幻の馬
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制作 |
1955年(日本) |
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監督 |
島 耕二 |
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出演
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見明凡太朗 若尾 文子 遊佐 晃彦 岩垂 幸彦 |
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DVD |
発売なし |
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(写真は東京競馬場にあった トキノミノル像) |
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1951年のダービー馬トキノミノル(5代血統表はこちら)
をモデルにした映画です.
トキノミノルはデビューから10戦10勝でダービーを制し,そのわずか17日後に破傷風で死亡しました.
作家の吉屋信子が「天から降りてきた幻の馬」とその死を悼んだことから,
トキノミノル=幻の馬と呼ばれるようになりました.
この映画は,トキノミノルのオーナー永田雅一が社長を務めていた大映で制作されました.
小さな牧場で生まれた「タケル」という馬が,数々の困難を克服してついにダービーを制するが,
その直後に死亡してしまうという,まさにトキノミノルのような馬のお話です.
荒木静雄調教師,二本柳俊夫騎手,山田一男騎手(肩書きはいずれも当時)といった競馬関係者も出演し
(演技は「優駿」の根本並みですが),レースシーンはかなり丁寧に撮影されており,
バリアー式のスタートなど,当時の競馬記録映画としても一見の価値があります.
テレビ東京などで深夜に何度か放映されたことがありますが,
ぜひDVDを発売してほしい映画の一つです.
上の写真は,以前東京競馬場のパドック脇にあったトキノミノル像です.
(ビデオ・DVDの発売がないので,パッケージ写真の代わりです)
待ち合わせ場所の目印としても有名だったのですが,
パドックの改修工事が終了したらなぜかなくなってしまいました.
銅像まで「幻の馬」になってしまうとは...
(2003年12月)