Hiro氏カメラ映像へ
※このページに、テキストや写真を追加掲載すると、
 編集が出来なくなるため、別ページに集約しました。
長い計画の末、やっと実現した男女群島だったが、本当に満足した釣行だったと思う。
中々現地調整も上手く行かず、
ばぁったばぁったものの渡航になり、一時はどうなるかと思われたが、
無事怪我もなく、帰京することが出来た。また、当初より、各方面の方々のアドバイスにも助けられた。
いくつかの問題も1個ずつ解決して行けば何とかなるものだ。

二人ともチビの頃から、バッグ片手に放浪癖があったので、元来怖いもの知らずであるのだが、
彼の地の遠征となると、色々な制約やルールもあり、渡船店・他客・その他諸々と迷惑がかかるので、無茶が出来ない
(勿論、家族もある身だもんな)。

勿論、それら調整事項も含め、道具の準備〜備品の準備と手配・・・全てのプロセスが楽しめたのが良い。
金が工面できたら、また行きたいものだ。

何よりも、瀬泊まりをしながら、釣りをする(つまり他の事を考えない)と言うことが、たまらなく面白い。
アウトドアの苦手な人や、外で寝られない人には向かないかもしれないが、風雨の中、工夫しながら過ごすのも
結構楽しめた。

海も、未知数で、何が来るか判らず、4号竿に体重をかけられる釣りなぞ、近郊の磯釣りでは難しい。
(青物のカゴ釣りくらいだな)

ただ心残りなのは、昼間に結果が出なかったことだ。
昼間に、2号竿や1.7号竿での「本命」とのやり取りも楽しみたかったものだ。

初日、天候が危ぶまれ、28日に九州暴風雪予報の中、フルに釣りができたことは、感謝感謝である。

ある意味、磯釣りの聖地にいきなり遠征したのだが、バーンアウトする訳でもなく、
既に、次の遠征を計画したくなって来ている。(実は、三宅島へ・・と考えている)

しかし、この男女の瀬泊まり・自炊・昼夜の磯釣りと言う、何よりも集中して楽しめる釣りは、中々できないだろうなぁ。
また、我々よりも高齢な方も行かれているので、50-60歳でも、まだまだチャンスはある。
飛行機、レンタカー、備品調達〜現地調整。やはり釣りは全てのプロセスを楽しむものなのである。

最後に、色々な情報提供や計画のアドバイスを頂いた皆様に感謝いたします。ありがとうございました。
結局、クロネコヤマトの集荷場が判らず、ホテルで送達手続きをすることになった。
これが、またまた一騒動となり、このクーラの大きさでは、クール宅急便は扱えないと言う。
なんだかんだと調整した結果、ホテルが鮮魚取引業者と調整し、発泡クーラを用意してくれた。
フロントの皆さん、大きなクーラと魚など持ち込んで、大変失礼しました。
クール宅急便とクーラーの搬送で4200円、あじかで手配した着払い送達が6330円・・・しかも、あじかで依頼した荷物が31日AMに届き
魚は年明け1日AMに到着した。
29日 16時あじかより出発
釣具類の発送手続きも終わり、
一路、福岡市内三井UrbanHotelへ向かう。

未だ酔い止めの効果が持続している様
なのでHiro氏に運転を依頼した。
クーラー(魚)は、途中の宅急便集荷センタ
などで個別に発送手続きをする予定だ。

と・・・そんなことを考えている内に・・・爆睡に
入った。途中何度か起きるものの、ずっと車中
ではボーっとしていた。
1Fの餌の生簀。
ガンガセやウニ
ヤドカリなど、
底ものの餌。

手前は、釣具類の
ショップがある。
同様にショップ2Fに
ある無料温泉。
「平戸温泉」

Hiro氏は湯船の
向こうに腕時計を
忘れ、着替え後
再び風呂に入る・・・。
左:事務所内部
  軽食など用意され
  簡単な昼飯を代用
  出来た。
右:ショップ2Fにある
  無料宿泊室。
左:事務所
右:ショップ

右手に映っている
ティーダが
我々のレンタカー。
12/29(金)の出船状況。
15時出船の様子だが、
到着時間が遅れた客が
数名おり、走り回っていた。
8:55、BlackHeraculesが迎えに来た。
それから、各磯を回り回収を始める。
荷揚げの手伝いをしながら、いくつかの写真を撮影するものの、
これぞ、「男女群島」と言う写真は撮影できなかった。

