2002年10月の名馬


 
Seabiscuit
Seabiscuit
(シービスケット)

1933 - 1947

牡  鹿毛

父:Hard Tack
母:Swing On

写真は“Seabiscuit”表紙

5代血統表

2001年3月,アメリカで“Seabiscuit : An American Legend”(シービスケット:アメリカの伝説)という本が発売され,ニューヨーク・タイムズ紙,ワシントン・ポスト紙のノンフィクション部門で6週連続1位のベストセラーとなりました.
競走馬を扱ったノンフィクションとしては異例の人気ですが,その内容は,大恐慌時代を背景に,見た目もみすぼらしい冴えない馬がどん底からはい上がって賞金王になるというアメリカ人好みのサクセスストーリーです.

この作品を映画化する話が持ち上がり,Seabiscuit の主戦騎手レッド・ポラード役にはトビー・マグワイア(『スパイダーマン』の主演俳優),ライバルの War Admiral(ウォーアドミラル)に騎乗したチャーリー・カートシンガー役には,本物のトップジョッキーだったクリス・マッキャロン(2002年6月に現役引退)が決まっているそうです.(映画についてはこちら

Seabiscuit は5歳の時,1歳年下の3冠馬 War Admiral とマッチレースを行いましたが,大方の予想を裏切り,コースレコードで War Admiral に快勝しました.
また,脚を傷めて一度は引退した Seabiscuit でしたが,歴代最高賞金記録を作るために7歳で現役復帰,サンタアニタHで優勝して生涯収得賞金を437,730ドルとしました.通算成績は89戦33勝2着15回,めまいがするような記録ですね.

映画は来年冬公開予定だそうですので,それまでに原作を読んで予習しておきたいと思います.ちなみに原書は400ページ,日本語訳はまだ出ていません...



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