2008.03/14(金)-03/16(日) 三宅島遠征−三本岳・地磯・・・など No.1/2
Hiro氏、狂
三宅島釣行が実現する。
13日(木)出張打合せを終え、午後に帰宅。早速、天狗屋に電話を入れると、「14日(金)予定では、三本渡りますよ」という。
小躍りして、Hiro氏に連絡を入れたものの、夕方の東海汽船情報では、13日22:30出航さるびあ丸の欄に「☆」印。
「☆印」とは・・・、出航はするが、三宅島の海況が悪ければ、帰港せずに八丈へ向かうか東京へ戻る・・・というもの。

が、心配してもしょうがないので21時竹芝到着予定で家を出た(途中、船内でのお酒・翌日の朝食などを買い込んで)。
Hiro氏もやや遅れて到着し、とりあえず無事乗船。
相変わらず、三宅・御蔵・八丈とも「☆印」条件は変らずなのだが。

東海汽船・・・・何年ぶりだろうか?八丈島で25歳の時にダイビングのライセンスを取得してから
10年ほど八丈島に通ったが。・・・しかし、後半は往復飛行機を利用するようになったので、
概ね、18年ぶりかも知れない。

夏の東海汽船は、それこそ熱気むんむんで、外にまで人が並んでいたほど。
この時期は、その面影も無く、また平日でもあるため閑散としているのもしょうがない。

2等客船(なんと小笠原丸のように、個人のエリアが決まっている)に落ち着いて、
期待を胸に、プチ事前祝賀会。そして程なく就寝。

で、4:30に起きるも完璧な二日酔い。ちょっと飲みすぎた。
しかも・・・・腕時計が無い!→
詳しくは最下段【余談】参照。
【余談】東海汽船・・・腕時計紛失事件
飲みも盛況に達した頃、Hiro氏が急に「ありゃ?携帯がない?・・・・ちょっとかけてくれる。」と。
「うン?いいよ・・・と携帯を取り出すも圏外。で、電話をも左手に持ったまま、デッキを上がる。
・・・ここでよく考えてみると、Hiro氏の携帯も圏外のはずなので、電話をかけてみること自体が無駄。しかもさっきまで持っていたはず。

で、階段を登っている時に(恐らく3-4段登った頃かな)、ふらっと後ろによろめいた・・・・・気が付くと、
左手に携帯電話を持ったまま、背中からまっ逆さまに落下。自販機の前で、止まったものの、仰向けに転んだ状態(左肘を少し打ち身)。
偶然にも首を持ち上げていたので、後頭部を強打することも無く、携帯電話も無事だった。
そして・・・・遠くで「電話、あったよ〜」・・・と。
寝転んだ状態で、手動く・頭痛くない・背中痛くない・足動く・・・大丈夫と確認。「あぁ気持ち悪ぅ」と起き上がって客室に戻り歯を磨いて就寝。

で、翌朝・・・左手に腕時計の無いことに気付く。外した記憶も無く、思い当たるのは・・・・と
背面落下したデッキに見に行くと、スチールベルトが千切れた腕時計が転がっている。あれ、どこかにぶつけたのか?
しかし、肘以外は特に痛くは無いし、ベルトもやや緩めだったので腕の筋肉ではち切れたとは思えないのだが・・・・。
時計本体とベルトを止めているピンが歪んで外れたのだが、時計も無事だったので、まぁ良しとするか。

しかし、気持ち悪い。完全な二日酔いだ。   帰宅後確認すると、左肘は大きな打ち身のあざになっていた。
そして東海汽船は、何の心配もなく、また大揺れもなく錆ヶ浜港へ着岸した。
天狗屋のスタッフの女性と落ち合ってから、天狗屋へ向かう。
釣り具置き場には、無事荷物も到着しており、早速、準備に取り掛かる。
そうこうしているうちに、高橋哲也氏が準備を始める。
お互いに挨拶をして、これからの三宅島釣行がスタートした。
今日は私たち2名だけの様子。

フィッシングショーを除いて初対面と言うこともあり、滞在中は
「高橋さん」と呼んでた。なかなか、初対面で「哲ちゃん」は言いづらい。
但し、ブログ上は「哲ちゃん」と書いていきます。