帰路、帆立岩や潮流の中にポツンとある独立磯など、離島独特の雰囲気の
磯群があったのだが、例のぶっ飛んでいく船中からの撮影は、まず困難で、
カメラも人間もびしょ濡れになってしまう。

しかし、帆立岩周辺含め、外海に面しているエリアは、離島を感じさせる。

我々がいたワンドは景色も限られ、撮影するポイントも少なかったが、
26日は大荒れ渡礁中止で27日もキャンセルを進められる状態で、
3日間、初男女群島で釣りが出来たのだから、これは本当にラッキーだった
と思う。

全ての釣師の回収が終了し、例の如くぶっ飛び始めた頃から、
酔い止めの薬が効き出し(今回は飲むことが出来た)、眠くなってきたので、
そそくさと寝室に入った。Hiro氏は、暫くキャビンにいたらしいが、
だんだんと波が高くなり、その間をぶっ飛んでいくので揺れがひどくなり、
同様に寝室に入ったらしい(この時、私は既に爆睡状態)。

12:30頃か、目が覚めたものの、酔い止めが効いており、まだ眠たい。
船がどんなに揺れようと全く気にもならない。薬局では、弱めの薬を希望した
のだが、どうもジワーッと効いて効果が長続きするものらしい。

12:50エンジンが静かになった。男女の出航から約3時間ほどで、田平港へ到着
したようだ。

手分けして、荷物を船から降ろすのだが、あまりの量や重さで腕が攣りそうになる。

着替えと発送荷物の整理を終え、事務所で渡船代35000円を支払い、ショップの2階に
ある、無料温泉でくつろぐ(身体全体に疲れが広がる感じがする)。
3日間の釣り三昧と、頻繁な仕掛け修正、オキアミかぶれ?などで、親指・人差指・中指が
異常に痛い。皮膚はボロボロになりタオルも絞れない。アカギレか霜焼けのようだ。

その後、27日出船時は写真を取る暇さえなかったので、29日出船風景やあじか周辺施設の
撮影を実施した。
苦労の甲斐もあり、2人仲良く記念撮影が出来た。
初九州磯釣り&男女群島遠征は、何とか成功したと思う。
上から46cm、43cm、40cm(尾股)今回は、この3尾を
お土産にした。その他、41cm、42cmの尾長も釣り、
男女では、まだまだかもしれないが、結構満足している。
29日の最後の釣りが始まる
2:30頃、風と波音で目が覚める。かなり荒れている様子だ。
Hiro氏も釣りを止め、隣で就寝している。先述した通り、対岸の磯には波が這い上がるものの、
こちらの磯には波が打ち上げることは殆ど無かったので安心して寝ていたが、やはりちょっとだけビビッテしまう。
この夜、Hiro氏は、寝ているところに波が来た「夢」を見たらしい。

その後、正確な時間はわからないが、Hiro氏が起き出し、釣りを再開するらしい。
私はその気配を感じながら、またまた寝入ってしまった。

4:30頃か、エンジンの唸りと何やら喋っている声で目が覚める。見回りと弁当の配布があったようだ。
それを機に、起き出し、私もご飯とイワシ缶詰で朝食を摂り、釣りを再開する。

すると、何やらHiro氏が良型の魚を掛けたようだ。
私は、コンタクトレンズを外して釣りをしていたため、良く判らないが、どうも石鯛らしい。
これをタモサポートし無事ゲット!40cmほどの石鯛だが、うれしい他魚だ。立派なお土産になる。

魚秋さんの情報で、夜釣りでボイル餌に石鯛が食ってくるとあり、私も昨夜から狙っていたのだが、駄目だった。

こちらは、これと言ったアタリも無く時間が過ぎる。エサトリが適当に食ってくる程度。
すると、何やらHiro氏に再び良型のアタリが!、これもタモサポートしゲット。
何と、待ちに待った40オーバの尾長だった。45cmはあるだろうか?(
尾股45cm、尾先49cmでしたーっ)
これで、やっと記念撮影ができそうだ。

私も釣りを再開し、瀬際を漂っていたウキが何やらモゾモゾしている。効きアワセをしてみると、グググーッと
竿に重みが乗る。あまり良く判らないアタリだったが、上がってきたのは、狙っていた石鯛!
これもうれしい土産になった。採寸すると40cmジャスト。ハリを呑んでいたため、ラインを切り、
これで、釣り終了とした。

