。
27. 怪人の姿勢の良さは、どこで身に付いたのだろう。檻の中の生活では身に付くはずがない。ひそかにバレエのレッスンを見て練習してたりして。あ、マ
ダムの指導か。
28. 怪人の地下の住処に燦々と光が射しているのはどうして。あそこは地下7階ぐらいではなかったけ。
29. 気絶したクリスに何も掛けてやらないのでしょうか。寒くならないかな、あんな格好で寝ていて。地下だし、蝋燭が沢山燃えているから暖かいのかし
ら?
30. 怪人の所で目を覚ましたクリスの生足。ストッキングはどこへ? まあ、これは記録係のミスだと思いますが(思いたい)、某所でも色々と憶測を呼ん
でいました。
でも、翌日は裸足で帰ったのでしょうか。
まさか、汚れているからって、夜中に怪人が脱がして洗濯してたりして・・・。(爆)
いやいや、あの晩怪人は手紙を5通も書き、配達し、作曲もし、と大変忙しかったのでそこまで気が回っていたかどうか。
31. フィアマンが翌日劇場にやって来た時、掃除のおばさんは床を拭いていた雑巾を足で踏んづけていますが、これを今度は拾い上げて手すりを拭いていま
す。順番が逆だよ〜!
32. カルロッタの楽屋にある彼女の「サロメ」の絵に描かれているヨハネの生首が、ロイド=ウェバー卿の顔だという噂は本当でしょうか。たしかに、そう
見えなくもない。しかし本当だとすると、なぜそんな所に使ったのだろう。芸術の生け贄?
33. 「プリマ・ドンナ」の時に、楽屋のカルロッタの後ろでお針子のおばさんが、1回、犬(Udo)に餌をやる。
ウードーとは、カルロッタが Hannibal の台詞の所で ' Do not on my dress!' とわめいた後で犬の所へ行って
'Udo! Oooh! Ti, ti, ti!' と言うので、これが犬の名前と判断しました。
34. 「バ、バ、バ、バレエ!」のシーンの前後で映るマエストロの楽譜は五線だけで、音符が載っていない。さすが巨匠。
35. カルロッタを宥めている時にピアンジが着ているのは、赤紫もしくは臙脂の上衣ですが、舞台が始まると黄緑色の上衣を着ています。あれは化粧着だっ
たのでしょうか。
36. バレリーナの中に、トウシューズを履くのが間に合わなくて、裸足の人がいる。羊を抑えています。レッグウォーマーや上衣を着たままという人は目立
ちますが。羊飼いの少年が踊るシーンでわかります。
37. ブケーの死体が落ちてきたのに、どうしてだれも上を見ないのでしょう。
38. どうして屋上には雪の上に怪人の足跡しかないのでしょう。クリスとラウルの足跡がない。しかも、あれだけ脚の長い人なのに、いやにちょこまかした
足跡だし、どこで泣いていたのか分からないし。もっと大股で走ってませんか?
→
DVDの特典で、その理由が分かりました。オペラ座の全景は12分の1のミニチュアを作って、それを天使の像に駆け上がった怪人の映像と合成しています。
そして、足跡はあとからミニチュアに雪を播いてちょんちょんとつけたのだそうです。
それにしても、怪人の脚の長いこと。。。うっとり。顔が小さいから9頭身は確実にあるものね。
39. 屋上で怪人のマントをあれだけなびかせるには、かなりの強風が吹いているはずなのに、雪は風とは関係ないかのように降っています。
→
DVDの特典によると、
背後にたなびくマントはCGだそうです。
40. 怪人がゴジラのごとく階段をのっしのっしと降りてくる時は手ぶらですが、'I have written you an opera'
と言いつつ、左腕を若干背中の方に動かすとその手には総譜があります。流石、奇術の天才。背中にでも隠していたのかな。
41 クリスの寮の部屋の前で、ドレス・シャツのまま寝ているラウルは、前をはだけて何も掛けずにいるけれど、雪が降るような時期なのに凍えないのか
な。第一、クリス、部屋を出る時は扉を閉めたまえ。他の人が寒いでしょう。
42. 怪人はどうしてクリスが早朝にお墓へ出かけるのを知ったのでしょう。一晩中見張ってたのかな。
43. 怪人は迷わずにお墓への道を馬を御していきますが、かなりの距離があるのに道を知っている所を見ると、結構出歩いているのでしょうか。それとも、
クリスの行き先はちゃんと地図で予習済み?
44. 御者席の怪人、目の回りが黒いですが、前日のパンダ目のままみたいですね。顔も洗わずに、クリスの動向に注意していたみたいです。
45. しかも、お墓でクリスを誘惑する為に、その後綺麗に落としています。雪で顔を洗った?
