2018年1月6日(土)「キングスマン:ゴールデン・サークル」

KINGSMAN: THE GOLDEN CIRCLE・2017・英/米・2時間20分(IMDbでは141分)

日本語字幕:丸ゴシック体下、松崎広幸/シネスコ・サイズ(Hawkスコープ2.39、デジタル、Arri)/ドルビーATMOS(IMDbではドルビー・サラウンド7.1ch、ドルビー・デジタルも)

(英15指定、米R指定、日PG12指定)(IMAX版、4D上映もあり)

監督・製作:マシュー・ヴォーン
脚本:マシュー・ヴォーン、ジェーン・ゴールドマン
撮影:ジョージ・リッチモンドン
出演:タロン・エガートン、マーク・ストロング、
 ジュリアン・ムーア、コリン・ファース、ほか

公式サイト
http://www.foxmovies-jp.com/kingsman/
(全国の劇場リストもあり)

麻薬組織「ゴールデン・サークル」の女性ボス、ポピー(ジュリアン・ムーア)は、南米の奥地にポピー・ランドを作ってこもり、世界中に麻薬を送りだしていた。そして、世界平和のために戦うどこの国にも属さないスパイ組織「キングスマン」が、「ゴールデン・サークル」の攻撃により、エージェントのエグジー(タロン・エガートン)と司令担当のマーリン(マーク・ストロング)の2人以外を失い、壊滅してしまう。そこで組織の最終プロトコルを実施すると、ステイツマンと書かれたバーボンのボトルが現れ、2人はいちるの望みをかけて醸造元のアメリカの工場へ行くことにする。すると、そこはキングスマンと同様のスパイ組織であり、協力して事件を解決することになる。


76点

一覧へ次へ
 びっくりした。これでもかの大冒険活劇。てんこ盛り。さすがに140分あるので事件は簡単には解決せず、じっくりと追い詰めて行く形になる。ちょっと長いが、見ごたえがあり、超大作を見た気になる。ただIMDbでは6.9点という評価。まあ、キザな雰囲気がちょっと鼻につくというか、気に障るかも。特に冒頭のシーンなどは。

 SFチックで、荒唐無稽のファンタジーだけれど、リアリティも取り込んでいて、暴力表現は、血糊こそ控えめだがかなりグロテスクというか残酷。エロも一部強烈。この辺が気になるとたぶん楽しめない。微妙なところ。バカな若者がバカをするし。笑い飛ばせれば、きっと楽しめるはず。ボクは結構笑えた。エルトン・ジョンが自分のネタで、ここまでやっているのも驚き。全体にサービス精神満載だ。

 意外に泣かせるシーンもあって、ジーンと来た。うまい構成。悪党ばかりか、良い方の側であるはずの大統領までが悪いのがおもしろい。なにより悪役のジュリアン・ムーアが残酷で怖くていい。監督・脚本のマシュー・ヴォーンは「キック・アス」(Kick-Ass・2010・英/米)の監督・脚本を手がけた人で、やっぱりうまいなあと。

 銃はたくさん出てくる。キングスマンの標準装備らしいハンドガンはトカレフのショットガン・バレル付き。敵はミニガン、金色スライドのスプリングフィールドXD?、グロック、G36C、ブルッガー&トーメのAPC9、FN MAG、SIGのMCXかMPXもでていたような。ステイツマンのテキーラはレバー・アクションのマーリンをくるくる回してみせる。もちろんライターはジッポー。ウイスキーはショットガン・バレル付きらしいSAAシルバーの2挺拳銃。秘密兵器としてアタッシュケース・サブマシンガン(マガジン・チェンジしている!)などなど。

 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にムビチケカードで確保。当日は劇場に着いた時点で、残席わずかの表示。15分前くらいに開場。観客層は若い人から中高年まで割と幅広かった。男女比も5.5対4.5くらいで、ちょっと男性が多い感じ。最終的には200席に9割くらいの入り。8席あったプレミアム席も7席が埋まった。すごいなあ。


一覧へ次へ