瀬泊まり用品の後片付けは概ね終了していたが、荷物を磯バッグやバッカンと入れっこにしていたため
多少整理が必要で、磯上も3日の釣りのため、オキアミだらけになっている。
主だった所は流したのだが、この磯は、窪みが多く、また海に向かって傾斜していないので殆ど流れない。
すると、磯上がりの時間が判っているのだろう、今まで見なかったカラスの群れが、磯上に待機している。
道具の片づけをしている合間にも、オキアミを食いに来ている。
やっと顔を出し、空気を吸わせ寄せに掛かった。横では、タモを手に
Hiro氏が待機してくれている。何とか、タモまで寄せて来たところで、
ありゃりゃりゃ? 愛想良く、胸ビレを
ぷぁたぷぁた
振っていやがる。ガチョーン。巨大三の字だぁー!!
タモ枠(50cm)を超え、昨夜のものより体高もある。
異様なほど、ギラギラしている。リリースの時に持ってみたが、
昨夜のとは比べ物にならないほど重い。

いやぁ、50オーバの尾長と期待しのだが・・・。
この後、アタリも無くなったので、夜明け時の釣りに備え、
ウィスキーを飲んで寝ることにした。

現時点で、40前後のメジナを掛けているものの、納得サイズが
来ないHiro氏は、もう少し粘るとのことだった。
この日は、頭の後ろのブルーシートも回収したため、風音以外は
非常に静かで、程なく記憶も無く爆睡に入ったようだ。
28日の最後の夜釣りの始まりだ!
食事も終わり、2号竿の仕掛けは全て撤収し、4号竿仕掛け
一本で行くことにした。
陽が落ちた頃まで、イスズミやオジサンが湧いていたが、
その数もかなり減ってきた。しかし右手の水道筋の沖では、
まだまだ、イスズミ(かなりの小ぶり)が食ってくる。
それも無くなると、またまた巨サバだ。
しかも昨日のものより大きいそして磯際を狙うと、アカマツカサ。
こいつが来ると、仕掛の結び直しが必要になる。
いくら7号ハリスでも、いざと言う時に思い切りやり取りが
出来ないと面白くない!面倒だがしょうがない。

磯際を諦め、竿3本先ほどを探っていると、竿の根元をグーっと持って行くようなアタリが来た。
グングン竿を叩くような強烈な引きだが、こちらも負けじと上げにかかる。
水面に顔を出したところで、抜き上げようとしたが、チョイと重く、ハリスも心配なので、タモ入れを試みる。
が、このタモと魚の位置がさっぱりとわからない。昨日も(三の字)のタモ入れでイライラしてHiro氏に手伝ってもらった。
今回は、何とかタモに入ったものの、すくい上げられず2回ほど、タモから飛び出す。
何とかタモ入れしたものの今度は磯にタモが絡み上がって来ない。しょうがないのでそのまま、磯際まで下りて
回収する。今までよりもやや良型か?立派な尾長だ。

拓寸(尾股)で、46cm、尾先で50cmの良型だ。これは土産にしようと初めてドンゴロスを使う。
既に気持ちは50cmオーバ!しかし、間を置いて上がってきたのは、尾股で43cm。まだまだだと攻め続ける。

今度は、右手水道寄りの瀬際で、今までには無い「ドカーン」と手応えのあるアタリが来た!
それは止まる気配も無く、ドラグをギリギリと鳴らし糸を絞り出し、水道の北へと岩を巻く様に、逃げていく。
ここで、糸を引きずるわけにも行かず、その状態で我慢していると、魚が戻ってきた。
今度は真下に突っ込み、またもや糸を絞り出していく。しかもガンガンと竿を叩く。
こちらも竿とミチイトに体重を乗せ踏ん張る。
この日の昼飯は、食欲も無く味噌汁と
ほていの焼き鳥の缶詰&九州の親戚から
送ってもらっていた「かすてら饅頭」のみ。
28日の昼釣りが終った
16時頃に、見回りがてら弁当(ご飯と漬物)を届けに来てくれた。これを機に昼釣りは「大撃沈」と悟り、晩飯の準備に入る・・・って
この時、釣果も芳しくない私は睡魔に耐え切れず転寝をしていた。

今日の晩飯は、
オジサン鍋。Hiro氏が捌いて韓国風辛味噌に漬け込んだ半身を昆布出汁で煮込み、乾燥野菜を入れる。
後は、ポン酢だの醤油だの味噌だのを混ぜ混み、スープのように啜りながらご飯をかきこむ。

実は船で炊いた飯だろうと侮っていたが、これが実に美味かった!さとうのご飯など足元にも及ばない。
あじかの車中に野菜パックを忘れてきたので、漬物は、唯一、男女での「野菜」となった(たくあんが異常に美味かった)。
天候が安定した時を狙って撮影するため、
「穏やかな磯」に見えるが、このような状況は
非常に稀だった。