46. 怪人は、どこで剣技や馬の御し方を覚えたのだろう。天才は見ているだけでできるのかな。夜中に練習してたりして。
47. Don Juan
に乱入するために、蝋燭で舞台のミニチュアに火を点ける前、蝋燭を取る時に、左側にカツラのスペアが2つあります。ところで、怪人よ、火の始末はきちんと
しなさい。自分ちも火事になるぞ。(←これ、火がボウボウのまま去っていく写真がある)
48. Don Juan
の楽譜は1枚目は黄色く変色していますが、2枚目からは新品の紙です。3ヶ月のお籠りの間に書き直したようです。しかし、あの楽譜でオーケストラの指揮が
出来るとは思えない。おまけに、開幕早々あの場面ですかぁ。
49. The Point of No Return
の橋の上から奈落へ何メートルも落ちていくのですから、きっと怪人は抜かりなく足を怪我しないようにしてあったのでしょうね。
50. ラウルが水に落ちる時、下の水中には格子があるのが見えます。彼が水に落ちると上から乾いた格子が降りてきます。この時、最初に下に見えた格子は
どこへ? 格子に挟み撃ちにされているのかな。でも、下にはそれらしきものはありません。何度見ても、ここの仕掛けがわかりません。どうやって格子のある
所を抜けて落ちてきたのでしょう。流石、天才怪人の仕掛けです。
51. クリスはDon Juan
の舞台では裸足でしたから、怪人に地下へ引っぱっていかれた時、当然裸足です。あそこへ行く時はいつも靴を履いていませんね。
52. クリスは着替えて出てきますが、あの服は後ろに紐があるのだけれど、どうやって一人で着られるのだろう。帯みたいに、慣れるとできるのだろうか。
53. 怪人はクリスがキスしに来た時、指輪を嵌める時点でもう首がキス体勢に入っています。何しに来たかわかってたの?!
54. キスの時、怪人の首の後ろに太いヒモがシャツの襟の中に入っているのが見えます。これが例のジェリーが大っ嫌いな特殊メイクでの眼をひきつらせる
ヒモですね。
55. クリスが怪人にキスをした後、涙の流れ方が3回目に顔が映った時だけ違います。他の時は、目じりから真っ直ぐ頬を伝っているのに、3回目の時の
み、一度こめかみの方に行ってから下に流れています。
56. 怪人の歌に、サントラと音の違う所があります。最後の'I love you' は'love'
の所が映画では上がらずに音が抜けて平板になっています。(ドイツ語版の吹き替えも、これに合わせています。)
57. メグや群衆が怪人の住処にやって来た時、湖を渡ってくるのですが、ラウルたちはとっくに「消えた」後だったのでしょうか。あのコースを来ると、ど
こかで鉢合わせしないのかな。
58. メグは湖を渡ってきたので、腿の中ほどまで浸かり、お尻まで濡れています。しかし、オルゴールの所へ来た時には、もうすっかり靴まで乾いていま
す。流石、怪人の住処。瞬間乾燥装置がついています。
59. メグったら、クリス人形を一瞥するだけで、動じない。凄い! しかし、群衆を抑えるはずが、先頭に立って走ってくるなんて・・・。
60. 群衆が怪人の住処にやって来る頃までには、ここにも火の粉が上から降り注いでいますが、上はさぞかし火の海なのでは。こんな所に来ていていいの
か、諸君。どうやって出るのだ。
61. お墓は門から行き着くまでにかなり階段がありますが、老ラウルは車ですぐ傍まで来ています。伯爵様が乗り入れ出来るように直されたのでしょうか。
62. Vicomte (子爵:伯爵の子息)の妻の筈のクリスのお墓には、Countess (伯爵夫人)と彫られています。実はもう彼はCount
(伯爵)なのだが、冒頭でVicomte と呼ばれるのは、演出の都合上、登場人物の紹介の為と理解することにします。
63. ラウルがお墓に着いた時、薔薇の置いてあるはずの所には落ち葉が積もっていて、すぐに花が見えないようになっています。そのあと、風に吹かれて落
ち葉が飛ばされ、ラウルの目に留まるという憎い演出です。
64. 特典の 'No One Would Listen'
で、湖のほとりで岩の上にしゃがみ込んでいる怪人の姿に、ついつい『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムを連想してしまったなんてのは、内緒。(ご免なさ
い!!!)ちなみに、これどうしても朝霧が立ちこめているせいで、日本人的には温泉の温度を確かめている様にしか見えません。
** 以下は Timeline の致命的ネタばれにつき注意!! **
65. 初めて怪人が姿を現したとき、右の耳の色が白っぽい。きっと、Timeline
でマレクをやって切り落とされたから、人工のをつけているのだろう。。。(違う!)で、その後お籠りの間に再生したとか。(もっと違う!!)
** こちらは番外編のネタです **
66. この作品にはあれだけいる関係者の中に本物の Erik が一人だけ関わっています。End Roll
の終わりの方に出てきます。(Erik/Eric って誰?という人はルルーを読みましょう)