ジェリーとキルト

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Gerry,Kilt

キルトというのは、日本の家紋のようなもので、それぞれの格子柄には名 前があり、ちゃんと登録されています。

ジェリーはスコットランド人ですから、もちろんこのように正式な場ではキルトを身に着けます。これは、2004年1月25日の Burns Night でのものです。これは格子柄ではありません。Burns とは18世紀のスコットランドを代表する詩人ロバート・バーンズ Robert Burns (1759-96) のことで、日本では Auld Lang Syne の詩(「蛍の光」の題名で日本では歌われています)が知られています。バーンズ・ナイトは彼の誕生日を祝うものです。ジェリーがこの詩人を演じることに なっている映画 Burns の予定があるのですが、財政難などで延び延びになっているようです。

さて、2005年4月のアメリカNBCテレビでのジェイ・レノ Jay Leno の Tonight Show with Jay Leno で語っている所によると、キルトを巡ってこんな愉快な(悲惨な?)エピソードがありました。

お姉さんの結婚式は、400人もの人が出席した盛大なカトリックの式で、ジェリーは会衆に向かって坐っていました。すると、前の列に坐っていたお母さんが 盛んに彼に向かって両手をとじ合わせる仕草をしていました。そこで、お祈りをしなさいということかと思って手を合わせると、違うとの身振りで、またも手を 閉ざしました。そこで、気がついたジェリーは、何気な〜く脚を組んだそうです。

また、お兄さんの結婚式では花婿の付添人をして、スピーチをしなくてはならず、すっかり緊張していたので、トイレの個室で腰掛けて紙を見ながらコメディア ンのようにするべく練習をしていました。そして、立ち上がると・・・キルトの後ろの裾からポタポタと水が垂れてきました。そこで、ジェリーはドライヤーの 所に行って、5分間もお尻を丸出しにして乾かしていたそうです。





Gerry,Kilt

Gerry,Kilt


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この番組の少し前に、ジェリーはニュー・ヨークで Dressed to Kilt という慈善の催しで、皮のキルトを身に着けました。この時ジェリーは大きな剣を振り回して最後に剣を地面に突き刺したのは良いの ですが、大の男が思いっきり突き刺したので、立とうとしたら抜けなかったとか。舞台でも持って構えたりしながら歩き回りました。まさか、舞台でも突き刺し て抜けなかったとか・・・したかな? Ground に突き刺したって言っていましたから、舞台のことではないですよね。
でも、これ抜くのに苦戦しているように見えませんでしょうか? 
Gerry,Kilt

また、この剣についても、面白い話があります。この剣を用意した側は、これはウィリアム・ウォレスの剣でスコットランドからこれまで出たことが無いと言っ たそうです。しかし、ジェリーがその剣を見せてくれと言って刃を見ると、「インド製」と書かれていました。そして、それを持って舞台裏で振り回している と、刃がすっぽ抜けて25フィート(約7メートル60センチ強)上の天井まで飛んで行ってしまい、手には柄だけが残りました。すると、女の人が「すみませ ん、お酒を召し上がっていて、誰かを傷つけるといけないから持って行きます」と言ったので、ジェリーは「この8年間一滴も飲んでいないし、映画のために剣 の訓練は積んでいるよ。消えな!」と返したそうです。


Gerry,Kilt
Gerry,Kilt
バックスタイル
ところで、観光の的になってからキルトの下に下履きをつけるようになっ たけれども、本来 はスッポンポンであったと昔何かで読んだことがあるのですが、本当 でしょうか?

左の2009年11月15日に行われた LAC のグラスゴー・プレミアの際に、ジェリーは「寒いけどそれだけの価値はある」と語っていたので、どうもそうらしいです。上記のお姉さんとお兄さんの結婚式 でのエピ ソードも、それを考えると、ますます可笑しいですね。up

また、映画『ブレイブ・ハート』(ウィリアム・ウォレスの話を映画にし たもの)では、ウィリアム率いるスコットランドの戦士たちが、イングランドのエド ワード1世の軍勢に向かってキルトをまくって一斉にお尻を出して見せる場面があります。



  
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