ただ、左右には、沖に突き出た磯のがあり、
釣り座はそのワンド奥に位置するため、
沖から(やや右手寄りから)のウネリには
影響を受けず、釣り易い場所だった。

それだけにスリリングな釣りにはならなかったが
やはり荷物の量で、このような磯になるのだろう。

荷物をそのままに、瀬変わりも可能なようだが、
ポーターより瀬替りの話があったのが最終日。
まだ真っ暗で、他の磯や海の状況も判らないので
(残念ながら)断った。28日であれば瀬替りも
可能だったのだが、残念ながら天候が悪すぎた。
壁の左手は、水道になっているが、
28日の昼は、ここを激流が流れた。
釣り座の右手にいいポイントを作ってくれたのだが。
壁の右手は切り通しになっており、
ここを、飛沫の壁が吹き抜けていく。
これらの高い山を風が回るのか、
釣り座では、頻繁に風向きが変わった。
ほぼ真後ろ(北)に大きな壁があり、
いくらかの風除けになったかもしれない。
釣り座の右手に磯一つ置いて、
やはりかなりの高さの小山があった。
写真では判りにくいが、沖合いに
小磯があり、その小磯を
大きな波が舐めて行く。
水平線上は、ギザギザと言うより
ガッタガッタの大きな波が
始終見えていた。
今回の釣り座。
南向きになり、ヒットポイントは、
左手狂と右手の窪み
(一段下に降りられる)など
瀬際が多かったように思う。

更に右手に水道を狙えるが、
イスズミの猛攻に撃沈!
あじかでは、2日目の夜と
最終日の朝に、温かなご飯と
漬物を届けてくれる。
船での炊事だろうと、侮って
いたが、これが美味い!
特に最終日の朝食は助かる。
BlackHeraculesが朝夕と見回りに
来てくれる。横から見るとかなり
大型の船だ。
28日の昼釣りが始まった
釣竿をBBX-Special(IG)2-530に変更し、釣りを再開する。
足元には、オジサンが大量に群れている。

出発前の週間天気予報では、長崎県は「暴風雪」の予報
だったが、男女群島でも「雹」が降り出してきた。

風は相変わらず強く、ポーターも海上を最大16mの風が
吹くと言っていた。

時折、風で煽られながらも釣りを続ける。
寒さは、それほど感じないが、風で煽られるので、
仕掛けの投入・回収で数倍の疲労感がある。

磯の右手にある、水道をかなり早い潮が沖に向かって
流れていき、絶好の潮流となるが、足元で湧く大量の
イスズミは、沖でも活発に餌を拾い、掛かってくるのは
ほぼ100%イスズミという始末だった。

足元には良型の魚が見えるものの、イスズミばかりの
ようだ。しかし、かなりの量が湧いている。

メジナも口太の30cmクラスが時折食ってきたが、
続かない。今夜のおかずは、先ほどHiro氏が釣り上げた
オジサン鍋に決まっていたので、メジナはリリース。
同時期に、私もおかずにとオジサンを狙って掛けたが、
ややHiro氏の獲物の方が良型だったので、こちらは
リリース。
これが2人の寝床となったベッド。Hiro氏はシュラフにシュラフカバー(既製)と
テントシートの組合せ。その1段下に私が陣取った。ブルーシートのシュラフカバー
も意外と有効であるが、隙間対策をしておかないと、風が入り込み寒い。
今回は傾斜やスペースの問題で、風上(北)に頭が向いてしまった。
28日 2:30
Hiro氏の携帯アラームが鳴っているのが聞こえた。その前には、先述したブルーシートのぶぁったぶぁった音と、
自作シュラフカバーの隙間から入ってくる寒風のせいで、何度も目を覚ましていた。
聞こえてくる波音と風音は唸りを上げているかのようだ。どうもHiro氏も2:30からの釣りは諦めた様子だ。
シュラフカバーの入り口を塞ぎ、風の侵入を防ぐと温かさが戻り、またまた睡魔が襲ってくる。
この時、既に右腕(竿を持つ方)と指先が痛く、これも睡眠の邪魔になった。

何時頃だろうか・・・。どうも遠くで、女性の声のような、か細い声が聞こえる。一瞬「男女名物?」と思いギクっとなったが、
それは足元の方で聞こえてくる。それは、私がセットした携帯電話アラーム「J・S・BACHのG線上のアリア」だった。
携帯は、上着のポケットに入れておいたのが、上着ごと足元に移動していたらしい。
もっと、テンポの良い曲にしておけば良かった。時間は4:30だった。