そして、状況は厳しいかもしれないが、「三本岳に渡る」と言う。
東海汽船の「☆印」で、半ば諦めかけていたところだった。

哲ちゃんの運転する車で私たち2名は港へ行き、成栄丸へと乗り込む。
総勢・・・10名も乗れば満員になるような小さな船だ。
こうして初日の釣行が始まった。
天狗屋の駐車場から。奥手が客室で、部屋には
TVなどの調度品は無い(まず不要)。
釣り具置き場は常連さんの荷物がキープされている。
客数によるが、かなり余裕で準備ができる。
奥に乾燥室もある。
この日は揺れと大飛沫で船上での写真撮影がほとんどできず。
座っている位置から見えた所を撮影。右のエビ根は帰路に撮影。尻尾は右手の角と思う。
磯に下りるのは、概ね黒くなっている所で濡れており、ノリも付着。しかもいずれも狭い!
【3/14(金)No.1-三本岳・エビ根の尻尾へ】
既に夕景の客などがマカド根に入っており、
ウネリと風で渡礁できそうな場所が無い。

いくらか三本岳の中を回って、哲ちゃんの
最終判断で「エビ根」に降りることになった。

いわゆる、エビ根の尻尾と言う角。

この角・・・高さも無く、足場が狭い!
横を激流とは言わないが、速い潮が流れている。

まぁ、それほどの心配もなく渡礁準備に入る。
そこで一言「滑るから!」。確かに黒く光っている
岩が見える。幾つかの角ばった岩も見られるところに
タイミングを見計らってジャンプし、次いで荷物を受け
取る。しかし、荷物置き場が無い。

渡礁前に荷物少なめにするか?と聞かれたが、道具を
概ね磯バッグに入れていたためそのまま渡った。
(もう少し情報を入れておけばよかった)
しかも足場が滑る。Hiro氏が渡ってくる前に、立っている場所から2段ずり落ちた。
2箇所のワンド状の穴もあり、軽く膝上まで足が入り込む状態(3回はまった)。私の靴はラバーフェルトでここでは不向きだった。
三本岳は、スパイクかピンフェルトが必須である。

何とか荷物の受け渡しも終わり、荷物も落ち着いたが、足場が狭い!2箇所の穴は幾つかの足場があるものの波も来るため
釣り座にならず、Hiro氏がチャカ場の少し高台に構えた(ここは背中に壁を背負うので竿操作が出来ず抜き上げも出来ない)。
私は、その横の低い位置にいたが、時折波飛沫が洗っていく。角地なので釣り易いのだが、ちょっと怖い!
しかも足場がズルズルなので、3倍以上も身体に力が入る。バッカンに波が来ても、足場がそのようなズルズル状態なので、
足で押えたり、慌てて手で引っ張り上げることが出来ない。既に最初の2ブロックのコマセは水浸しとなり、だいぶ流れている。

全般的に2名が限度。足場の高さは、約1m。壁からの幅は2mに満たない。中木の二八より怖い(が楽しい)。
6月以降の安定した時期で、緩い流れの時は絶好のポイントになることは間違いない!


仕掛は、BB-X尾長SpT2.5、BB-XTypeU3000Mg、ミチイトはADMIX磯SF-5号、ハリスはSeaguarAce6号、ハリは伊勢尼9-10号、
真鯛バリ7-8号、あわせ尾長8号など。


ここで、40cmには満たないが、尾長グレなどをチョコチョコとかけて楽しんだ。
しかし、波も上がってきたので、Hiro氏とお互いに見えなくなるが、裏手(マカド根側・・上の写真では右手の向こう側と思う)に回り、
釣り座を構えなおした。ここも滑るものの、やや広く、安定している。
ここで、バッカンをひっくり返し、最初のコマセは海の藻屑となる。このような我慢の釣りが続く。
コマセを作り直し、いくらかのグレをあげたものの型は全く伸びない。元気良く糸を弾いたのは、40cmクラスのヒラマサ。
とにかく、イスズミが多く、足が速いのか、こやつらばかり掛かってくる。(竿を抜きあげられないHiro氏はタモ入れが大変)

