EXCELで血統表を作ろう！番外編

５代血統表を何とか完成させ，入力データも増えて，かなり「使える」血統表になった頃のことです．

それまで順調に血統表が表示できていたのに，ある日，一部が表示できなくなってしまいました．
いろんな馬で試してみると，日本産馬の，それも漢字の馬名の馬（第参マンナとか，月友とか）の部分から表示ができなくなっていたのです．

アルファベットの馬は問題なく表示できるので，関数や数式のまちがいではなさそうだし，漢字がまずいのかとも思ったのですが，以前は“月友”の血統表もちゃんと表示できていたので，さっぱり原因が分かりません．

３日ほど悩んだ末，やっと原因が判明しました．
データベースの「範囲指定」を，“$A$2:$I$3000”としていたのですが，入力データが３０００件を越え，はみ出した分が指定範囲からはずれて，検索できなくなっていたのです．
データは入力するたびに馬名順にソートしていたので，順序が最後になる「漢字の馬」から表示ができなくなっていました．

データベースの範囲を“$A:$I”のように列単位で指定するように変更し，これでデータがいくら増えてもＯＫになりました．やれやれです．

血統表を最初に作ったときは，「まさか３０００件もデータを入れないだろう」と思っていたのですが，毎週データを追加していくうちにどんどん増えて，今やデータ件数は２５，０００件以上（４月３０日現在），自分でもちょっとあきれています．

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トホホその２パパは牝馬で５７歳！？

（下線のついた馬名をクリックすると血統表が開きます）

シーキングザパールの半兄にあたる Night Readerという馬の血統表を作ってみたら，なんとびっくり！
Night Reader は1993年生まれなのですが，父親は Night Shift で 1936年生まれの牝馬．．．そんなバカな！

Night Reader の父親 Night Shift は，本当は1980年生まれの Northern Dancer 系種牡馬なのですが，私のデータベースに登録されていた“Night Shift”は，同じ名前の Hyperion の半妹でした．

日本では，もし同じ名前の馬がすでに登録されていた場合は，あとの馬の名前に“II”（ローマ数字の２）をつけて区別していますが，古い馬だと“II”がついていなかったり，異なる国で同名の馬が別々に登録されていたりで，「同名異馬」が実はたくさんいるのです．

データベースに登録するときは，同名の馬がいないかチェックし，もしいた場合は，あとから登録する馬に記号をつけるなどして区別しておかないと，「年下のお父さん」やら，「お父さんが１００歳の時の子供」やら，「お母さんは牡馬」やら，大変なことになりますので，ご注意を．

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