隣で寝ている、Hiro氏を揺り起こし、釣りの準備に入る。しかしまたもや巨サバ・イスズミなどのエサトリばかり。
明るくなってきたところで、コーヒーや朝食の準備に入る。(
今朝は銀座カレーとコンビーフにした)
ここで、「さとうのごはん」の出来上がりまでに、沸騰から15分も要することがわかった。
そうこうしながら、朝食を終え、あじかの見回りで、新しい餌を受け取る。ポーターの「クーラーへ魚入れる?」に
「40cmそこそこだったのでリリースした」と、精一杯の
見栄を張った
40オーバの魚体はものすごく綺麗だった。
暫く見なかった、綺麗な魚体に見とれてしまうが、もっと大きいのが来るだろうと、
惜しげもなく?リリースする。既に次は50cmオーバにターゲットを絞った。

お眠だったHiro氏は、完全に目が覚めてしまい、いつの間にやら横で竿を出している。
しかも、今までに見られなかったほどの集中力で
オーラが出ているようだ。

その後、うろ覚えだが、氏が40cm近い口太を釣って、この日は終了したと思う?

我々は、ホットウィスキーと柿の種でささやかな祝宴を挙げ、Hiro氏は、2:30に携帯電話の
アラームをセットし、私は4:30に合せ共に就寝した。

釣りでも就寝中も、雨が降ったりやんだりで、1時間毎に天気が変わる。
自作のシュラフカバーは、まぁまぁ快適だったが、自分の湿気か雨が染みているのか、
しっとりとシュラフ表面が濡れている。ま、気にせず眠ることにした。

そう、言い忘れたが、この日の夕飯は、あじかで用意してもらった弁当と持参した味噌汁。
エサトリとは言え、その魚影の濃さと大きさは楽しめたものの、本命ゼロでは情けない。
多少、タナを変えながらも、アタリを待った。(この頃は、タナを竿2本→2ヒロ程度に上げた)

昨晩、帰りが遅くなり、睡眠時間が少なかったHiro氏は、ついに気力が途切れ、寝床の準備に入った。22時頃だったか?
この辺りから、時間の感覚がずれてくる。既に氏がウィスキーを飲み始めた頃だったのではないだろうか?

今までとは違い、真下に突っ込み、横の動きも活発なアタリが来た。竿もゴンゴンと叩くので魚は何か判らない。
しかし、先ほどの三の字よりも魚体が軽そうだったので、そのまま一気に磯上にブリ上げた。
一段下の磯上に収まった魚を見ると、何と40オーバの尾長であった!やっと来た本命(男女では小振りかもしれないが、
拓寸尾股で41cm。尾先44cm程度だった)。その後、尾股42cmの尾長も追釣。
しかし、ここの尾長はグングン竿を叩くので、別の魚かと思って気にせずブリ上げたのだが・・・。
Hiro氏は、先ほど良型のアタリを残念ながらバラシていたのだが、竿を叩いたので「別の魚」と言うことにしていたらしい。
しかし、私の尾長を見て・・・暫し無言。「俺のも、メジナだったかもしれない・・・」とポツリ。

そう言えば、このHiro氏のバラシが前兆だったのだ。このバラシを見て、「よし、敵を取っちゃる!」と私が仕掛を投入!
そこにいきなり、ドカーンとアタリが来て、ギリギリと持っていかれ、結び目から
ブチン!・・・。
すいません返り討ちに遭いました・・・」と、大笑いしていたのだ。これが紛れも無い大物の時合だったのだ。
この時にもっと集中していれば、釣果が伸びたかもしれない。
やはり、素早い仕掛け交換と手返しの早さが重要だ。何よりもつまらないライントラブルは致命傷となる。
巨サバは、ルミコの光を好むのか、タナがドンピシャなのか私の仕掛ばかりに食ってくる。
50cm位はあるボラのようなサバで、足は速く重量感もあり、油断すると4号竿を持って
行こうとする。九州のサバは、さぞかし美味いのだろうが、あまりうれしくない。

三の字は、その引きの強さは南伊豆でも良く判っていたが、魚影が見えるまでは、
油断は出来ない。また魚影が見えても、色合いもグレに似ており、暗くてはっきりしない
ので、タモ入れをする(重くて持ち上がらない)。
しかしそのタモの中から、胸ビレを愛想を振りまくかのように、
パタパと振られたら、
一気に気力が萎え、
しおしおのパーだぁ。
ブルーシートを無事?設置後
記念撮影。真っ暗すぎてどこが海か
判らんが・・・。
27日 19:30 そして、釣りの準備を進める
餌は一人当たり、オキアミを生12ブロック(36kg)+ボイル3ブロック(9kg)とし、
配合餌をマルキューグレパワーグランディス×3、イワシパワーグレ遠投×2とした。

