2016年12月25日(日)「ピートと秘密の友達」

PETE'S DRAGON・2016・米・1時間43分

日本語字幕:手描き風書体下、森本 務/シネスコ・サイズ(デジタル、Arri ALEXA)/ドルビー・デジタル(IMDbではDATASATも)

(米PG指定)

公式サイト
http://www.disney.co.jp/movie/pete.html
(情報少ない。全国の劇場リストもあり)

5歳のピート(オークス・フェグリー)は父と母とドライブに出かける。そして山奥の道で鹿が飛び出し、よけ切れず事故を起こし、ピート1人が生き残る。狼達が集まってくる中、そこに心優しい伝説とされていたドラゴンが現れ、ピートを助けてくれる。6年後、ミルヘイブンの山のパーク・レンジャー、グレース(ブライス・ダラス・ハワード)は、夫のジャック(ウェス・ベントリー)が務める製材所が伐採を予定している山奥の森の調査を開始する。しかしジャックの兄のギャヴィン(カール・アーバン)は強引に伐採を始めようとしてピートを発見、グレースが保護する。ピートはエリオットと名付けたドラゴンと一緒に暮らしていたというが、グレースはにわかには信じられない。かつて父のミーチャム(ロバート・レッドフォード)が森で緑のドラゴンと出会ったと言っていたのだが。

72点

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 これは、まさに子供のためのファンタジー。ドラゴンのデジタルによるリアルな特殊効果や、有名俳優も出ていて、予算は掛かっているのはわかるが、どうにもすべてが定石通りという印象。たとえば、子供の頃に読んでもらった、または聞かされたおとぎ話そのまま。そこにハリウッドの冒険ストーリーの定番も盛り込み、悪巧みをするヤツが現れて、その野望を少年の活躍で打ち砕くと。

 だから、その分、安心して見られる。クリスマスや年末・年始に見るにはピッタリかも。裏切られ、落ち込むなんてことはない。ど定番。安心・安全。心が何だか温かくなる。ちょっぴりだけど。

 気になったのはキャラクターで、なによりドラゴンがブサイク。愛嬌はあるのだが、「ネバーエンディング・ストーリー」(Die unendliche Geschichte・1984・独/米)の竜ファルコンみたいな雰囲気で、ちょっとキモイ。色が緑なだけで、空を飛ぶし(翼はある)。どうして同じイメージにしたのだろう。監督がファルコンのファンか。

 そして主人公と同い年くらいの少女が、どうにもピンと来なかった。どちらかというと意地悪なイジメっ子のような雰囲気。そこもなあ。さらには、少女の父が悪役の男の弟なのだが、良い人の役なのに何とも存在感が無い。大人の世界ではこの人がもっと活躍してくれないと。

 そして大御所、ロバート・レッドフォードは最初と最後にちょっとだけしか出てこない。ゲスト的な感じ。良かったのはロン・ハワードの娘、ブライス・ダラス・ハワード。優しそうな感じが抜群だった。「ジュラシック・ワールド」(Jurassic Worl・2015・米)ではちょっと悪い感じだったけど。

 オリジナルはアニメと実写による「ピートとドラゴン(未)」(Pete's Dragon・1977・米)で、本作は新の映像技術によるリメイクということになるらしい。確かにドラコンとピートが川で水遊びするさまなど、リアルそのものだった。



【ただいま執筆中。少々お待ちください】


 公開2日目の初回、六本木の劇場は全席指定で、金曜にムビチケカードで確保。当日は15分前くらいに開場。上映スクリーンは、キャパは小さいが座席の前後幅が広めのところで、ゆったりととても楽な気分。観客は、予告が始まったあたりで101席に12人くらい。字幕版だからか子供は3人ほどで、あとは若いカップルにオヤジとババという感じ。この出来だとやはり厳しいか。

 スクリーンはビスタで開いており、気になった予告編は…… 命を救ってくれた幼なじみが、実は3年前に死んでいたというミステリー?「ちょっと今から仕事をやめてくる」。福士蒼汰と工藤阿須加の共演。ちょっと興味を惹かれるが、福士蒼汰はつい最近「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」(2016・日)に出ていたと思ったら、また似たような「桐島、部活やめるってよ」(2012・日)的セリフ系の長めタイトルで、流行に乗った雰囲気がブンプンとして気がそがれるなあと。5/27公開。

 上下マスクの「美女と野獣」はエマ・ワトソンのビデオ・インタビュー付きのパターンのヤツだが、やっぱり気になる。絵がきれいだし、お金がかかっていて豪華、しかもアニメ版にソックリで、それが実写になっている。4/21公開。BE OUR GUESTと。

  「SING/シング」は、ちょっと長いバージョンの日本語予告。キャラは魅力的ではないが、本物の歌とのシンクロが実に素晴らしい。それだけで見たい気にさせる。心配要素もちょっとあるが…… 3/17公開。

 上下マスクの「モアナと伝説の海」は日本語の新予告に。絵がきれいで、とても面白そうなのだが、主人公のキャラがちょっと…… 「リロ&スティッチ」(Lilo & Stitch・2002・米)を思わせるものがあって、ちょっと民族感を出し過ぎじゃないかなあと。3/10公開。

 スクリーンが左右に広がってシネスコ・サイズになり、暗くなって本編へ。


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