磯の状態がそのようなため、とにかく「写真撮影」が出来ない。と言うより、ポケットからカメラを出す気力も無かった。

そのような、釣りを続けて2時間ほどだったか?成栄丸が近づいてきて、
哲ちゃんが「×」マーク。午前中の釣りかも・・・と言われていたが、
状況は悪くなる一方だった。そそくさと片付に入る。

その時に(蓋をした)バッカンが流されるも、気にも留めず片付ける。
もう哲ちゃんに任せるしかない。
何とか、船に乗り移り、港へと向かった。2時間・・・3万円の渡船料は泣いちゃう。

三宅島の渡船システム
三本岳まで3万円(3人まで)。それ以降は
5000円/人となり、人数割りになる。

従ってこの日は、2名なので15000円/人。
三本岳2名と割り切ってしまえば文句なし?
長時間釣行&釣果が付いてくれれば・・・・。
【3/14(金)No.2-三宅島の地磯へ】
帰路の船は、行き以上に大揺れで、たった2時間の釣行でもヘトヘトになった(半分以上は飲みすぎと寝不足のせいである)。

一度、天狗屋に戻り、作ってもらった昼弁当を食べながら休憩(食欲もなく半分も残す)。
そして再び哲ちゃんの運転で地磯へと向かった。

途中、三宅島空港周辺のガス高濃度地域では、朽ち果てた廃屋・まだ真新しい住宅やショップ跡などが続く。、山は下生えは成長している
ものの白枯れした、木が林立している。通行はできるのだが、滞在は不可のようだ。
旧天狗屋も教えてもらった。早く島全体が生活圏に戻れば良いのだが。


地磯の名前は・・・・聞くのを忘れたが、上の道路から見下ろすと見覚えのある磯が見えた。
確か、釣りロマンでみたことがある!哲ちゃんに、千葉ロッテの黒木選手と撮影した場所?と聞いた所、「そうです!」と。
TV東京番組データベース:2000年1月15日(土)「球界NO.1磯師登場!三宅島のメジナに挑戦」・・・で、湯ノ浜(三宅島 北部)と判明。

その道路から、地磯のポイントを一つ一つ説明してもらい、更に工事現場の奥の磯の入り口まで車で送ってもらった。
誰もが突端に出たがるが、ここは東向きの磯の付け根を指定された。

釣り座に付いて準備する頃には、体調も戻り残した昼弁当も、用意していた朝食も綺麗に平らげてしまった。
緑色の荷物バッカンの向こう側は私の釣り座。
左手沖合いから波が入り込み、磯右ワンドに
ぶち当たった波とで大サラシを形成する。
ここを手前にコマセを打ちながら、右手際や
点在するシモリ際を狙うとのこと。しかし、各方面から
ウネリが入り込む磯は流れも安定せず複雑となり難しい。
35cm程度の尾長グレとイスズミを数多く釣って終了。

で、17:30頃に終了。片付け終わった頃に哲ちゃんが迎えに
来てくれた。
※車中での、釣り理論や三宅島での釣りの話は、非常に
 楽しく有意義。
 「昨日釣れた釣り場に、案内するのはガイドとは言えない。
 その日の状況や天候・潮回りなどを把握した上で、
 もっとも可能性の高い場所・時間を想定して案内する」との
 言葉が、印象的だった。

この日の夕食は、カンパチのシャブシャブにマグロの刺身
おしんこ、そして三本岳で哲ちゃんが釣った(船)アカハタの煮付け
(これが最高に美味かった)。
この日・・・14日(金)、自宅に電話を入れると「滝のような大雨」だったらしい。こちらは、夕方に雨がぱらついたものの
晴れ間が続いていた。但し南西風は強く、夜には宿が揺れるのでは?と思われるほど風が唸っていた。
そして、布団に入った瞬間・・・気絶。恐らく10秒と経っていなかったのではないだろうか?多分、21時頃。