しかし、実釣時の餌の配分はポータ任せだったので、初日の夜釣り用として、二人分で
生6ブロックと配合餌4袋が渡された。私は水気を多くやや柔らかめに配合餌を混ぜ合わせる。

とにかく、まずは竿を出すことが先決。コマセの準備をし、4号竿に8号のミチイトを通し
7号のハリスを直結する。

Hiro氏は、同じ4号竿に6号のミチイトと8-10号のハリスをセットしたようだ。

さぁ!19:55実釣開始!
頭の中は、ドラグが唸るのだが・・・。しかし、釣れてくるのは巨サバ、アカマツカサ、
三の字、イスズミばかり。確かに50cmほどの三の字が掛かれば、ドラグは唸るのだが。
イスズミ、アカマツカサが掛かると、必ずハリスが痛むので、ハリスの結び直しが頻発する。
ポーターが、「まず雨が降ると思って下さい」と言うので、ブルーシートを広げ、雨除けを設置した。
各6箇所程度をロープで固定する。ペグの代わりにコンクリート釘75oを磯に打ち込んだ。
渡礁時はいくらか薄暗い程度だったが、大慌てで作った雨除けが完成した頃には、とっぷりと陽が暮れていた。
しかも、シートは狭く(家では広いと思ったが)、磯の形状も悪いため、寝床を2箇所設置できない。
更に、風で
ぶぁったぶぁった・・と、暴れまくりうるさくてたまらん。
苦労して設置した雨除けは、一度もその機能を全うすることも無く、更には風で千切れ、半死半生のままに翌朝回収され
ゴミ袋へと行く羽目になった。しかも、夜中中、我々の睡眠を妨害したのだ。
コンクリート釘は打ち込む時も苦労したが、思った以上にしっかりと打ち込まれており、抜く時は倍以上に苦労した。
我々の渡礁は、18:50頃、最後から2番目位だったと思う。
ポーターには、「お任せ」と言っておいたが、他客に比べ瀬泊まり用品の量が倍以上
多い。事前の情報では、荷物の多い客は、初者となり、少し安定した磯に上げるとの
ことだった。
我々はそれらについては、南伊豆でも和歌山でも大して気にしておらず、最初の磯は
お任せが多い。しかし、先に渡渉した連中は、あれだけの荷物でどのように飯を食い、
眠るのか?

我々の渡礁の時に、ポーターが「女島の長崎鼻??」と言ったように思う・・・・程度。
さぁ、いよいよ、男女群島での釣りが始まる!
27日 18時。男女群島へ到着
そして、渡礁が始まった。ここ
男女群島だよね?と思うのだが、恥ずかしくて聞けない
3時間もぶっ飛んできたのだから、男女だよなぁ?、で男島なの女島なの?
てな、具合で、渡礁の様子を暫くは見守る。手伝って良いものかも判らない。

ついに来たんだなぁと感慨深いものがあるなぁ。これから2昼夜の釣りが
無事出来るのか?天候は?魚は?と心配になるものの、ワクワク感は一向に
おさまる気配が無い。

最初の渡礁先を見ると、このような絶壁のどこに寝るの?と思うようなところもある。
彼らがその磯で瀬泊まりしたのか、船に戻ったのかは定かではない。
1280馬力×2のエンジンが
唸りを上げ、船体は波間を
ぶっ飛ぶように走る!
27日13:50 「BlackHeracules号」は、平戸・田平港を滑るように出船した。

が、湾内から出ると、そのエンジンは咆哮を上げ、海上をぶっ飛んでいく!
エンジン…コマツV12 1280馬力×2、・・・水洗トイレ・冷暖房・真水洗面所・と言う仕様だ。
とにかく、ボードで囲われたキャビンの後方にも水飛沫が跳ね上がり、上下にゆれるため、写真
どころではない。常連客も、そそくさと寝室に入り、我々も暫くして後方の寝室に入った。
(もちろん寝室の写真を撮る気力も無い)

下段には左右に4人ずつの仕切られたベッド横方向に配列されており、上段は左右に、1個ずつの
ベッドが縦方向に設置されている。どうみても、上段のベッドが広く、迷わず陣取る。
(結局、この寝室は、帰路も我々2名だけの部屋となった)

船の激しい揺れに合せて睡眠を取るものの時折、背中を打ち付けるような衝撃が来るため、
目が覚める。そのような状態で、1時間ほどした15時頃に、エンジンの激音が収まった。
「うン?五島になったのか?」と思い、外に出てみると垂直に切り立った磯群にチャカ付けした
ようだが、下船させたのか迎えに行ったのか定かではない。(それらしい釣師も見なかった)

ここは、どこだったの??

船は、船首を南に向け、またもや1280馬力×2のエンジンが、激音を発したかと思うと、海上を
ぶっ飛び始めた。我々は状況を確認する間もなく、再び寝室へ駆け込んだ。

ウツラウツラと寝たかと思うと、ドドーンと背中を強打するように目を覚ます。
そして、18時に10分ほどの余裕を残し、男女群島へ到着した。
停船したかと思うと、横揺れを始めた。この横揺れは、チョイと気持ち悪くなるので、
慌てて寝室を飛び出した。
現在の福岡の都市高速と言うものがよく理解できていなかったことと、NAVIでの指示も無かったので、4kmほど先の
九州自動車道「大宰府I/C」より、高速道路に入る。26日夜にあじかに買い物リストをFAXしておいたので、Hiro氏に電話で、
再確認をしてもらう。
あじかは「細かいものは到着したら選んで下さい・・」と、言うので少し安心した。しかし、暫くするとあじかから到着時間の
再確認電話が入った。他の客を待たせていると思うと、プレッシャーも掛かるが、ここで慌てて事故を起こしてもつまらんし、
10-20km/hの速度差などは、たいした短縮にはならない。

長崎自動車道に入り、武雄JCT経由で西九州自動車道で佐世保に向かう。NAVIの到着予想時間は、13:29分。これで積込の
30分前には到着できる。佐世保市内の渋滞に少し、やきもきしたが、NAVI予想より10分早く、13:10到着。14時に到着できれば
まずまずと思っていたので、少しゆとりが出来た。

で、「14時積込み・15時出船ですね?」と、販売の店員に聞くと、「いえ、皆さんが準備でき次第、すぐ出ます!」と言う!

ゲゲーッ!と思いつつも、宅急便の荷物から釣り道具を出し、着替え〜買い物と清算を済ませる。
釣り道具の確認や先に積み込んでくれたであろう餌類の確認もできないまま、残りの道具を船へ積み込む。

事務所に乗船名簿を書きに行った所で、電話で調整をしていた奥さんに始めて会ったものの、挨拶もそこそこに乗船する。

ここまで慌てた渡礁も初めてだったが、お陰で酔い止めの薬は飲めず、2日目の夕飯に考えていた、グレ鍋の
野菜(真空パック)も車内に忘れてきてしまった。(釣り道具の忘れ物が無かっただけでも良かったが・・・)

既に乗船し、くつろいでいる常連客に遅れた詫びを入れた。彼らの話では、26日釣行予定で10数名で船をチャーターしたものの、
悪天候のため、出船できず、今日にズレ込んだらしい。「既に到着して待っています」ではなかったのだ。

しかも中々出船しない。どうも、同じ飛行機組だったのか、15分ほど我々より到着が遅れた客がいたらしい。
搭乗客が多いのか、未だ着席せずウロウロしたり荷物を入れる客が多く、予定の8:25を
過ぎても、一向に滑走路へ向かう気配も無い。
少しイライラし始めた、35分頃に動き出したものの、滑走路が大渋滞で、離陸したのは、
9時近かった。こりゃ、30分のロスだな・・・、と思っていたが、予想に反して、ANA243は、
予定通り、10:25に福岡空港に到着した。

目指すは、日産レンタカー。ざっと説明を聞き(レンタカーを借りたのは初めて)支払いを
済ませ、NAVIにあじかの電話番号を入れると、「あじか磯釣りセンター付近」と出た!
うそ?あじかがNAVIに出るの?と思いつつも、一路、平戸へ向かう。
予定より10分早く、10:50出発。
すると、自宅より電話があり、あじかから電話があったと言う。
内容は、「今日、出船します。既に他のお客さんが到着しているので、狂さん達の到着を
待っています・・・」と言ったらしい。
で、良く判らないので、あじかに電話を入れてみると、伝言通りのことを言うので、
「出船する。我々の到着を待つ」と解釈。とりあえず、船には乗せてもらえるらしい。