【3/15(土)No.1-三宅島の地磯へ】
昨夜からの予想通り、本日は三本岳の渡礁は中止。本日の東海汽船も無事着岸できたらしく、10名ほどのお客さんが到着した。
私たちは、彼らより若干早く出発して、近隣の磯を下見しながら、湯ノ浜へ向かった。
哲ちゃんの判断では、「お昼位には風もおさまり、天狗屋付近の実績のある地磯でできるよ。また迎えに来るから」と。
※後で、風・ウネリがおさまったのは15時頃で、移動時間含め実釣時間が限られたため移動させなかったと聞いた。
この日は定期船客含め地元組の出陣も多く、各地磯には数多くの釣り人が入った。
湯ノ浜の突端にも3名ほど入ったが、潮が効き出した頃に40cmクラスが上がったらしい。
Hiro氏と私は先日の釣り座を交代にして実釣した。
が、魚がいない!!
昨日、ここからと思われた夕マズメから、パタっと食いが
止まったのだが、今朝はそのままの状態のようだ。

とにかく、夕方まで私キタマクラ・Hiro氏ベラのみ。
それでも完全ボーズかと思われるほど、餌が残ってくる。

とにかく、昼寝・弁当以外することが無いので、しょうがなく
竿を出している状態。

突端の釣り客も、長い休憩に入り、一人は早々に堤防へ
移動した様子だった。

すると釣り師2名が様子を見に来たが、他の磯でも全くダメだったらしい。以前、ここで大釣りをして、しかも45cmクラスがリリースサイズ
だったとのこと。やはりそういう場所らしい。その時は、怖いと思うくらい大荒れの時で、案内してくれた人が、「ここで今日は大釣り
できるよ」と教えてくれたそうだ。しかし、今日は空きが無いので、宿に帰って酒を飲むと言って帰っていった。

南西からの潮(この日は風も南西)では、裏潮になり、ここは不利になるのかもしれない。

迎えに来てくれた、哲ちゃんが言うには、午後から移動させようと思っていた磯に、数名入ったが、45cm前後が数枚上がったとのこと。
なかなか、天候と時間が上手くかみ合わない。恐らく、長く三宅で釣りをている人たちは、そのようなタイミングと潮回りを見て
短時間釣行をするのだが、我々のようなレジャー釣り師は、どうしても竿を出したくなる。ま、これもしょうがないかもしれない。

しかし、哲ちゃんの次に一言で、俄然活気付く!・・・・「明日、午前だけになるけど、三本岳に行くよ!」。


この日の夕食は、刺身、マグロと里芋の煮付け、フライもの・・・昨夜入れた、芋焼酎のボトル「喜島三宅」。
三宅島役場企画で薩摩醸造で造られている芋焼酎だが、芋臭さはあまりなく、やわらかい喉越しだ。
この芋焼酎のラベル「喜島三宅」は、今話題の石原東京都知事が書いたらしい。とこれも綺麗に飲み干した。

そして、この日も、恐らく布団に入って、間もなく気絶・・・。アフターで金を使う間もなく・・・これも幸せだな。
昼寝にも飽きて、写真撮影。しかし溶岩地帯の磯場で
歩くのも容易ではなく、遠出はなし。
潮色も悪くは無いのだが・・・・。
Hiro氏もあの手この手を駆使するが。

右手の磯場は、釣り座左手の沖目。この右手には
大きなシモリが張り出しているので、足元か、
もう少し左手突端に出ないと仕掛を流せない。

最も良く使用した、DUEL版天狗ウキ。
本物の天狗ウキは高くて・・・使えない。
17時頃、やっと糸を弾いてくれたのは、この40cmクラスのイスズミ。
私は、このイスズミにどれだけ、「感謝」したことか。
竿を曲げてくれただけでも、ありがたかった。

この後、30cm弱の尾長を何とか釣り上げたもののそれで打ち止め。

そのすぐ後に、Hiro氏が、35cm、30cm程度の尾長グレを追釣して終了。

仕掛は、BB-X尾長SpT2.5、BB-XTypeU3000Mg、ミチイトはADMIX磯SF-5号、
ハリスはSeaguarAce6号、ハリは伊勢尼9-10号、あわせ尾長8号など(朝夕のみ)。
昼間はハリスSeaguar磯ハリス3号、伊勢尼6-7号で実釣。
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