さすがに年末でもあり、たくさんの客がおり、慌しく感じる。
福岡空港に到着しても食事を摂る時間も無いため、羽田で弁当を買っておくことにした。
簡単な朝食を済ませ、搭乗手続きへ。
が、左写真の自宅のプリンターで印刷した、普通紙のQRコードを、コードリーダに
かざすだけで、通過できる。面倒な搭乗手続きは一切発生しない。
2006.12/27(水)
7時頃に羽田空港でHiro氏と落ち合い、243便の
フライトに遅れが無いことなどを確認する。
精神的に羽田での記念写真?を撮ったりするゆとりもない。
2006.12/26(火)
関東各地は、大雨が降り続き、茨城・千葉方面は「大雨洪水警報」が出ている。
帰宅後、あじかに電話を入れると、「27日の出船は難しい」と言う。「飛行機をキャンセルした方がよいですよ」とも。
しかし、今更キャン(早割)しても、たいして返金はないし・・。これで、更に気持ちは超々ブルーだ。
しかし、あじかは「男女がNGでも、五島列島への渡船は出来るかもしれない」と言ってくれた。

個人的な気持ちでは、28日に出船をずらす or 五島でもOK or 最悪の場合、九州全土の磯を探す・・・でも良いなぁ。
とりあえず、九州へ行こう!と思っていた。あじかも、「じゃぁ、とにかく来てみて、決定しましょう」と。

Hiro氏に確認の電話を入れると、私と同じ考えで、「飛行機が飛ぶんだったら、行こう!」と言うことになった。
ま、九州の「どこか」で、釣りはできるだろうと・・・そのような曖昧さで出掛けるのが、たまらなく面白い。
2人の手荷物はこれだけ。
手前のトートバッグは、
12/9(土)の納会で勝ち取った
大物賞の賞品。
最近は、SKIPなる搭乗手続き。
PCで印刷した(紙)のQRコードで
搭乗できる。お財布携帯だけかと
思っていたが・・・。
終に男女群島釣行が実現した。当初の計画から数えると(2005年は家事都合で延期)、5年越しの計画になるだろうか。

2006.12月某日
数年前からの貯金に始まり、2006年6月〜魚秋さんやメジナ研究所さんより情報を集め、10月頃より少しずつ
不足している道具類を買い揃えていった。、計画も進み、10月に現地調整に入った。
(全ての段取りの経緯を記載するとかなりの量になるため、割愛する)

7月頃に、命ウキのモリプロダクツの「遠征ツアー企画・サポート」の案内を見て申し込んだ。しかし当方の日程ではなく
渡船店の都合で12月は28日〜出船するとのこと。また9月半ばに日程決定次第、連絡してくれるとのことだったが
渡船店から連絡が無いらしく、こちらも仕事の都合もあるため、残念ながらキャンセルすることにした。

そこで10月、「あじか磯釣りセンター」に予約を入れた。
あじかでは、基本的に毎日出船しているらしく、出発日を心配する必要は無かった。
16時に船への荷物の積込みを行う・・・と言う話だったので、その時間を逆算し航空券の手配をHiro氏へ依頼した。
空港から、人数が揃えば(有料)送迎が可能とのことだったが、どうも27日は、客足が少ないらしく、レンタカーでの
旅程になった。(レンタカーが自由度があり、途中買い物しながらでも良いなぁと思った)

12月、再度「あじか」に電話を入れ細部の調整に入る。すると、やや耳を疑うことを言われる。
「荷物の積込みは14時で出船は15時です・・・」。
私:「え、福岡空港に着くのは、10:25ですが・・・?」。
あ:「皆さん、朝一の飛行機で来られてますよ」・・・と。

10月は、16時に荷物の積込み、午前中に福岡入りする方が良い・・・程度だったんじゃぁ無かったっけ?
で、聞き返すと「すいません、今年からそのようになったらしいんです」・・・って、予約したの10月だぞーぉ!

これで、気持ちは一気に
超ブルーになった!(ANA旅割のため、便変更は割増になり、しかも取れそうにも無い)

ANA243 羽田8:25発-福岡10:25到着。走行距離154km。レンタカーの手配〜すばらしく、全くの余裕も無く、
一気に計画崩れを起こした。

あじかでは、事前に餌などの数量を伝えておけば、船の積込みは全て「あじか」で対応してくれるとのことで、
とにかく道具を準備し、15時に船に乗れればOKと言うので、あわただしいが、ここまで来たら出掛けるしかない。
レンタカー会社に予約を入れNAVI付きを予約。とにかく現地へ、行ける段取りは出来た。

2006.12/27(水) 男女群島 釣行記
Hiro、狂

我々の上がった磯は、「地の平瀬水道1番」らしい。 ドンピシャの写真がありました。 → 【参考】
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